アップアップガールズ(仮)中野サンプラザ

中野サンプラザ

凄いライブの目撃者になってしまいましたよ。
世間では、総選挙の話題で花が咲いているその裏で、
きっと、のちに伝説のライブとして語り継がれるに違いない、
凄いライブを観ることが出来ました。
アイドルグループ、アップアップガールズ(仮)の中野サンプラザ。

今年は、敗者復活組のアイドルに注目しているのですが、
それは、ハロプロのスマイレージ。
V字回復アイドルのTHE ポッシボー。
戦うアイドル、アップアップガールズ(仮)
この3組。

どのグループも、ハロプロの研修生組織「ハロプロエッグ」出身。
スマイレージと、THE ポッシボーは、デビューしたものの、
右肩下がりで低空飛行を続け、低迷。
どん底から這い上がるために、地道な活動を続け、
徐々にファンを増やしながら、復活して来ました。

このアップアップガールズ(仮)は、
デビュー出来ずにハロプロエッグをクビになり、
リストラさられたメンバーだけで組んだグループです。
野球やサッカーでいう所の、トライアウトの選手だけを集めたチーム。

当然、事務所もハロプロ本体みたいに手をかけてくれないので、
衣装も、オリジナル曲もなく、
当初は、他のアイドルの曲のカバーしか出来ませんでした。
100人入る小屋の半分、50人にも埋められない所からスタート。

しかし、1度はアイドルの夢を絶たれ、違う人生まで考えた彼女らは、
もう一度、アイドルが出来るかも知れないという、かすかな希望を胸に、
必死でしがみついて来ました。

神社やお寺、プロレス会場、アイドルのコンサートとはかけ離れている場所
わかりやすくいえば、ドサまわりでも、
チャンスを貰えば、積極的に参戦して来ました。
こうして、50人からスタートした観客は、
ついに中野サンプラザの2200人まで復活!

多くのミュージシャンが、単独では
中野サンプラザや渋谷公会堂でさえ動員出来なくなっている中、
自分たちの力での、ここまでの復活劇は、素直に凄いと思います。

しかも発売すぐSOLD OUT。
チケット入手しそびれて見れないかも…とガッカリしてたら、
運良くご招待頂き、見ることが出来ました。
ありがとうございました。

ハロプロをクビになった彼女らは、
つねにアウェーの会場でライブを重ねるうちに、
会場を盛り上げる技を身につけました。
そして、満員の会場を沸かせました。

そして、この日も、不器用なぐらいの全力で、ステージでパフォーマンスしました。
音楽関係者のツイートを読むと、
ブレイク前のももクロのようなエネルギーを感じるとか、
武道館決定前の℃-uteの復活劇に似ているとか、
その勢いに驚くツイートが多数。
それほどの、圧倒的なパワーでした。
見せつけた、雑草魂!

サイリウム

この日は、ファンが企画したサプライズも用意されていました。

ハロプロを事実上のクビとなったハロプロエッグの卒業公演
2010年11月28日、横浜BLITZ、
会場は、卒業を惜しむファン達により企画され、白いサイリウムで埋め尽くされました。

以来、そこからの復活の狼煙をあげる初単独ライブ、
卒業公演と同じ場所、横浜BLITZへの帰還、
節目には、ファン達が白いサイリウム企画で、復活を祝って来ました。

そこで、今日もアンコールの時に、会場を埋め尽くしたいと、
ファン達が各席に、お願いとこの企画に至る経緯が書かれた紙、
白いサイリウムのセットが、会場の人数分用意されていました。
もちろん、関係者席にも。

実は、始まる前に、この説明書きを読んだだけで、ちょっとウルっと来ました。
本人やスタッフだけでなく、ファンも最高のコンサートにしようと、
ここまで頑張ってるんだなあと。

普段は、ペンライトやサイリウムを振ることのない関係者席も、
アンコールと共に、躊躇無く、みんなが取り出し点灯しました。
そして、真っ白に染まる会場。
再びステージい出てきて、白い光の海を見て言葉を詰まらせるメンバー。

いやー、愛されてるな。
だからこそ、復活出来たんだろうな。
とっても、いいコンサートでした。

この日見に来た関係者は、100人越え。
彼女達の復活の噂は、業界内に轟いているようでした。

次は、7月15日に復活の狼煙をあげる、スマイレージの武道館に注目ですね。

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