きりんかん(日の出町)

秋川

檜原村から、来るときに登ってきた檜原街道を引き返しました。
帰りはそんなに漕がなくても、サーっと下って行き、スピードも出ます。
帰路について少しホッとしているのか、気持ちも晴れやか。
下り路線に沿って秋川の渓谷も続くので、景色もいい。
来る時には見る余裕の無かった風景達が目に飛び込んで来ます。

武蔵五日市

あっという間に武蔵五日市の駅前に。
ここで二叉に分かれるので、来るときに使った五日市街道ではなく、
日の出町へ向かう秋川街道に入りました。

看板

途中から登り道になり、それを登り切ると日の出町の看板が。

きりんかん

道沿いにコーヒーカップの絵の描かれた看板のあるログハウスを見つけ、
ここで休憩する事にしました。
「手づくり工房&cafe きりんかん」。

店先で奥様らしき人が、すすきを切っていたので、
「はいれますか?」と聞くと「どうぞ〜!」とのお返事。

店内

2階にも席があるそうなのですが、
一人だし、お店の方とお話したかったので1階のカウンターへ。
1階は、カウンター席のみ。
それ以外は手作り工芸品が売られていました。
その他、ログハウスに必要な丸太や板なども売っているようです。

ちょうどこの付近は、秋祭りの時期だった為に、
町内会の方が「表に飾ってくれや」と提灯を持って来ました。
提灯は電気でなく、蝋燭でつけるタイプ。
なんだか風情があるなあ。

自分の田舎の岩手の宮古市では、お盆の時に「松明かし」と言って、
門や玄関先に、松を細く裂いた物を重ねて、火を燃やす習慣があります。
そして子供達は、そこで花火をやっていいというもの。
コレ、どこの家でもやります。
もし東京でやったら放火騒ぎになったり、クレームがガンガン入るんだろうなあ。

蝋燭の火の提灯も、都心だったら禁止されそう。
こういう風情は、やはり郊外に来ないと味わう事が出来ません。
日本の古くからの伝統なんですけどねえ。

アイスミルクティー

アイスティーオレは400で、ケーキは3種類あってどれも250円。
ドライフルーツのケーキを選んでみました。

かつては、この並びにもギャラリーカフェがあったそうですが
この一帯では、今ではこちらの一軒だけだそうです。

同じ日の出町でも、圏央道の日の出ICの方にいけば、
イオンモールなんかもあって、スタバとかキハチなんかもあるようですが、
わざわざ遠くまでサイクリングに来て、都心と同じお店に入ってもねえ。
この景色、風情ならではのお店に入りたいですもの。

お店の方も、檜原村の「せせらぎ」が好きでたまに出かけるそうです。
やっぱそうですよね。

■手づくり工房&cafe きりんかん
■東京都西多摩郡日の出町大久野1157
■営業:10:00~18:00
■定休日:月火
場所はこのへん

184号

帰りは都道184号を使って、福生方面へ。
この道が、こんなに広いのにトラックやダンプどころか普通の乗用車も少なく、
自転車にとって走りやすい!気持ちがいい!
しかも、日の出町からはずっと下り!
ヤッホーッ!

今回の走行距離107㎞。
10月に出場するツールド千葉は136キロ!
あと約30キロ走らなきゃならないのかーー!
どんだけだよー。

わかりやすく日本橋から国道一号で東海道を辿り、136㎞地点とを探してみたら
なんと静岡県の沼津だった…。
Oh,my God!
走れんのか?マジで。

地図

自転車で都内のカフェ制覇の旅。
日の出町、制覇の巻!

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カフェ・せせらぎ(檜原村)

栗

あきる野市の武蔵五日市から、檜原街道に入り、さらに西を目指しました。
山道にさしかかると、道端には栗が落ちていました。
雲はまだ夏の形をしていたけど、やっぱりもう秋なんです。

つり橋

檜原街道にかかる新矢柄橋が見えて来ました。
アーチ型の吊り橋は、村への大切な道であると同時に、
奥秋川がはじまる凱旋門的なシンボルともなっているのです。
この付近には、日帰り入浴温泉などもあるので、
帰りに余裕があったら入りたいなと思いながら、しばし休憩。

