伽羅(三軒茶屋)

伽羅

泉麻人さんが書かれた「東京ふつうの喫茶店」という本があります。
普通の喫茶店なんだけど、なぜか愛されるお店。
そこで見聞きした小さなお話が綴られている本です。

三軒茶屋で入ったのは、そんな「ふつうの喫茶店」伽羅。

「ふつう」というのは悪い意味じゃありません。
ギャラリーカフェだとか、何か肩書きをつけたがるお店とは違い、
普通に喫茶店をやっています…という意味です。

世田谷線の駅の真ん前、キャロットタワーの向かいという一等地なのに、普通。
この一等地だから、家賃もそれなりでしょう。
そんな場所で、シングルオリジンだとかサードウェーブだとか
そんな肩書きのない普通のコーヒーで、利益を出してる。
これって逆に凄い事だと思います。

キリマンジャロ

店内カウンター奥にはズラリとカップの並ぶ棚が。
インテリアもアンティークという程、堅苦しくない。
そんな中に年配の方が、静かに珈琲を飲んでいます。
若者もいるけど騒がしくありません。

頂いたのはキリマンジャロ。

肩のこらないこの雰囲気、ありそうでなかなかありません。
自分の住んでいる街、江古田も、かつては喫茶店がいっぱいあったけど
こんな雰囲気を保っているのは、「ぶな」かな?

普通の喫茶文化も、どこかで見直した感じですね。

■伽羅(キャラ)
■東京都世田谷区太子堂4-22-6
■営業:10:00〜20:00
■定休日:木曜
場所はこのへん

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ムーン ファクトリー コーヒー (三軒茶屋)

ムーンファクトリーコーヒー

古い言葉で言えば「マイブーム」なのが、ドリップコーヒーです。
サードウェーブで注目されている、ドリップコーヒーを
もう一度見直してみようという事で、
エスプレッソ系より、ドリップメインのお店を探しています。

この日は、取材で三軒茶屋だったので、
「ムーン ファクトリー コーヒー」へ。

京都の名店、エレファントファクトリー・コーヒーの姉妹店だそうで
この何かの事務所のような外観からは、予想裏切られる店内。

店内

適度に古びた感じを出しつつも、清潔な店内。
あの外観からは想像の出来ない隠れ家的なお店です。

多くの方が京都のお店との関係とかインテリアの事を書いているのですが、
やはり、興味津々なのは、どんなドリップコーヒーなのか。

こういう雰囲気だと、オシャレなラテアートを想像しがちですが
こちらのメニュー構成を見ると、ドリップに力を入れています。
これは期待しちゃうなあ。

エチオピア

サイズは、カップかマグか選べるのですが、
この日はエチオピアのカップサイズを。700円。

女性のオーナーさんなのですが
豆を挽いた後に、カップを温めたり珈琲を淹れる所作が美しい。
使っていたのは、ハリオのペーパードリップ。
まず、お湯を第一投。
豆が膨らんだら、蒸れるのをしばし待ちます。
この時、ドリッパーに対し、背筋を伸ばして向き合っているので、
お茶の作法というか、それに近い雰囲気を感じます。

そして、2投目入れてしばらく待ち、3投目入れて待つという感じ。
こういう淹れ方に、それぞれのお店の特徴があっって、
それを観察するのが好きです。
雑味もなく、なかなか丁寧なお仕事。
サービスで出されたチョコの甘みを口に残しつつ、もう一口。
よいではないですか。

この日は珍しく空いていたので大丈夫だったのですが、
一つ気になったのは、全面喫煙可という事。
この日は、とてもラッキーだったのかもしれません。

■ムーン ファクトリー コーヒー (MOON FACTORY COFFEE)
■東京都世田谷区三軒茶屋2-15-3 寺尾ビル 2F
■営業:13:00~翌1:00
■定休日:木曜日
場所はこのへん

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