りすや(小竹向原)

天気予報では水曜日ぐらいに35度を超える猛暑日は終わる予定だったのですが、終わる終わる詐欺というか、天気予報を見るたびに1日ずつ延長され、今見たらまた1日増えて日曜日まで猛暑日となっていました。

37度を超えた先週の土曜日、土曜日にしか営業しない小茂根のかき氷屋さん「りすや」に行って来ました。

ご主人がいい人で、さかんにお客さんに「こっちの日陰に入って」とか「熱中症にならないように」とか、声をかけています。都心では見かけなくなった庶民的な駄菓子屋のような雰囲気。

頂いたのは、早くに売り切れるので、毎年ありつけずにいた「桃のかき氷」。珍しくメニューに×印がついていなかったので、恐る恐る「まだ桃ありますか?」と聞いて見ると、「ありますよ」との答え。迷わず桃に決定しました。

桃の果肉がたっぷりのソースが全面にかかっているのですが、氷の中にも仕込まれているので、ケチらないで贅沢に食べて行きましょう。

桃は600円で、千円以上が当たり前の今のかき氷の中ではお手頃なお値段なんですが、野球帰りのカツオみたいな小学生のグループがお小遣いを気にしながら、一番安いかき氷を選んでいるのをみて、なんだか優越感というより、申し訳ないような気分に。

■りすや
■東京都板橋区小茂根5-10
■営業時間
10:00~18:00(土曜日のみ)
■定休日:日〜金
場所はこのへん

そういえば、インバウンドの旅行者達で、最近は東南アジアなどの新興国からも、日本の物価は安いと言われてしまっています。ところが、フルーツの値段だけは高いと驚く人が多いようです。日本人だって最初シャインマスカットが出た時には、高くてびっくりしましたが、高くても旨いからと人気になり、お値段の価値が定着しましたね。

調味料などの食品開発などにもかかわるようになって、そういう価値を作らなければなと思うようになりました。「アコメヤ」とか「こととや」とか、安くなくても良い物を集めた食のセレクトショップが人気となり、ちょっといい感じかなと思っています。

そういえば、bayfmと風土食房さんが共同開発した「ネギイチバン」。アコメヤさんの売れ行きランキングで、ベスト10に入っているそうです。実は売れてます。見かけたらぜひお試しを。

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りすや(小竹向原)


夏はいつから辛い物になったのでしょう?その昔、夏は楽しいものでした。それは比較的涼しい東北に住んでいたからでしょうか?いや、東京に来てからも、20代の夏は毎日が祭りのような楽しさだった記憶があります。

すべての元凶はエアコンのような気がします。屋内を快適に過ごす為のエアコンで、27度前後の一定の温度に慣れきってしまい耐性が失われてしまい、外での不快的さが増える、諸刃の剣になっている気がします。

この日も35度を超える猛暑日。エアコンの無い乗り物に乗る自転車乗りは、他の人よりは暑さの耐性があるので、炎天下の中キャップ必須でミニベロに乗って出かけました。

炎天下だからこそ旨い物を食べに、小茂根の「りすや」に。かき氷の専門店です。


通常の夜店のシロップの他に、手造りの果肉たっぷりのシロップもあります。この日は、マンゴー100%のシロップをチョイス。


店の前にお客さんはいなかったのですが、ご主人に「ゴメンなさい、先に注文のあった4つを作ってからになります」と言われ、見渡すとちょっと離れた所の木陰に女子高生のグループが。「出来ました〜」と呼ばれて、かき氷を取りに来て、みんなで食べ始めました。

「ちょっと待って!旨すぎる!」「ヤバイ!超溶けてんだけど、夏!」

リズム感のいい短い言葉で見事に今の夏の光景を表しています。新しい俳句か現代史と言ってもいいんじゃないかと思いながら聞いていました。最後に夏をもって来た事で、なんだかJ-POPのタイトルのように。暑いのに元気な女子高生達。そうだ!やっぱり若い頃は夏は楽しいものなんだな。

濃厚なマンゴーのかき氷を堪能しながら、ポカリスエットやシーブリーズのCMのような青春群像劇を横目で楽しんだのでした。

■りすや
■東京都板橋区小茂根5-10
■営業時間
10:00~18:00(土曜日のみ)
■定休日:日〜金
場所はこのへん

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