EAT. RACE. WIN.

サイクルロードレース好きに観て欲しいのが、Amazonプライムの、オリジナルドキュメンタリー、「EAT. RACE. WIN.」
邦題「食べて 走って 勝って~レースに勝つための食事。」

2017年ツール・ド・フランスで、オリカ・スコットに帯同した女性シェフのお話。
シェフに密着して、選手が勝つためにどんな物を、どんなタイミングで食べているのか?というのもわかるのですが、彼女に密着する事で、レースの色んな事が見えてくるドキュメンタリー。これを観ておくと、レースの裏側が想像出来て、より楽しめると思います。

●オリカ・スコットのエース争い
●リタイアさせるかどうかの判断
●レースの作戦と、アシストそれぞれの役割
●選手のコンディションと対策としての食事
●食材へのこだわりと料理法

まず、面白いのはチームカーでの無線の指示を全て見せている事。
下見部隊が、本体に道幅や路面の状況や風など、とっても細かく報告していて、それを元にチームカーが、「その先急に狭くなるぞ」など、細かく指示を出しています。時にはライン取りまで。

また、レース前の指示も。逃げに乗るもの、分断を阻止するもの、補給を徹底するものそして、エースの風よけ要員。風よけで30%ぐらい体力温存出来るのだとか。エースには、他のチームの主力と一緒に動くよう指示。このように指示を出しても、その通りに動けないメンバーもいて、後で、監督から追求されたり。

そしてメインの、女性シェフ、ハンナ・グラント。彼女の口癖は、「最高の燃料を用意する」「人は食べたもので作られる」。

レースをしながら、食材は現地で生産車を尋ねて調達。肉ではあれば、抗生物質の使用の有無を確認したり、野菜であれば、農薬の使用の確認。ドーピングに引っかからないようにというチェックもしつつおいしさとしての最高の食材を揃える為に、生産者と話し、市場でもこだわりを聞き、選んで行きます。旅するレストランのようで、グルメ視点で見ても面白いです。

そして、選手の疲労回復と、モチベーションをあげる為、休養日前には、豪華な肉料理を用意します。レース中は、胃にもたれないような物を用意するのですが、翌日が休みなら、ガッツり肉を食べてもいいだろうと。

昔は、シェフが毎日同じ料理を作っていたそうですが、選手のモチベーションをあげるのに、旨い料理が不可欠であり、食がいかに大事かを見せていきます。

僕みたいに自転車で旨いモノを食べに行くという趣味の人にもピッタリ!アマゾンプライム会員なら無料で観られるので、ぜひ観てください。前編を続けてみると、3時間弱なのですが、30分ずつ、6話のエピソードに分かれているので、1日1本ずつ見て行ってら、ちょうどブエルタ開幕です!

食べて 走って 勝って~レースに勝つための食事~ (字幕版)

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疾風スプリンター

疾風スプリンター

公開初日に「疾風スプリンター」観てきました。客入りは半分ぐらいかなあ。女性客が多かったのが意外でした。

自転車ロードレース好きなのかなあ?それとも香港映画ファン?出演者にもいるK-POPアイドルグループ、スーパージュニアのファン?

中にはもろ自転車ファンで、raphaのRCCのジャージ着ている方も、松葉杖ついてましたけど、落車ですかね?お大事に。

さて、映画は

香港アクションの人気監督ダンテ・ラムが、自転車ロードレースの世界を舞台にプロ選手たちの夢と友情、栄光と挫折を描いたスポーツドラマ。

あらすじは…

エースのジウォン率いる強豪チーム「ラディアント」にアシストとして所属することになったチウとティエ。互いに切磋琢磨しながら友情を深め、チームの主力選手に成長していく。しかし、チームが資金難に陥ったことから、ジウォン、チウ、ティエンの3人はそれぞれ別のチームに移籍し、ライバルとして競い合うことになるのであった。

去年、「パンターニ/海賊と呼ばれたサイクリスト」とかランス・アームストロングを描いた「疑惑のチャンピオン」とか、ドキュメント系の映画を観てきたので、最初、そんなマインドだったのですが、完全なエンターテインメント。

弱虫ペダルみたいな世界を実写化したというより、一昔前の韓流ドラマの、ベタで詰め込みすぎ感あるテイスト。いつの時代のドラマだよ!とツッコミたくなるベタすぎる展開とシーン。だけど、このマンガ的ベタな表現を一度受け入れると、これが面白くなっていくから不思議です。

まず、日本では出せないスケール感。市街地を封鎖して、本物と同じスケールの大エキストラのプロトンが疾走。世界で最も過酷といわれる太魯閣ヒルクライムも出てくる。そして、砂漠の強風の中を斜めに隊列組んで走る。それを空撮とか、がんがん入れて撮ってる訳ですよ。

しかも、スタントマンじゃなく、役者がトレーニングして実走。エンドロールのNG集でわかるのですが、3本ローラーでトレーニングしたり、チームでトレイン組んだり、まさに、ロードレースチームというようなトレーニング。撮影もガチだから、けが人80人で、骨折5〜6人。

というような迫力シーンで、どんどん進行していくから、弱ペダみたいな、変な技を下り出す必要もない。それで十分マンガ的世界が実写で描かれているのです。

自転車ロードレースを知っていると、より楽しいし、全く知らない人は、アクション映画として、楽しめると思います。

ベタな展開だから、脳内で、「こうなったら面白いのにな」と思った通りにどんどん展開していくのも、逆に面白い。最後なんて、まさか…と思っていた通りになって、スカっとしました。

男同士の友情、ライバル、裏切り、絆が描かれているから、腐女子の方々の、脳内変換がはかどりそうな要素が満載!オススメです!

あ、言い忘れましたが、ちょい役でルイ・コスタが出ます! 笑

くれぐれも、マジ映画として見にいってはダメです。詰め込みエンタメを、マンガ的視点で見ると、めちゃ面白いです!

単館系なので、東京は、新宿武蔵野館と、立川シネマシティ。埼玉は、MOVIXさいたま。千葉は、T・ジョイ蘇我。神奈川は、シネマ・ジャック&べティ。やってない県もあるので、オフィシャルサイトを要チェックです!

全く関係ないんですが、エンドロールが中国人名がずらりと並ぶので、「李○○」みたいな3文字セットが、きっちり並んでいるのが、不思議。李が多すぎて、間違い探しみたい。 笑

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