早稲田メーヤウ(西早稲田)

桜と都電とブロンプトン。神田川を渡る都電。

♪桜が舞う川を渡る路面電車が見えたんです〜。と、はっぴいえんどの「風をあつめて」が思い浮かぶような光景でした。

やっと自転車で走るのが気持ちいい季節がやってきました。

今回の目的地は西早稲田にあるメーヤウ。インスタで見かけたメーヤウのカレーが、今は無き江古田のプアハウスの思い出させるような感じで、どうしても食べてみたくなったのです。プアハウスに似たカレーを求める旅は、何度もしているのですが、これまでだと銀座や上野に店舗のあるデリーのカシミールが方向性近いのかなあと。

激辛のカレーといえば、カイエンペッパーが多めで赤くなりがちなのですが、プアハウスも、デリーのカシミールも黒色が強いカレーで、ブラックペッパーの辛さという感じなのです。こちらのカレーも見た目は深い焦げ茶。なんか、方向性が似てそうと思い、どうしても食べてみたくなりました。

さらに似ている点があります。こちらのメーヤウは、早稲田の学生達に愛された人気店だったのですが、突然の閉店。それを悲しんだ常連さん達が復活プロジェクトを立ち上げ、メニューを再現して、クラウドファンディングで、お店を作ったのです。

江古田のプアハウスのカレーも復活プロジェクト出来ないものですかね。誰かレシピ知らないですかね。もしくは、デリーのカシミールのレシピは公開されているので、それを少しずつ、あーでもない、こーでもないと言いながら作ってみる会とか。

さて、こちらには激辛の中でも辛さに段階のあるメニューがあり、激辛チキンは星5つなのですが、まずは段階を踏んでいこうと、星3つのポークカレーを注文。言い忘れましたが、こちらは現金は使えず、タッチパネル注文からの電子決済のみです。

激辛で口の中がヒリヒリするのですが、カシミールなどに慣れていれば、このぐらいは大丈夫でしょう。ちょっとカイエンペッパー系の辛さが立っているかも。それでもインドネパール系のカレーよりは黒さもあり、ちょっと近いぞという感じ。

今回はポークだったのですが、この辛さを一段あげて、チキンに挑戦したら、どうなんでしょうか?食べてみたい!

それにこちらの味を、レトルトや、冷凍で買えるので、今度持ち帰りして、ブラックペッパーとか投入してプアハウスアレンジ試してみようかな。

早稲田なら、自転車で20分ぐらで行けるので、プアハウスのカレー好きの友人達を誘って、メーヤウに遠征してみたいです。

■早稲田メーヤウ
■東京都新宿区西早稲田2-20-5 アトラスタワー西早稲田 1F
■営業:11:30〜15:00
■定休日:日
場所はこのへん
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アプサラ レストラン&バー(早稲田)

早稲田大学の学生じゃないのに20代の時に住んでいた街早稲田へ。懐かしい建物が残っているのか、ブロンプトンで散策しました。

「日本のガウディ」と呼ばれる建築家、梵寿綱の摩訶不思議な建築物、ドラード早稲田も残っていました。建築マニアなら誰もが知る建物。

草間 彌生を思わせる水玉を使用した外壁だったり、複雑に絡み合うオブジェだったり、色々なアートの集合体ともいえる建物です。

自分の記憶では、早稲田大学の文学部の前のサイゼリアは、その昔デニーズだったと思います。というのも、ここは自分の運命を変えた場所で、小さな広告代理店のサラリーマンだった自分を、放送作家になった方がいいとスカウトして貰った場所。

さほど貯金もない20代、放送作家の見習いから始めれば経済的に困窮するのは予想出来ていて躊躇したのですが、大江健三郎の言葉『見る前に飛べ』を例えに、説得されたのを覚えています。

もう少し考えてから、様子を見てからなどと言っていたらチャンスはどんどん逃げていき、跳ぶことが怖くなってしまう。なので見る前に跳べ!

そんな意味なのですが、K-POPの日本人メンバーのパイオニア、TWICEのミナが「今、私がいるのは待たなかったからです」とインタビューで答えていて、これは『見る前に飛べ』だったのだなあと、じんわりと感動。

K-POPの事務所にスカウトされたのが、神戸のお嬢様女子校の2年生の時で、両親を含め大半の人が高校だけは卒業しておいた方がいいというアドバイスを当然のように送るのですが、彼女はまわりを説得して高校を中退して渡韓しK-POPの練習生に。

同様にTWICEのサナ、モモは中学を卒業を当時に渡韓。当時、K-POPに日本人メンバーはおらず、日本人には無理と言われていました。そんな中、見事勝ち抜きTWICEのメンバーとして、初代日本人のK-POPのアーティストに。

野球でいうと野茂さん的な存在なんですね。日本人メジャーリーガーがいない時代の野茂さんの挑戦は絶対無理だと言われ、イチローさんはパワーのメジャーリーガーの中で、ヒットじゃ無理と言われ、大谷翔平選手はメジャーで二刀流は無理と言われてたのに、果敢に挑戦して成功して来ました。

自分とそれを比べる訳ではないですが、放送作家になると言った時に、家族や親戚から「無理無理」と言われたけれど、『見る前に飛べ』を信じて挑戦してみる事を決めた場所です。それが、こうしてずーっと続いているのですが。

卵とじカツ丼やカレー南蛮の発祥の店とされたお蕎麦屋さん、三朝庵はファミマになっていました。1906(明治39)年創業のこちら、お客さんは来ていたのですが、跡継ぎがいなく、従業員の高齢化が理由だったそうです。

そんな思い出の場所巡りをした後は、本来の目的、スリランカカレーの名店としてもよく名前の挙がる「アプサラ レストラン&バー」へ。

1階は満席だったので、地下に案内されました。

頂いたのはスリランカカレーのバナナリーフ包み。上にパパダムが載って出て来ます。

バナナリーフを広げてみると、バスマティライスの上に鶏肉やゆで卵、インドのピクルスであるアチャールなどが載せられています。インドネパールカレーと違い、ルー的な物はありません。スパイスで味付けされた素材が載っているという感じ。

その上にパパダムをクラッシュさせてふりかけて、さらにこれをスプーンで混ぜながら頂くのがスリランカスタイル。複雑な味が絡み合って味わい深いです。一度スリランカカレーにハマってしまうと、インドネパールカレーが平坦な単色の味に感じてしまうぐらい。

味、食感、混ぜた中から様々な変化が発見出来るスリランカカレー、好きだなあ。

■アプサラ レストラン&バー(Apsara Restaurant & Bar)
■東京都新宿区西早稲田3-19-1 いせかねビル1階
■営業:11:30~21:30 (L.O.21:00)
■定休日:なし
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