ジラソーレ(江古田)

平野沙希子

この本を読んでから、自分の食べ歩きが迷走しています。人気の若手フードライター、平野沙希子さんが書いた、「生まれた時からアルデンテ」。平成生まれの彼女は、昭和というノスタルジックに浸って進歩のない、アルデンテじゃないパスタ、つまりナポリタンは邪道と切り捨てます。アルデンテなナポリタンを作ればいいじゃないか!と。

それから、アルデンテなナポリタン探しという、謎の旅に出る事になります。…と言っても、江古田の中でですけど、うろうろしています。

ジラソーレ

まず、江古田でアルデンテと聞いて思い浮かべるのは、イタリアンのジラソーレです。小さいお店ながらも、美味しい料理を出す事で愛される、名店です。

店内

パチンコ屋さんとの間の細い路地から見えるのが、江古田駅で、駅からこんなに近いのに、意外と江古田の住民達も知らない、隠れ家的なお店となっています。個人的に、江古田のNO.1パスタランチと言ったら、ここだなあ。

プッタネスカ

頂いたのは、プッタネスカ スパゲッティー二、アンチョビ、オリーブ、ケッパーのトマトソース。アルデンテで、トマトソースというところで選び、ナポリタンからは遠いのですが、トマトソースなパスタの理想型を知るべく、頂いた訳です。

確かに、固めの弾力で、ソースが滑らかで、理想のトマトソースパスタがここにあります。となると、プッタネスカを食べれば良くて、ナポリタンである必要は無くなるのですが、それでは面白くなくて、平野沙希子さんが指摘しているように、なぜ、この食感のナポリタンを作ろうと考えない?…と、思考停止している所を、何とか突破したい訳です。

トマトソースでの風味と滑らかさを殺さずに、これをケチャップでやるには、どうしたらいいのか?それを解決する料理の腕がないので、食べ歩きで、解決しようとしています。

とりあえず、喫茶店のナポリタンのような、下茹でして置いてあるものを炒めるというのは無しだな。注文されてから茹で、アルデンテな麺は、必須。あとは、ケチャップをどうするかだね。

■ジラソーレ (girasole)
■東京都練馬区旭丘1-73-9 三共ビル2F
■営業:
11:30~17:00(月〜木)
11:30~14:00(金〜土)
18:00~21:00(金〜日)
■定休日:毎週水曜日
場所はこのへん
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ECODA HẺM(江古田)

江古田ヘム

飲食店の多い江古田ですが、15時から17時にかけては、グルメ空白時間帯となります。ランチが終わった後の、店員さんのお昼休憩タイムとなるからです。家で原稿を書いていて、うっかりランチタイムを過ぎていると、ママチャリという名のラクダに乗って、やるせない気持ちで、グルメ砂漠を放浪する事になります。

家で食べろよと思われるかもしれませんが、原稿を書いていない時は、一旦、資料や原稿から離れ気分転換をしに、外に出たいのです。ここまで書き終わったという、小さなご褒美のような感じで。なので、チェーン店はやってるんですけど、出来れば個人店の美味しいお店に入りたいのです。小さな発見やワクワクを感じに。

この日も「しまった!」と思いながら、江古田を徘徊していたのですが、ECODA HẺMが開いている事に気がつきました。柵が閉まっているで、閉店しているのかなと思っていたのですが、足元の看板には、「16:30LO〜17:00」の文字があります。3軒屋台ゾーンがあるのですが、手前の一軒だけ開いていたのです。まさに、グルメ砂漠の中でオアシスを見つけたような気分でした。

店内

屋台は3軒あって、ヌードル、ライス、カフェに分かれているのですが、平日は、手前の一軒だけ営業なんですかね。他は、開いていませんでした。

バインミー

豚肉がガッツリのったコムディアという料理と、ベトナム風サンドイッチの、バインミーがあったので、バインミーを選びました。具材は、豚肉の甘辛焼きか、しうまいのトマトソースの2つから選べます。豚肉の甘辛焼きをチョイス。マンゴージュースがセットになって、900円。

家で原稿を書けるのって、いいねと言われる事があるんのですが、やった人ならわかると思いますが、意外とキツいのですよ。オンとオフのスイッチが切り替わらないので、ずーっと仕事モードになりがちだったりもします。あと、番組によって文体を変えなければいけなかったりもしますので、頭の切りかえも大事です。

そういう時は、一度、仕事以外の事を考えるのが一番です。なので、こうして美味しいサンドイッチを食べながら、「おお、パクチーが効いてるな」とか
「唐辛子に気をつけて食べてくださいと言われたけど、ほどよい辛さで、ちょうどいいな」と、全然関係ない事を考えて、前の仕事の事を忘れる事も、ただご飯を食べているように見えて、必要な時間だったりします。

フランスパンだけどベトナムの味。うん、パクチーの香りがたまらない。こういうちょっとした刺激で、リフレッシュスイッチがオンになります。カーリングじゃないですが、こういう「もぐもぐタイム」必要なんです。

■ECODA HẺM(江古田ヘム)
■東京都練馬区旭丘1-74-9
■営業
2:00~17:00(16:30L.O.)  
■定休日:毎週火・水曜日
場所はこのへん
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