多摩湖サイクリングでパンとコーヒー(八坂・メルポーチ)

久々の多摩湖サイクリングロードこと多摩湖自転車道。多摩湖からの水道管が埋まっているので車は通行禁止という直線道路です。

ロードバイクを買ってからは玉川上水の裏道を使っていたし、コロナ前は飯能ばっかり行っていて、この道を走るのは5年ぶりぐらいです。

水道管の埋まっている道なのですが、今、水道設備の新設工事をしていて、その工事現場の壁には「ご自由にお使いください」という空気入れが。

「工事にご理解ください」というお願いの代わりですね。ただ、アタッチメントは両側ママチャリ用のイギリス式でしたが。

多摩湖自転車道は、交差する道の所に車止めがついているので、ロードだとそこを通過するのがストレスになるのですが、のんびりミニベロの旅なら、気になりません。

多摩湖周辺にはファミマしかないので、ふもとの東村山の八坂でパンを購入。当初予定していたお店に行ってみると「勝手ながら本日休業」の張り紙が。地味にダメージを受けます。

そこでスマホで検索し、地元密着と愛されているという「メルポーチ」へ。

カルピスバターという気になる文字が目に飛び込んで来て、まずはこれをゲット。どうやら稀少な高級バターのようです。それを使ったあんバターが180円。安っ!

■メルポーチ
■東京都東村山市栄町3-16-12
■営業:8:00~18:30
■定休日:月木日
場所はこのへん

久々の多摩湖。正式名称村山貯水池。

スポーツバイクに乗り始めの初心者の頃は多摩湖でもロングライド的なイメージですが、まずは最初の目標となりがちな場所です。

ここをクリアしたら上尾の榎本牧場かな?という風に距離を伸ばしていきます。榎本牧場をクリアしたあたりから距離感が壊れて、無限に走れるような気分になっていきます。

今いる堤防であればベンチが設置されているので、キャンプ用のチェアとテーブルはいらなかったのですが、今回、チェアリングしようと思ったのは、この対岸。堤防はタイルのように石が敷き詰められているのですが、対岸は芝生のような草地。

そこで多摩湖を周遊する自転車道で向かいます。途中、西武ドームも通過。自転車に乗らない人からすると西武ドームまで自転車で行くんだと驚かれる方もいると思いますが、この距離は初心者コースです。ゆっくり走ればどうって事ない距離です。

え?多摩湖の対岸に行ったら工事中。

本来なら、こんな感じだったのです。チェアリングに良さそうでしょ。

仕方がないので対岸の堤防に戻りベンチで一休みする事に

火気禁止の場所でのサーモス野点も慣れてきて、挽いた豆は固形燃料用のミニパッキン容器に。それをフィルターとドリップと共にジップロックに。帰りはパンの袋にドリップのフィルターを入れて、さらにジップロックにまとめるとゴミが出ませんし、サドルバッグも汚れません。

サーモスの野点、外では屋内のよりもお湯を勢いよく注いだ方が、寒くなってきつつある今、コーヒーは熱々で淹れられます。夏場ならばじっくり抽出したい所なんですが。冷めないように、ボディが二重になっているカップも欲しくなりますね。

この日は割と暖かかった日なのですが、多摩湖は麓の八坂より100mぐらい標高が高いのと、水面をすべるように吹き渡る風は少し冷たくて、暖かいコーヒーが体に滲みました。

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ポテリ(八坂)

千川通り

「急がばまわれ」ということわざは、実は琵琶湖で出来た物なんだそうです。

室町時代の連歌師宗長が詠んだ

「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」

…という歌から広まった言葉と言われています。

東海道の草津宿から大津宿を抜けて京都へ向かうのに、
矢橋から船で琵琶湖を横断するルートは短いけど、
比叡山から吹き下ろす突風で舟が転覆するなど、危険なコースなので、
瀬田の大橋(唐橋)から、琵琶湖をぐるっとまわっていく方が、結果安全。

という意味です。

これと同様に、練馬方面から西へ向かう場合。

「自転車で、新青梅の道、早けれど、急がばまわれ、千川通り」

という歌を詠んでみたいと思います。

練馬区に住んでいるせいもあって、西へ遠征する場合、
比較的真っ直ぐに西へと延びる新青梅街道を使うという人が、周りにも多いのですが、
この道路、自転車乗りにはすこぶる評判の悪い道。

交通量は多いのに道幅に余裕がなく、車が歩道ギリギリを走る。
街道にホームセンターや量販店が多く、車の出入り待ちが多い。
道の風景が単調で、あまり変わらない。
など、危険度が高い上に、走っても余り楽しくないという感想を持つ人が多いようです。

そこで、オススメなのが、少し遠回りになるのですが、
千川通りから五日市街道に抜けるコース。

何と言っても、車が新青梅の半分以下。
しかも千川上水に沿って走っているので、緑が多く気持ちがいい。

千川上水

練馬や江古田など千川通りの下流の方では、
川が暗渠化されて、地中に埋められてしまい、
その歩道の下に川がある事すら知らない人が多いのですが、
上流の方は、まだ埋められていなく、昔の姿のままで流れています。

新青梅は、距離や時間は短いのだけど、ストレスが多く、時間が長く感じるのに対し、
千川通りから五日市街道は、走っていて気持ちもよく、
景色を楽しんでいる間に、あっという間についてしまうという感じです。

