曽田正人原作の人気コミックをイケメン俳優ユニットD-BOYSのメンバー、
遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹で描いた青春ムービー。
速く走ることだけを考えていた自転車バカの高校生・テルが自転車部に勧誘されて入部、
ロードレースに出場するが…。
青春ムービーというよりは、アイドルムービーと言っていいでしょう。
イケメンファンの方々が見るための映画。
残念ながら自転車好きが見て満足するようなタイプの映画ではありません。
マンガが原作ですが、それをさらに漫画的表現で演出し、
青春熱血ムービーというより、ギャグマンガ的な作品にしてしまっています。
ただ出演者の名誉の為に言っておくと、彼らはかなり練習したであろうと思われます。
頑張って乗ってる。
BGMのシンセの音色とかからも予算がない映画である事を伺わせるのだけど、
だからこそ、自転車で空を飛んだり、CGでスピードを演出しなくても、
カメラワークで迫力ある絵が撮れたと思われ、なぜこんな風にしたのかが不思議。
脇を固める俳優陣にも、柄本明、温水洋一、原田泰造、奥貫薫、中越典子など
実力派が出演しているのに、コメディーではなくコント的な演技をさせています。
唯一原田泰造さんだけが、シリアス系のいい演技をしているだけに、残念。
あまりけなしたくはないのだけど、残念ながら褒めるところがほとんどない映画。
唯一あるとすれば、自転車の初心者にとって、
自転車ロードレースという競技は、個人戦ではなく団体競技だという
ルールがわかるところでしょうか?
エースの優勝は、チームメイトの潰れ役のアシストのおかげであるという事。
実生活の中には、なかなか自転車競技ほどの潰れ役などないので、
ここはベタだけど、じんわり来ます。
ちなみに主人公達が練習している河原のサイクリングロードは、
江戸川沿いで、よく休憩するポイントは、京成本線の江戸川と国府台の間の鉄橋下。
ここを走った事はないけれど、仕事で京成本線を使う事があるので、見慣れた風景でした。
「シャカリキ!」に関しては多くの人が絶賛している原作の方をオススメしたい。
>SPPTテエイパーズハウスの眠らない座長さん
イケメンユニット出演という事で政治の力が働いた事は予想出来ますね。
まあ、いろいろあったんでしょうが…。
そう言う映画やドラマって時としてありますよね。
残念です。
作り手の思いはキッとあったはずなのに廻りを取り囲む諸事情でいろいろ影響されて目を瞑らなければならないこともあるんでしょうけど世の中に出す以上それなりの作り手の責任はありますよね。
僕も襟を正して頑張ります。
是非次回公演の感想も聞かせてくださいm(_ _)m