ピースコーヒー西新橋店(新橋)

「俺、死ぬの?」と思わず言った出来事がありました。

自分とそっくりの姿をした分身に偶然出会う現象を「ドッペルゲンガー」と言いますが、「その者の寿命が尽きる寸前の幻覚」という民間伝承もあったりして、「会ったら死ぬ」と言われて来ました。

僕の場合は、「そっくりな人」ではなく、何のゆかりも無い場所で、知り合いに会うという事が立て続けに起こっていて、こんなに偶然が続くなんて、自分の身に「セミドッペルゲンガー」的な何か起きているのでは?と、思ってしまった訳です。

つい2週間ぐらい前、市ヶ谷の青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」に、番組で使う青森のお菓子を買いに行った時の事、店内で僕の名前を呼ばれたのです。

振り向くと、以前、ラジオ局で働いていた女性スタッフがいて、10年ぶりぐらいの再会に。何でこの場所に?と聞いてみると、子供の事の祈願で東京大神宮に来て、その帰りにたまたま寄ってみたとの事。

自分はこういう事が結構多くて、上京して来たばかりの時は、山手線と京浜東北線が併走する区間で、向かいの電車に「君の名は」みたいに、同級生が乗っていた事がありました。

高円寺にカレーを食べに行ったら、向かいの席に江古田の知り合いの夫婦が座った事もあったし。

この日は、虎ノ門から新橋に向かう途中で、それがありました。

愛宕神社の男坂を背にして新橋方面に進んだオフィス街に隠れ家的なカフェがあります。

千葉の茂原などに拠点に何店舗か展開する「ピースコーヒー」。東京の店舗は、この西新橋店のみ。

お店に入る前にこの外観の写真を撮っていたら、店内でこちらを見て爆笑している女子がいる訳ですよ。

中に入ったら、うちの番組のDJ、岡田ロビン翔子さんがいました。

乃木坂46の歌に「シンクロニシティ」という曲がありますが、「シンクロニシティ」とは「意味のある偶然の一致」ということで、ユングが提唱した概念です。

そして、この出会いは「ドッペルゲンガー」ではなく、「シンクロニシティ」。まさに意味のある偶然の一致だったのです。

この2日前に、番組のゲストに鈴木愛理さんに登場して頂き、オススメの場所という事で、この「ピースコーヒー」を紹介してもらいました。2人ともそれを覚えていて来たので、意味ある偶然の一致な訳ですが、それにしても、同じ日に同じ時間って。

ロビンさんは、翌日のライブに向けて銀座の楽器店でギターの調整をしてもらった後、乗り換えで新橋に来たので、ちょっと寄ってみようかな…となったそうです。

僕は、金曜日に16時から溜池山王である会議を、17時からにして欲しいと連絡が来て、1時間空いたので、お隣の虎ノ門から歩いて行ける、こちらのお店に行ってみようと思って来た訳です。

鈴木愛理さんが、濃いエスプレッソを濃厚なミルクで割ったカフェオレが好きとオススメしていたので、カフェオレとシフォンケーキを。確かに深い味わい。

2人で、カフェオレ飲みながら、「こんな偶然って…。これで鈴木愛理さん入ってきたら、死ぬな」と話したら、ロビンさんにこう言われました。「たぶん死にますね」

■ピースコーヒーロースターズ 西新橋店 (PEACE COFFEE ROASTERS)
■東京都 港区 西新橋 3-18-2 オダヤビル 1F
■営業:8:00~18:00
■定休日:土日祝
場所はこのへん
お店のサイト

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カフェテラス ポンヌフ(新橋)

新しい年号になったら、もうナポリタンは食べなくてもいいんじゃないかという個人的な話なので、ナポリタン好きの方は、ここから先は読まない事をオススメします。

今日、新たな年号が発表され、あと1ヶ月後には、平成が終わります。となると、昭和の人間は、自分達が見てきた明治生まれの人的な扱いになる訳です。

2018年の始めの頃、フジテレビの「セブンルール」で新進気鋭のフードライターの平野紗季子さんと出会いました。本のタイトルの「生まれた時からアルデンテ」は、平成生まれの自分達は、生まれた時からアルデンテでパスタを食べる世代なので、茹でおきでケチャップまみれの昭和なナポリタンは、美味しくなる為の思考停止をした食べ物だ…というのを、尖った感じで書いていて面白い本です。

実際に、ネットでも平成生まれから「昭和の人間は何故あんなにマズいナポリタンを旨いと言って食べるのか?」が、定期的に問題提起されては、昭和の人間に「本当に旨いナポリタンを食べた事ないからだ」の一言を突きつけられます。

でも、本当にそうなんでしょうか?想い出補正じゃないのか?名店と呼ばれる店のナポリタンは本当に旨いのか?という素朴な疑問を持つようになり、色々と食べ歩きましたが、やはり茹で置きの麺はぶよぶよし、ケチャップの味がしつこい。これ、普通にトマトソースで作った方が旨いと思うんだけど…と思うようになりました。

あくまでも個人的な感覚です。

中野のアザミのナポリタンが、お上品な感じなのですが、昭和な人達はコレはナポリタンじゃないと言うんだろうな。

そのほか、江古田の行きつけのイタリアンBARの「ぽかんと」で、ワガママを言って、アルデンテでナポリタンを作って貰ったりもしました。

でもさあ、今になって考えれば、旨いトマトソースのパスタ食べればいいじゃん!昭和の想い出補正の洗脳が解けたら、普通にそう思うようになりました。イタリアンでプッタネスカとか。本当のナポリの名物のトマトソースパスタは、こっちなんだし、今やプッタネスカはどの街にでもあるんだし。

こんまりの「ときめく、ときめかない」じゃないけど、「ときめかなくなった」で、新しい年号では、もうナポリタンはいいだろうという結論になってしまいました。

で、新しい年号になる前に、ナポリタンの名店と呼ばれる新橋のフレンズで、お別れする事にしたのです。

ナポリタンは650円。人気はハンバーグ載せですが、ナポリタンとのお別れなので、ハンバーグは載せず。

太く柔らかい麺に濃厚なトマトケチャップ。見事なオレンジ一色。これぞ昭和なザ・ナポリタンです。

昭和の時代は、自分も美味しいと思っていたナポリタン。新しい年号になる前に、さよならだ。

■カフェテラス ポンヌフ (Pont Neuf)
■東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1F
■営業:
11:15~16:00(L.O.15:30)(平日)
17:30~20:00(L.O.19:30)(平日)
11:15~15:00(L.O.14:30)(土曜)
■定休日:日祝
場所はこのへん

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