檜原村

山を奥へ奥へと進むと、檜原村の看板が見えて来ました。
想像していたより登りはきつくないのですが、
山の奥には採石場かなにかがあるのか、時折大型のダンプが追い越していきます。
交通量は多くないけど、道幅が狭いので、そこがちょっと恐い。

払沢の滝

村役場の前を通り過ぎて、まずは村の代表的な観光地である払沢の滝へ。
払沢と書いて「ほっさわ」と読みます。

しかし、ここで一つ失敗を思い出しました。
ここまで来たのは、ペダルに固定するビンディングシューズ。
靴の底に、ペダルにはめ込むプラスチックの突起がついていて、
歩くとカチャカチャしてしまうのです。
山道にピンヒールで来るぐらいの失敗感覚で、
とても砂利道を歩くような感じではありません。

長距離や坂道を走るのならビンディングは素晴らしいのですが、
僕みたいな、ちょこちょこ降りて散歩する派には向かないかなあ。

でもここまで来たら行きたい!
帰って来た人に聞いたら、歩いて7〜8分というので、
かかとで歩いて、強行突撃してみる事にしました。

山道

こんな細い山道を登っていくのですが、すれ違う人達と挨拶。
海って観光客同士が挨拶する事などないのだけど、
山ってどうして皆、あいさつするんでしょうね。

富士山の時もそうだったし、ここへ来る途中の休憩所で会った自転車乗りにも
「こんにちは〜」と挨拶されました。
一緒に苦労してるっていう仲間意識みたいなのが生まれるのでしょうか?

この僕でさえ、山に行くと人見知りが直るんですよ。
ホント不思議ですねえ。

外国人ファミリー

途中の河原では外国人のファミリーが水遊びをしていました。
横田基地の米軍さんでしょうか?
なんか、こういう場所が似合うんだな。これが。

清流

ここの上流から飲料水を汲むので川に入ってはいけませんという看板がありました。
なるほど、この清流。
この透明度。
ミネラルたっぷりそうな水が流れて行きます。

払沢の滝

そしてたどり着いた、払沢の滝。
落差26m。
これも都内なんだよなあ。

滝って何か神聖な気分になりますよね。
マイナスイオンがどうのこうのという感じより、
その堂々たる姿を見ているだけで、手を合わせたくなります。
無宗教なのに何ででしょう?
無になれるというか、なんというか、自然にそんな感じになるのです。
パワースポットってこういう事なんでしょうか?

村役場

その帰りに、檜原村の役場へ。
役場自体はお休みなのですが、こちらに目的のカフェがあるのです。

カフェせせらぎ

役場の玄関を入って正面にあるのが「カフェ・せせらぎ」。
銀座に何店舗も持つカフェのオーナーが、そちらは人に任せて、
故郷である檜原村で、地元の為に作ったカフェ。
秋川の源流が流れる渓谷を望みながら、一息つける場所です。

役所の施設とは思えないような檜を生かした作り。
そして休日も営業というスタイル。
素晴らしい。

官は民のノウハウを取り入れるべきと、ことあるごとに言われるけど、
それのミニマムなスタイルなんでしょうね。
村役場のカフェがこんなに素敵なお店になるなんて。

アイスカフェオレ

アイスカフェオレは400円。

ノウハウなんていうのも、ちょっと頭でっかちなのかな。
マスターの接客というか人情味というか、
マニュアル接客にはない、普通の感じがいい!

自転車で来た人には「どこから来たの?」なんて言いながら、
知り合いが買ったというクロモリフレームの自転車の写真見せたり、
何気なく盛り上がる。

ご近所の方には、世間話しながら盛り上がる。

で、いつの間にか僕もご近所の方との会話に参加してて、
地元との人達にも「気をつけて帰ってね」なんて見送られる。
なんだろう?この雰囲気。
山で挨拶されるアレにちょっと似てる。

こんな遠くまでと思っていたのに、また来たくなるじゃないか。
自転車で来たからなのかな?

■カフェ・せせらぎ
■東京都西多摩郡檜原村上元郷467-1 檜原村役場1F
■営業:9:00〜17:00
■定休日:なし
場所はこのへん

地図

自転車で都内のカフェ制覇の旅。
檜原村、制覇の巻!

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