サイクリングロード入り口

五日市街道と井の頭通りがぶつかる、武蔵野市関前五丁目交差点。
ここから、多摩湖へと向かう、多摩湖自転車道に乗ることが出来ます。

場所はこのへん

多摩湖自転車道

今度は、自動車が少ないどころか、いません。
自転車専用(歩行者はいるけど)なので安全で、これが、いかに精神的に楽か。
ほぼストレスフリーです。

「くり、あります」の看板に、脱力、そしてなごみ。

車止め

車が入ってこないように、横道があるたびに車止めがあり、
その都度、S字にクランクして抜けなければいけないのですが、
ストレスといえば、このぐらいです。
まあ、たいしたことありません。

おまんじゅう屋さん

それよりも、道端におまんじゅう屋さんがいたり、
野菜を売っていたりして、そちらを覗いて走るのが楽しいです。

ポテリ

さて、西武新宿線の八坂駅付近で、多摩湖自転車道からちょっと外れて寄り道。
自転車道から見て駅の裏手にあるのが、小川沿いのカフェ「ポテリ」。
可愛いレンガの橋を渡ってお店に入ります。
なんか、ヨーロッパっぽい。

メニュー

お店の前の看板を見て、この時点でメニュー決定!

店内

カントリー調の可愛らしい店内。
手作りアクセサリーなども売られています。

カレーセット

選んだチキンカレーは、サラダ、ドリンク付きで950円。
ドリンクがホットではなく、アイスだとプラス50円。
少しサラリとした感じで、優しい味。
刺激的というよりは、ホッと出来る味です。
サイクリングでのんびり一休みという時にピッタリな感じ。

アイスティー

アイスティーを頂きながら、窓の下を流れる小川を眺め、またのんびり。

…いけない、いけない!ちょいと休みすぎました。
さあ、出発!

■cafe PoTeRi(カフェ・ポテリ)
■東村山市栄町3-18-22
■営業:10:00~19:00
■定休日:水曜(不定休あり)
場所はこのへん

お店のブログ

東村山駅

♪東村山〜庭先きゃ、多摩湖〜
 狭山、茶所、情けが厚い
 東村山4丁目〜

東村山4丁目とか、一丁目という住所を探そうかと思ったのですが
実際にはそういう地名は存在しないそうなので、スルー。

北山公園

東村山市の北側に位置する北山公園にやって来ました。
6月の上旬には花菖蒲が一面に咲き、観光客で賑わう場所ですが、今は人もまばら。

なぜ、こんな季節外れに訪れたかというと、
実は、今回の目的地は、後ろに見える山の方なのです。
山の名前は八国山。
ここでピンと来た方は、アニメファン。いやジブリファン。
そう、「となりのトトロ」に出てくる
七国山のモデルとなったと言われている場所なのです。

という訳で今回の裏テーマは「トトロゆかりの地」めぐり。

新山手病院

「となりのトトロ」で、サツキとメイのお母さんは、
七国山病院に結核で入院していたのですが、
そのモデルとなったと言われているのが、新山手病院です。
実際にこちらも結核の治療にあたっている病院である事から、そう推測されています。

東京白十字病院

ただ、実際に現地に足を運んでみると、
そのお隣にある、東京白十字病院がモデルなんじゃないかと思ったりします。

広場

この病院の右手脇から、裏の八国山に登る通路があって、
尾根道を歩く、散策コースへと繋がっているのですが、
その登り口に、小さな広場があります。
その広場から見える東京白十字病院がこちら!

裏山から

どうです?
サツキとメイがネコバスに連れてきて貰って、
裏山の木の上から、入院しているお母さんを見に来たシーン。
あれに似ていると思いませんか?

八国山を七国山のモデルとする時に、
当然、ロケハンをしたでしょうから、となるとこの道も通ったと思われます。
山の入り口ですから、同様に、パチリと写真を撮っていてもおかしくない場所です。

設定上は、新山手病院の結核を使い、
風景の参考に、こちらの東京白十字病院を使った
…と個人的に推測してみたりするのですが、はたしてどうでしょう?

尾根道

八国山の尾根道を歩いてみました。

森のトンネル

森のトンネルや…

分かれ道

不思議なダンジョンのように、どちらか一方がトトロの所に続いてそうな、分かれ道。

こういう所がまだ東京に残っていたんだなと、しみじみ。
考えてみれば、近所にはこういう自然を感じられる場所ってないなあ。

古い家

次の場所に移動する途中、サツキとメイが住んでてもおかしくなさそうな家を発見!
家の手前にある大きなお釜は、使われなくなった五右衛門風呂でしょうか?

梅岩寺

続いては、東京都の天然記念物に指定されている大けやきと、
東村山市の天然記念物に指定されているカヤの木が門の脇に並んでいる、梅岩寺へ。

木の根

一応、トトロが出てきそうな木の穴を探してみました。

井戸

サツキが井戸で水を汲むシーンがありましたが、
こちらも、ポンプ式の井戸があります。
一応、レバーを押して水を出してみました。

井戸水は、やはり冷たい。

六地蔵

行方不明になっていたメイが見つかったのは、六地蔵の前でした。
送電線の上をネコバスが走ってきたのですが、
このお地蔵さんの向こうにも、送電線と鉄塔が見えます。
なんか、それっぽい。

松郷

最後に、所沢にまわってサツキとメイが住んでいた所の地名、松郷へ。
今はすっかり団地になってしまいましたが、
近くには川も流れ、その昔はのどかだったのではないかと思われます。

オブジェ

看板の所に動物のオブジェが付いていたのですが、よく見たらリスでした。
どうせだったら、トトロっぽのにしてよ〜。
著作権もあるだろうけど。

トトロをめぐる旅、50.9㎞。

地図

自転車で都内カフェめぐりの旅。
東村山市、制覇!

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