アプサラ レストラン&バー(早稲田)

早稲田大学の学生じゃないのに20代の時に住んでいた街早稲田へ。懐かしい建物が残っているのか、ブロンプトンで散策しました。

「日本のガウディ」と呼ばれる建築家、梵寿綱の摩訶不思議な建築物、ドラード早稲田も残っていました。建築マニアなら誰もが知る建物。

草間 彌生を思わせる水玉を使用した外壁だったり、複雑に絡み合うオブジェだったり、色々なアートの集合体ともいえる建物です。

自分の記憶では、早稲田大学の文学部の前のサイゼリアは、その昔デニーズだったと思います。というのも、ここは自分の運命を変えた場所で、小さな広告代理店のサラリーマンだった自分を、放送作家になった方がいいとスカウトして貰った場所。

さほど貯金もない20代、放送作家の見習いから始めれば経済的に困窮するのは予想出来ていて躊躇したのですが、大江健三郎の言葉『見る前に飛べ』を例えに、説得されたのを覚えています。

もう少し考えてから、様子を見てからなどと言っていたらチャンスはどんどん逃げていき、跳ぶことが怖くなってしまう。なので見る前に跳べ!

そんな意味なのですが、K-POPの日本人メンバーのパイオニア、TWICEのミナが「今、私がいるのは待たなかったからです」とインタビューで答えていて、これは『見る前に飛べ』だったのだなあと、じんわりと感動。

K-POPの事務所にスカウトされたのが、神戸のお嬢様女子校の2年生の時で、両親を含め大半の人が高校だけは卒業しておいた方がいいというアドバイスを当然のように送るのですが、彼女はまわりを説得して高校を中退して渡韓しK-POPの練習生に。

同様にTWICEのサナ、モモは中学を卒業を当時に渡韓。当時、K-POPに日本人メンバーはおらず、日本人には無理と言われていました。そんな中、見事勝ち抜きTWICEのメンバーとして、初代日本人のK-POPのアーティストに。

野球でいうと野茂さん的な存在なんですね。日本人メジャーリーガーがいない時代の野茂さんの挑戦は絶対無理だと言われ、イチローさんはパワーのメジャーリーガーの中で、ヒットじゃ無理と言われ、大谷翔平選手はメジャーで二刀流は無理と言われてたのに、果敢に挑戦して成功して来ました。

自分とそれを比べる訳ではないですが、放送作家になると言った時に、家族や親戚から「無理無理」と言われたけれど、『見る前に飛べ』を信じて挑戦してみる事を決めた場所です。それが、こうしてずーっと続いているのですが。

卵とじカツ丼やカレー南蛮の発祥の店とされたお蕎麦屋さん、三朝庵はファミマになっていました。1906(明治39)年創業のこちら、お客さんは来ていたのですが、跡継ぎがいなく、従業員の高齢化が理由だったそうです。

そんな思い出の場所巡りをした後は、本来の目的、スリランカカレーの名店としてもよく名前の挙がる「アプサラ レストラン&バー」へ。

1階は満席だったので、地下に案内されました。

頂いたのはスリランカカレーのバナナリーフ包み。上にパパダムが載って出て来ます。

バナナリーフを広げてみると、バスマティライスの上に鶏肉やゆで卵、インドのピクルスであるアチャールなどが載せられています。インドネパールカレーと違い、ルー的な物はありません。スパイスで味付けされた素材が載っているという感じ。

その上にパパダムをクラッシュさせてふりかけて、さらにこれをスプーンで混ぜながら頂くのがスリランカスタイル。複雑な味が絡み合って味わい深いです。一度スリランカカレーにハマってしまうと、インドネパールカレーが平坦な単色の味に感じてしまうぐらい。

味、食感、混ぜた中から様々な変化が発見出来るスリランカカレー、好きだなあ。

■アプサラ レストラン&バー(Apsara Restaurant & Bar)
■東京都新宿区西早稲田3-19-1 いせかねビル1階
■営業:11:30~21:30 (L.O.21:00)
■定休日:なし
場所はこのへん
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アル ハビービ キッチン(早稲田)

早稲田の界隈がカレー好きの間で注目されています。都電脇のムガルカフェは、リニューアルして東インド料理の「ムガル」に。その他、スリランカ料理もあるし、いわゆるインドネパールから外れた料理のお店が多いのです。

今回は最近出来た南インドの「アル ハビービ キッチン」へ。南インド売りなのですが、よくある北インドもメニューには加えていました。

自分の後ろには早稲田の学生らしき青年とお母さんが。インド料理を食べた事が無いと色々聞いていたのですが、地方の方でしょうか?東京はどこの街のインドネパール料理だらけですかね。

失敗したくないという感じで、メニューをはしから「これは何?」と聞いていくお母さん。2人で色々食べた事が無いのを頼んで、食べ比べすればいいのに…失敗が楽しいのに…と、心の中で。でも自分のまわりにもいるか…失敗したくないといって、オーソドックスなメニューに落ち着いてしまう人。結局2人も、イチバンオーソドックスな北インドのバターチキンをナンで食べるAセットを頼んでました。

自分が頼んだのは南インドのマトンのミールス。パリパリのパパドの下にはバスマティライス。別皿にチヂミみたいな食感のドーサもついてきます。さらにマトンカレーの他にサンバル、ラッサム、タルカリも。

南インドは尖った辛さというよりは、マイルドなスパイス加減。中辛にしたのですが、そんなには辛くありませんでした。

食べた事がないのを食べたい派として、今回、初めておめにかかったのが、デザートのバーミセリ。パスタの中で一番細い物なのですが、インドや東南アジアでは、デザートに使う事が多いようです。

今回もミルクヨーグルト的な物の中に入っていて感覚としては細長いタピオカ。モチモチの食感がつるんと口に吸い込まれて行って、何か食べてて楽しい。

あの親子も南インドを選んでおけば、これを食べられたのに…。

■Al Habeebi KITCHEN(アル ハビービ キッチン)
■東京都新宿区西早稲田3-13-3 1F
■営業
11:00~15:00
17:00~22:00
■定休日:金曜
場所はこのへん
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