ひょんな事からジブリアニメの「耳をすませば」に登場する自転車の実在するモデルを知る事になりました。
「アオバ自転車店へようこそ」というマンガの2巻の第一話、「瞳こらせば」というお話し。表紙を見て貰えばわかるように「耳をすませば」をテーマにしています。
スタジオミドリの「瞳こらせば」という設定になっていますが、ジブリの「耳をすませば」をモチーフにしている事は間違いありません。
高校の学園祭で自主制作の映画を撮る事になり、「瞳こらせば」の実写版を作ろうという話になる。主役をつとめる事になった女のコは、ママチャリじゃ雰囲気が出ないと、自転車屋さんに相談。アニメの絵をそのお店のオジサンに見せると、「この自転車は実在するよ」と、自転車探しをする事になるというストーリー。
このマンガの作者「宮尾岳」さんのツイート。
だもんで、ずっと これをネタにしてアオバで漫画描きたいと思ってました。
去年やっと実物取材がかなったので、陽の目を見ました。
写真は劇中によりハンドル形状を近づけたバージョン。
「耳すまフラットバー仕様」 pic.twitter.com/RU6n2rYESk
— 宮尾岳 (@GAKUJIRA) 2013, 7月 5
別アングルから。 ね? pic.twitter.com/jP4bnq7r2i
— 宮尾岳 (@GAKUJIRA) 2013, 7月 5
「ブリヂストン」の「スーパーライト」という自転車で、1980年にグッドデザイン賞を受賞しているモデルです。
アルミフレームや軽合金パーツを大量に採用した自転車。12.8kgと軽量設計車で、ダイカスト製法のフレームで、堅牢さも十分。
アニメ登場車は、ハンドルをカスタムにしているんでしょうね。当時は少年マンガ雑誌には、自転車のパーツの通販があって、いろんな形のハンドル売っていたもんなあ。そんな風に自転車をカスタムするのが流行っていた時代でした。
「アオバ自転車店へようこそ」の中では、見つけたのは1983年モデルで、内装3段ギアつきなので、坂をすんなり登れてしまうので、「耳をすませば」のように、シングルスピードに変えて必死に登るようにして、リアリティーを出すというシーンが。
ただ、1980年モデルは、元々シングルスピードなんだよな。話しをドラマチックにする為に、あえて1983年モデルを選んだのかな?
無粋ですが、念の為に言わせてください。
自転車で二人乗りするシーンが、青春で胸キュンと受けていますが、道交法で決められているように「違反」です。
そしてこの画像の中にはあと2つの違反が。
無灯火と、右側通行「逆走」です。
このアニメの作画監督は、「茄子 アンダルシアの夏」の高坂希太郎さん。自転車に詳しいのに、なぜ、こんなに違反を描いているんでしょうか?宮尾岳の「アオバ自転車店へようこそ」の中でも、実写版を撮るにあたって二人乗りをするというストーリー。こちらも、自転車乗り。
青春時代の無茶を描く為のリアリティーでしょうか?今は、これらの危険行為で、3年以内に2回検挙された場合、安全講習の受講が義務づけられることになりますので、ご注意を。