カフェ・ロティ(立会川)

補助26号線

目黒区を通る「補助26号線」は、自転車乗りなら覚えておきたい通り。
「東京都道420号鮫洲大山線」の一部で、
都市計画路線名は「東京都市計画道路幹線街路補助線街路第26号線」といいます。

というと、難しいようですが、このブログでも再三走りやすいと言っている
「中野通り」の延長線上にある通りの事です。

この道、途中が途切れ途切れになるので自動車の交通量も少ないのですが、
山手通り(環6)と、環七通りの中間を縦断しているので、
環状6.5みたいな感じで使い勝手もいいのです。

品川区

という訳で、ストレスもなく、あっという間に品川区へ。

新幹線

新幹線を越えて、さらに進んで行きます。
ここも「補助26号線」。
つまり江古田から、ほぼ1本道で来る事が出来るのです。

山内容堂の墓

補助26号線の終着というか始点でもある鮫洲の駅の近くにあるのが、
山内容堂の墓。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」では近藤正臣さんが演じている
幕末を生きた土佐藩主です。

立会小学校

お墓は、小高い丘を登った所、立会小学校の校庭の隣にあります。
実際はこの校庭の真ん中にあったのだけど、
現在は、校庭脇に移転させられたのだそうです。

容堂の墓

「おーい、龍馬」では超がつくほどの悪役として描かれ、
「龍馬伝」では、白髪の狂気の老人風に描かれていますが、
実際に、大政奉還などを推し進めて、亡くなったのは46才の時。

龍馬を劇的に描くためには、
幼なじみの武市半平太を死刑にしたり、
武市が憎んでいた吉田東洋を重用していた山内容堂を悪人に描き、
その別れをドラマチックにする必要があるのだと思いますが、
あれは、ちょっと行きすぎですね。

お墓

この場所には山内家の合祀されたお墓があったりするのですが、
山内容堂が悪役と描かれすぎて人気がないのか、
大名のお墓にしては、荒れ放題。
石灯籠なども倒れたまま。

龍馬伝で訪れる人が増えたはずなのに、
きちんと手入れされている気配がありません。
品川区の方、指定史跡にするのなら、もう少しちゃんと扱ってください。

坂本龍馬像

さて、鮫洲のお隣、立会川の駅近くの北浜川児童遊園には、坂本龍馬像があります。
銅像と言いたいところですが、強化プラスチック製。
叩いてみると文明開化よりも軽い、コーンという音がむなしく響きます。
でも、ちゃんと高知から贈られたものなんです。

カフェ・ロティ

立会川駅のすぐ近くにあるのが
パン屋さんとイートインスペースのついた「カフェ・ロティ」。

龍馬の足跡ぱん

こちらでは「龍馬の足跡ぱん」というのが売られていて、
龍馬のゆかりの地特集などで、この周辺のスポットとして、よく紹介されています。

右足が「カスタードクリームパン」で、左足が「こしあんパン」
どちらも130円。

龍馬の足跡ぱん

龍馬の足跡ぱんは、こんな感じ。
形は可愛いので、お土産なんかにいいかもですね。

■カフェ・ロティ
■東京都品川区東大井2丁目23−2
■営業:
6:30〜17:30(月〜土)
9:00〜15:00(日)
■定休日:不定休

立会川西商店街

さて、さて、なぜこの立会川周辺が坂本龍馬ゆかりの地かというと
土佐藩品川下屋敷がこの地にあったからです。
そこに坂本龍馬もいたと。
しかし残念ながら、現在、その下屋敷の名残はなく、
建物も庭園もなければ、石碑もない。
唯一残っているのは、下屋敷の敷地が斜めだった為に、
路地の一部が斜めに走っているぐらい。
ここで幕末を感ようとするなら、もう、自分の想像力に頼るしかありません。

ならばと、龍馬が黒船を見たという浜川砲台跡に望みをかける事に。

砲台跡

が、これがさらに上を行く「がっかりスポット」。

日本人観光客が肩を落とす世界三大がっかりスポットは、
シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧
…と言われていますが、
幕末の史跡「がっかりスポット」というのがあれば、
間違いなく、この浜川砲台跡もあげられるのではないでしょうか?

