大寒が過ぎたのに、まだまだ寒い。週があけてから、やっと最高気温が二桁に乗るようになりましたが、この出かけた日は、最高7℃でした。久々に石神井公園へ。
駅前は再開発の真っ最中という感じで、駅前から公園に抜ける道を作る道路拡張工事が行われていました。こういう都市計画をやると、昔ながらのお店は消え、新規のビルのテナント料が払えるチェーン店ばかりの街になりがち。
がしかし、今回は、そのチェーン店に用があってやってきたのです。あまりチェーンは行かないタイプなのですが、今回はリサーチ。
石神井公園は練馬区の中では高級住宅地という位置づけ。そのせいかどうか知らないけど、お年寄りの姿が多いのにビックリしました。
今年は、喫茶店がブームになると予想しています。といっても、個人店ではなくチェーンで、ファミレスとの中間ぐらいのお店。わかりやすく言うと、コメダみたいなタイプのお店です。
昨年末の時点で483店を展開し、業界3位の「タリーズコーヒー」に迫る勢いのコメダ珈琲店。そのコメダを、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが買収する方向で、調整に入ったとの報道がされています。高齢化を迎えての喫茶店業態の成長と、アジアへの進出を念頭に置いての買収らしいです。
さらに、コメダ珈琲の成功に追随すべく、銀座ルノアールが、新業態の郊外型ロードサイドの喫茶店ミヤマ珈琲の1号店を朝霞にオープンさせたというニュースがありました。熟年層をターゲットに、今後5年間で100店舗新設する計画だそうです。
…という話をツイッターでつぶやいたら、石神井公園の星乃珈琲店も、そういうスタイルのお店で、熟年層で賑わっているとの情報を貰ったので、足を運んで見る事にしたのです。
ホントは朝霞まで行きたかったのですが、寒すぎて…。
星乃珈琲店は、洋麺屋五右衛門、にんにく屋五右衛門を展開する日本レストランシステムの喫茶店ブランド。まあ、この日本レストランシステム自体がドトール・日レスホールディングスの傘下なので、まあドトール系のお店として見て間違いないでしょう。
店内を見渡すと、見事に50歳以上のお客さんで満席。もちろん時間帯などにもよるのでしょうが、この時は、若いカップルは1組しかいませんでした。
実はこういうブームが来るなと感じたのは、去年の夏。奥多摩へサイクリングに向かう前に、武蔵境の喫茶店「珈琲館くすの樹」に立ちよった時の事です。モーニングを食べようと割と早めの開店時間ぐらいに入店したのですが、すでに満席状態。その多くが、年配のお客さんか、ファミリー客でした。休日だったのですが、皆、モーニングを頼んで朝食代わりにしています。
その時に、割と大箱で家族でファミレス代わりに食事出来る喫茶店って、需要があるな…と。で、その成功例がコメダなのかと思ったのでした。
焼きカレーは830円で、ドリンクセットは250円。トータルで1080円。若者からは高いと言われそうな値段ですが、熟年層だったら出せない金額じゃありません。
低価格と回転率で勝負するカフェチェーンですが、回転率は低くても熟年がのんびりしやすい環境を作り、価格設定少し高めで回収するのが、喫茶店スタイルのお店。少し昭和な、喫茶店というスタイルなのもポイントでしょう。
牛丼にしろファストフードにしろ安売り戦争の方は、どこも業績が悪化して苦戦しているし、そちら側に参入するよりは、出せる層を狙うのは間違った方向じゃなと思います。
毎週、金曜日は成田空港にあるスタジオで仕事しているのですが、成田空港の朝7時は、スタバとサブウェイ、マクドナルドぐらいしかやっていません。
だから早朝のビジネス客は、そこへやってくるのですが、スタバとサブウェイでパニックになっている熟年層をよく見かけます。スタバではメニューがわからず、しかもグランデだのヴェンティなどのサイズもチンプンカンプン。サブウェイでは、パンの種類だとか聞かれて、パニックになってる。たぶん会社では偉い人達が…。そういう人達に、需要あると思うんですね。喫茶店業態って。
もう少し暖かくなったら朝霞のミヤマ珈琲も偵察に行こう。今週から最高気温が二桁に乗り、徐々に暖かくなって行くらしいので。
■星乃珈琲店・石神井公園店
■東京都練馬区石神井町3-24-1 2F
■営業:7:00~22:30
■定休日:無休
■場所はこのへん
■お店のサイト