元日から仕事だったので、なかなか初詣に行く機会がなく、
行ったのは5日になってから。
近くの浅間神社にお参りしました。
江古田の浅間神社には富士塚があり、年に3回だけ登るチャンスがあります。
お正月三が日と、富士山の山開きの日、そして浅間神社のお祭りの日。
富士塚というのは、富士山を信仰する冨士講から来ているのですが、
江戸時代、おいそれとは富士山に登ることは出来ないので、
近くにミニチュアを作って、登った気分を味わおうというものです。
現代の東武ワールドスクエアみたいな。
そこから、富士山に登って祈願したのと同じ御利益を得よう的になってるのだけど、
富士山に登った人間からすると、同じ御利益でも高さに比例するんじゃないの?
…と言いたくなる訳ですよ。
数字のお遊びとして、聞いてください。
3,776mの富士山に登ってお願いして、
宝くじ100万円当たる御利益のチャンスを得たとします。
ただしこの江古田の富士塚は、8mなわけだから、
頂上に登るのに、本物の富士山の0.21%しか努力していない訳です。
となると、100万円の0.21%だから、当たっても2100円だろうなと。
2100円でも嬉しいけど、それで100万円当たる運を使ったかと思うと、
どうなんでしょう?
まあ冗談はさておき、富士山に登った時に驚いたのは、
登山客に混じって、白装束で本当に富士山にお参りしている方がいる訳です。
こっちは現代の科学の粋を集めた、ゴアテックスやフリースなど、
防水で蒸れず速乾性と保温性という、最新登山ウエアで登っていて、
それでも、寒いとかなんとか言っているのに、
木綿の装束で登っていく訳ですよ。
富士山をなめてTシャツだとかデニムだとか未装備で登山してる人達が、
明け方ガクブルしているのとは訳が違います。
あえて江戸時代の人と同じ装備で厳しい状況に身を置き、
精神修行ととらえてやっているのです。
それはもう、鍛えられるだろうなあ。
あれを見たら、精神修行としての富士登山としては、
ゴアテックは御利益1%ぐらいしかないんだろうなと、登りながら思った訳です。
だから富士塚を見ても、そんな発想に。
さて、おせちもいいけどカレーもね。
という使い古されたフレーズが浮かび、カレーを食べに来ました。
江古田のプアハウス。
月曜日から年始という飲食店も多く、日曜日はまだやっていない店も多いからか
若干いつもより混み気味。
恒例の極辛カレーは1000円。
旨い。
がしかし、お店やってないから喫茶店に何か食べ物を…という人が多く
「甘口のカレーはないんですか?」という人も。
まあ、辛いの苦手な人もいるからね。
ただ話しを聞いていると
「喫茶店でパスタって普通すぎるよな」
↑(おいおい、ここのスパゲティ・プレーントマト旨いのに)
「パンってのもなあ、喰った気しないし」
↑(いわしトマト煮のチーズ焼き旨いのに)
「粗食って何?お茶漬け?地味〜」
↑(いやいや、洋風で奥深いのに)」
みたいに、ずーっと心の中でずっとツッコミ状態。
旨い物とめぐり合うチャンスを逃している現場をみながら、
そういう事で、勝手に決めつけてチャンスを失ってる事って
いろんな場面で多いんだろうなと。
まあ自分も、偏見というか、固定観念というか、
ラーメンに大量にモヤシが入っているのが苦手なんですが、
二郎で、もやし抜きって頼んでいいのかどうかわからず、入った事ありません。
インスパイア系はあるけど。
麺とスープは味わってみたいんですけどね。
なんかジロリアンとかいう人達に叱られそうで。
■poor house(プアハウス)
■東京都練馬区栄町39-1
■営業:11:30~23:00
■定休日:火曜、第1・3水曜(祝日は営業)
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