ただの堤防の角地に、砲台跡にあった石を無造作に並べただけ。
立て看板は斜めになったままだし、
堤防の向こうの浄水施設にチープな黒船と龍馬のイラストがかかれ、
脱力というか、軽くイラっとします。

堤防の向こう

堤防の向こう側はこんな感じ。

ガッカリぜよ!

日本の三大がっかり名所は、
高知の「はりまやばし」、札幌の「時計台」、長崎「 オランダ坂」だそうですが、
この立会川も、負けず劣らず。
日本三大がっかりには、龍馬ゆかりの高知、長崎も入っているので、
龍馬ゆかりの地ツアーは、がっかりする率高いです。

京都の寺田屋も、事件当時の「弾痕」「刀傷」と称するものや
「お龍が入っていた風呂」という物があるけれど、
この建物は明治時代に建てられた事が判明し、全く関係ない事がわかっています。

観光の為に、いいように使われている坂本龍馬の名前。

悲しいぜよ!

モノレール

龍馬が黒船を見たあたりは、すっかり埋めたれてられてしまっているので、
そのままつっきって海を見に行く事に。
龍馬の代わりに、海を見に行くぜよ!

龍馬ゆかりの地より、モノレールの方ががテンションあがるぜよ!

大井車両基地

さらに真っ直ぐ進むと、新幹線の大井車両基地が。
左手の車庫から、ムツゴロウのように顔を出しているのは
軌道検測車両のドクターイエローではなかですか。

さらにテンションあがるぜよ!

工場

そしてやってきた大井埠頭。
浜川砲台跡より、工場の方が萌えるぜよ!

飛行機

頭の上を、羽田へ着陸する飛行機が飛んでいくぜよ!
でかいぜよ!
近いぜよ!

城南島海浜公園

たどりついた城南島海浜公園。
この向こうに海があるぜよ!

オートキャンプ場

ここではオートキャンプも楽しめるぜよ!

海浜公園

そして、海ぜよ!

羽田空港

龍馬!あれが羽田空港ぜよ!
龍馬が見た黒船のように、ちびっ子が飛行機に興奮してるぜよ!

海風が心地よいけれど、
ポロシャツやハーフパンツは汗でびっしょり。

洋服を今一度洗濯いたし申し候。

本日の走行距離、56.5km。

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、20/23区。

地図

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むぎわらい(三ノ輪)

早稲田

早稲田にやってきました。
荒川区の三ノ輪に行くのに、なぜ早稲田?

普通に行くなら、上野経由で行けばいいのですが、
そうなると、以前、北千住に行ったときと同じルートになってしまいます。

都電

なので、今回はコレを使う事にしました。
…と言っても、都電に乗ってしまっては、チャリ旅にはなりません。
都電の線路沿いを辿り、終点の三ノ輪橋まで行こうという事にしたのです。

路線図

つまり、こういう事です。
この路線沿いを走りながら、全ての駅を写真におさめていき、三ノ輪まで向かいます。
全30駅をめぐる旅。
地図を見て分かる通り、早稲田から三ノ輪まで直線的に向かった方が、近いのです。
それを、あえて遠回りして向かおうといもの。
アホな事を思いついたものです。

という訳で、今回はたどり着くまで少々長いですが、ご勘弁を。

面影橋

まずは、新目白通りを明治通り方面に戻り、2駅目の面影橋へ。
早稲田からは300メートルぐらいしかありません。
なので、都電にも追いつく事が出来ました。

学習院下

続いて、明治通りを池袋方面に向かった所にあるのが、3駅目の学習院下。
先ほどの都電が正面に豆粒のように写っています。

鬼子母神前

明治通りから住宅街に入ると、4駅目の鬼子母神前があります。
前回、鶯谷に行ったときに立ち寄った、入谷の鬼子母神と共に、
江戸の三大鬼子母神と呼ばれている、雑司ヶ谷鬼子母神の法明寺がある場所です。
ちなみに、あと1つは江戸と言っても東京ではなく、
千葉県の市川市にあるの中山法華経寺にあります。

