前回、もう一度行ってみたいと言ったお店を再訪。
都立家政の「ひつじカフェ」です。
その前に、ちょっと脱線。
この時期、原稿の締め切りが立て込んでいて、
結構、書きまくっているのに、
その合間に、気分転換として、
こうしてブログを書きたくなるというのは、どういう事なんでしょう?
それで、ちょっと思い出した事があります。
いつだったか、炭鉱の落盤事故で(チリじゃなく)、
煙の中から救出された作業員の方達が、
ゲホゲホいいながら外に出てきて、
座り込んで、タバコに火をつけたというニュース映像がありました。
その時、思いました。
「えー?煙から逃れられたのに、煙を吸うの?」
確かその頃は僕もまだ喫煙者でしたが、それでもそう思った記憶があります。
僕の原稿の締め切りラッシュの合間にブログで気分転換というのも、
なんだか、これに似ている気がします。
書く行為は同じなんだけど、気分が違うんだよなあ。
それとは、まだ別の話なんですが、僕の友人のフルート奏者。
プロとして、リハや練習を繰り返す毎日なのに、
その息抜きなのか、勉強なのか、時間をかけてこんな作品作ってる。
一人多重録音。
リコーダーによる、宇宙戦艦ヤマト。
こういう事に本気になれ、時間をかけてやっちゃう人、素敵。
そんな人達が沢山いる江古田、最高!
話しは脱線しましたが、きっとこの「ひつじカフェ」の事、
書きたくてしょうがなかったんでしょうね。
なんでこういう話しに脱線したかというと、
このお店も、ちょっと同じニュアンスを感じたからです。
前回訪れた時、ケニアを頂いたのですが、
澄んでいるというか、雑味のない味で良かったので、
これはハンドピックで手間かけて、不良のコーヒー豆除いているなと思い、
それを確かめに行きたかったのです。
今回頂いたのは、マンデリン、450円。
焙煎が強すぎたりすると苦みの方が強調されやすい種類なんだけど、
こちらのは、コクがありつつも、どこかにスッキリさもある。
お客さんが、ちょうど僕だけになった時に、聞いてみました。
「雑味が少ないと思ったのですが、
ハンドピックとかしてたりするんですか?」
おおーーー!自分で言ってて通っぽい!
さすがにド素人でも、300件ぐらいめぐってくると、
そういうの、感じるようになるんですねえ。
するとご主人は、「見てみますか?」と、
取り除いたマメを見せてくれたのです。
成長不良なもの、いびつな物、虫食いな物、
また極端に大きさが違う物。
それらは味のバランスを壊すので、
豆をパレットのような物に敷いた後に、
目で見てはじいているのだそうです。
で、面白いなと思ったのは、そのハジいたエラー豆だけ集めて、
どんな味がしたのかとか、ブログに書いている所。
もしかしたら、他の方々もやっているのかもしれないけど、
ハジくだけでなく、あえて焙煎して飲んで、比べてみて、
その感想を綴っている所に親近感がわきます。
こういう試行錯誤を繰り返す事により
お店の味が確固たる物になっていくんでしょうね。
■珈琲自家焙煎ひつじcafe
■練馬区中村南2-14-3
■営業:9:00~19:00
■定休日:月曜
■場所はこのへん
■お店のサイト
>まやんさん
オレも原稿書くのに疲れると、書くのをやめるんじゃなく、ブログ書いちゃうんだよね。
なんなんだろコレ。
こんにちは。
再生回数が増えてると思ったらこんなところに!
ありがとうございます★
音楽に疲れて気晴らしにやったことがまた音楽なんですよね。
なんなんでしょ、これ(笑)
>SAWAさん
ハンドピックも、まだ、なんとなくという感じです。
ただ、自分の場合は、まずキリマンジャロを飲んでみて、
すっきり具合や爽やかさを自分の好みと比較し、
好みだったらマンデリンを頼んでみます。
下手に淹れると苦みが強調されやすい品種ですが、
好みのお店は、深みがありながらすっきりとしたものをだしてくれます。
これが王道とか正しいとかじゃなく、
自分の好きな味を探るパターンを見つけると、いいと思いますよ。
>よむさん
下井草のお店、たぶん、あそこじゃないかなあ…という心あたりはあります。
高いからとかブランドだけじゃなく、仕事の質によって味が変わるというのが
コーヒーの面白さなんでしょうね。
これだけ飲んで、やっとですね。面白さがわかってきたのは。
どうもはじめまして。
最近自分が何を本当にしたいかナーーって考えてカフェに興味を持ち始めまして、ブログを開始しました。
300件も回っているとハンドピックしてるのもわかるほどなんですね。
すごい!
私もカフェめぐりしたいと思っていて、参考にさせてください。
また覗きに来ますね!
カフェではないのですが、美味しい豆を提供するコーヒー豆屋さんが下井草にあって
やはりハンドピックしています。
お店にはいると、そのお豆さんで淹れた珈琲を試飲でデミタスカップで出してくれるので
喫茶と勘違いするお客さんもいるみたいです。
で、昔、弾いた豆を格安で出さないんですかって、今思えば随分失礼な事を聞きました。
すると、にっこりしながらマスターは「かじってみますか?」と。
初めてコーヒー豆をガリガリとかじりました。
かじりくらべて、ああ、と思い、このお店に全幅の信頼を思うようになりました。
という経験を思い出しました。これが嗜好品たる所以なのかな。