ミシュラン料理人プロデュースのミニストップのタレ弁を検証してみた


またまた「ガイアの夜明け」検証シリーズです。ミニストップがミシュランシェフとの共同開発で、タレが旨い「タレ弁」を開発したというドキュメントをやっていました。それはミニストップの「チャーシュー弁当」を改良したものでした。


チャーシュー弁当は以前食べた事がありました。僕が放送を担当しているラジオ局、bayfmのある千葉県では、「チャーシュー弁当」はケンミンSHOWでも取り上げられるローカルフードです。キムタクがサーフィンに訪れた時に千葉の弁当屋「としまや」で買って食べた伝説のあるメニューで、アド街ック天国ほか、マツコデラックスの番組などでも特集された事があります。それにそっくりな弁当をミニストップが出したという事で、千葉では別の意味で話題になっていたのです。

それで以前試食したのですが、味付けがしょっぱすぎました。コンビニ弁当は味のインパクトを出すために、味が濃いめに作られているといいます。それはジャンクを食べ慣れている人にもインパクトを出す為ですが、これに関しては濃すぎて、全部食べるのがつらいぐらいのしょっぱさでした。


そのチャーシュー弁当をベースに一流料理人が美味しくしたというので、興味が湧きました。開発した鳥羽周作さんのレストラン『sio』は、ミシュランガイド東京2020から3年連続一つ星店。

しかもコンビニ弁当は原価をかける事が出来ないので、勝負すべきはタレだという理論に共感しました。原価の低い素材の味を濃い味付けで誤魔化すのではなく、旨いタレで引き上げるというのは、自分好みだなと思いました。というのも、今、ラジオの仕事の他に調味料の開発の仕事もしていて、色んな調味料の試食をしているからです。


タレ弁シリーズは、この他に生姜焼きなどもあるのですが、チャーシュー弁当は税込みで600円。一口食べて、確かに上品になっているし、しょっぱくもありません。たっぷりかけてもしょっぱくならない秘密はりんごだそうです。成分表は一番多く含まれている順に先頭から表記されるのですが、このタレは「りんご」。

しかし開発ブログを読むと、食べやすくする為にあえて薄切りにしたと書かれていましたが、それは裏目に出たような気がします。薄切りにして断面が鋭く切られているので、ハムを食べているような食感で、チャーシューを食べているという満足感が薄れます。チャーシューはもっと荒くて、ほろりと崩れていく感じの方が、食感的に美味しく感じると思います。タレを美味しくした分、素材の安っぽさが際立つ感じに。

ジョブチューンという番組で、ファミレスやコンビニ商品を一流料理人がプロの視点で判定という企画がありますが、こういうミシュラン料理人プロデュース商品を判定したら、ガチっぽくて面白いだろうなと。まあ、やらないと思いますが。

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