都電雑司ヶ谷

5駅目の都電雑司ヶ谷へ。
左手に見えるのがサンシャイン60です。

東池袋四丁目

そのサンシャインのすぐ近くにあるのが、6駅目の東池袋四丁目。
サンシャイン前。

乙女ロード

腐女子のみなさんの聖地でもある乙女ロードが近いせいか、
ゴスロリ系ファッションの女性の方が目に付きます。

向原

7駅目の「向原」
実はここにたどり着くまでが難関でした。
線路際に道はなく、しかも古いアパートとアパートの間の私道みたいな道ばかり。
右手に写っているアパートのあたりは自転車でさえ切り返しが難しい細い道。

都会のラビリンスに迷い込んでしまいました。

大塚駅前

8駅目は「大塚駅前」。
上を通っているのは山手線。

巣鴨新田

やっと大塚まで来たのに、山手線をくぐると、
都電荒川線は、ちょっと池袋方面に戻っていきます。
9駅目は「巣鴨新田」。

庚申塚

記念すべき10駅目は「庚申塚」。
お婆ちゃんの原宿、巣鴨とげ抜き地蔵通りへはこちらが便利です。

新庚申塚

次の駅までは200メートルも離れていないんじゃないでしょうか。
11駅目は「新庚申塚」。

西ヶ原四丁目

またまた住宅街の駅、12駅目の「西ヶ原四丁目」。
都電の駅は、住宅街の中の狭い場所に作られている為に、
上りと下りが別の場所にあり、片方が見つけにくい場所にあったりしますが、
こちらもその1つです。

滝野川一丁目

13駅目は「滝野川一丁目」。
新宿区の早稲田から出発しましたが、豊島区を通過して、このへんはもう北区。

飛鳥山

14駅目の「飛鳥山」へ。
これは通過してきた池袋の方に向かって撮っています。
正面に見えるのは、たぶんサンシャイン?

飛鳥山

反対側には、以前来た、王子の飛鳥山公園が。
そして自転車で移動しているという証拠も。

王子駅前

やっと半分!15駅目は「王子駅前」。
王子駅前も駅な訳だから、王子駅前駅になるのかな。
都電王子とかでも良かったのでは?

このぐらいのちびっ子達にとってはAKB48より、都電の方がアイドルスターですね。

栄町

16駅目は「栄町」

工場

この付近は住宅街の中に工場が点在しているのですが、中には古いものも。
こちらは、北区の指定有形文化財にもなっている東京書籍印刷工場。
昭和11年に建てられた建物だそうで、太平洋戦争の開戦が昭和16年ですから、
その後の戦火を切り抜けた事になります。
形だけ見ると軍需工場っぽいけど、空襲の際には狙われなかったみたいですね。

梶原

17駅目は「梶原」
3つめの「学習院下」で走った明治通りと、再び15駅目の「王子駅前」でぶつかり、
ここ「梶原」で、3度目のご対面です。
実は明治通りも王子の先で、大きく方向転換し、最終的には三ノ輪方面に向かいます。
経路は違えど、明治通りも都電も目的は同じなんですね。

荒川車庫前

18駅目は「荒川車庫前」

車庫

車庫前というだけあって、車庫があります。
夜はここに全ての都電が集まるんでしょうか?

