国分寺というのは、聖武天皇が国情不安を鎮撫するため建立を命じた寺院で、
全国各地にあります。
東京にあるのは、武蔵国分寺。
千葉だと、市川、市原、館山の3カ所にあるし、
神奈川だと、海老名市にあります。
地名にもなっているので、東京が有名ですが、総本山は奈良の東大寺。
武蔵国分寺は、750年から760年頃に建てられたと見られていますが、
鎌倉時代の終わり、鎌倉幕府を倒そうとする新田義貞との分倍河原の戦で消失しました。
以後、その跡地だけが残っていて、現在は、その遺跡の発掘が行われています。
…という訳で、国分寺散策編です。
ここは、武蔵野国分寺の七重塔があったとされる場所であると同時に、
ある有名な事件の現場もあります。
あの三億円事件の第二現場です。
以前、府中刑務所の脇の現金輸送車強奪現場を訪れましたが、
そこで盗まれた現金輸送車(セドリック)が、この付近で乗り捨てられ、
犯人は、カローラに乗り換えて、再び逃走したとさています。
正確な場所は違いますが、イメージ映像としては、こんな感じ。
ホントは、左手の芝生みたいな所が、当時は草むらで、その中でした。
乗り換えたカローラが乗り捨てられたのは小金井市。
今度、小金井行った時に、ついでに行ってみようかな。
なぜに、三億円事件にこだわる?
鉄道ミステリーといえば西村京太郎ですが、
それの自転車版みたいな気分で、なんか面白いのです。
探偵になったような感じで。
ちなみに近くには、別に武蔵野国分寺がありますが、
こちらは、旧武蔵国分寺が焼失した後に、
新田義貞の寄進によって再建されたもの。
前とは違う場所に建っている訳です。
現在、中の庭園は、万葉植物園になっています。
武蔵野国分寺が栄えていた頃に編纂された万葉集に、
題材として取り上げられた植物を集めて、その歌と共に展示されているのです。
こんな感じですね。
古文とかサボり気味だったので、今ひとつピンと来ませんが。
この武蔵野国分寺の脇道を入った所には、おたかの道湧水園があり、
その中には、武蔵国分寺跡資料館があります。
おたかの道というのは、江戸時代この辺は尾張徳川家の御鷹場に指定されていて、
鷹狩りがよく行われていました。
その御鷹場の道という事で、「おたかの道」と呼ばれて親しまれているのです。
そこにある「おたカフェ」は、「ヲタカフェ」ではなく
「おたか」+「カフェ」で「おたカフェ」に。
なので、入っても「お帰りなさいませ、ご主人様」などと言われる事もなく、
どちらかというと史跡散策の、年配のお客さんで賑わっています。
ちょうどこの時は、回りの木々に鳥の巣箱が多数くくりつけられて、
バードハウスコンテストみたいなのが行われていました。
別名「史跡の駅」という名前もついていて、
この付近の観光案内所的な役割も持っているようで、
観光マップや資料なども展示されています。
外観は森の中のロハスカフェという風情なので、
そういう期待をする人もいるかもしれませんが、
最初から「史跡の駅」という目的で作られているので、そちらの色が強いです。
それでも十分ロケーションがいいので、くつろげます。
窓からは木々の緑。
すぐそばには湧水と、ほたるの川もあるので、夏は最高でしょうね。
頂いたのは、フェアトレードコーヒー380円。
史跡散策って意外と楽しい。
これも自転車に乗るようになってから好きになった事の一つ。
走って、思いついたら止めて、写真を撮って。
そのリズムに自転車って合ってるんだなあ。
■史跡の駅・おたカフェ
■東京都国分寺市西元町1-13-6
■営業:9:00~17:00
■定休日: 月曜
■場所はこのへん
■お店のサイト