都電おもいで広場

さらに車庫の隣には、昔の都電が保存されている「都電おもいで広場」が。
白い方は、昭和42年まで走っていた、流線型のボディーが人気の「PCCカー」。
黄色い方は、大塚駅前から三ノ輪までの通学電車として、
なんと平成10年まで走っていた「学園号」。

運転席

中を覗いてみると、帽子までかぶって本格的な、ちびっ子運転士が、
アナウンス付でエアートレインをしていました。
好きなんだねえ。

荒川遊園地前

19駅目は「荒川遊園地前」。
荒川遊園地も覗いてみたいのだけど、先を急ぐので、次の機会へ。
またまた証拠カットの愛車「青い稲妻号」
いつからそんな名前に?

小台

20駅目の「小台」。
やっと2/3。
あれ?駅目看板がない!

駅名

ここは駅名、正面だけですか…?

宮ノ前

21駅目、こちらも側面看板なしの「宮ノ前」

熊野前

22駅目、「熊野前」
この付近は、線路沿いに道があるので、すぐに次の駅に行けます。

東尾久三丁目

23駅目、「東尾久三丁目」
こうして色んなタイプの都電と出会う事が出来ます。
同じタイプが続けて来る事はほとんどありません。

町屋二丁目

24駅目「町屋二丁目」
正面に見えているのが町屋の駅ビル。

町屋駅前

25駅目「町屋駅前」
右手が先ほど正面に見えていた駅ビルで、線路の先のガードは京成線です。
さあ、残り5駅!カウントダウン開始です。

荒川七丁目

26駅目「荒川七丁目」
このあたりでまた住宅街の中へ線路が消えていくので、
線路の曲がり方をみつつ、どっちの方に駅があるのか予想しながら探索。

荒川二丁目

27駅目「荒川二丁目」

三河島汚水処理場

駅のホームから見えるレンガの建物は、我が国最初の近代下水処理場である
旧・三河島汚水処理場です。

荒川区役所前

28駅目「荒川区役所前」
ホームの反対側の「女神インキ」というのが気になります。

荒川一中前

いよいよラスト前の29駅目「荒川一中前」

三ノ輪橋

そしてついに到達!30駅目の「三ノ輪橋」
都電の雰囲気を盛り上げるべく、ちょっとレトロな演出も。

終点

ここで線路はおしまい。

大勝湯

炎天下の中走って、喉がかわいたので商店街をウロウロしていると、銭湯を発見!
なんと昼から営業しているではないですか!
体中汗ばんでいるので、ひとっ風呂あびる事にしました。

いろんなお風呂がある中で、飛び込んだのは水風呂。
気持ちいいいい!

むぎわらい

すっきり爽やかになった所で、今回のお目当てのカフェ、三ノ輪の「むぎわらい」へ。

店内

パン屋さんがやっているカフェで、普通のパン屋さんとしてテイクアウトも出来るし、
店内で食事も出来ます。

ひよこ豆のカレー

頂いたのは「ひよこ豆のカレー・パンセット」900円。
パンは3種類ついてきます。
11時〜15時のランチタイムはプラス200円でドリンクつき。

オーガニックのひよこ豆とトマトを使ったカレーで、
肉や小麦粉、乳製品を使っていないカレーです。
それなのに味わい深いし、食べ応えあり。
野菜の甘みが純粋に味わえて、美味しいです。
パンも素朴で、ハードすぎないのがいい!それがこのカレーとマッチしています。

メニューには、

ゆっくりとした時間をすごして頂くために、
携帯電話と、お子さんがぐずった場合は外で時間をとってください

という注意書きがありました。

たしかに、周りを見ると、静かにのんびりとした時間を過ごしている人達がいます。
お風呂に入って、一息ついたあとなので、その時間の流れが心地よいです。

あんパン

お食事を頂いていると、サービスであんパンを出して頂きました。
小さなパンですが、素朴で優しい味。

今回はアホな自転車旅でしたが、終わりよければ全てよし。
暑さも汗も忘れて、のんびりといい気分を味わったのでした。

■むぎわらい
■東京都荒川区東日暮里1-5-6
■営業:11:00〜19:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
公式サイト

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、15/23区。

地図

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