ツール・ド・フランス・2013閉幕

スプリント

ツールドフランスが終わった。
そして自転車好きの夏も終わった。

最終、第21ステージ、最後はパリ・シャンゼリゼの周回コースからの
ピュア・スプリンター達によるゴールスプリント。
制したのは、アルゴス・シマノのマルセル・キッテル。
5連覇を目指したマーク・カヴェンディッシュ、
そして3強と言われた、アンドレ・グライペルを制しての、優勝。

ある種、今年のツールを象徴するシーンだったのではないでしょうか?
一番若いキッテルが、ベテランを下しての勝利。

僕はグライペルのいるロットベリソルを応援していたんだけど、
この日はビューティフルトレインが組めてない。

たぶん最後の発射台はヘンダーソンかな?
飛び出して後ろ見たら、グライペルがいない。
ポカーン。
第6ステージのような、本当に美しいトレインが観たかったよ…。
でも、ロットのみんなお疲れ様。

キンタナ

今年のツールは、若手の台頭と共に、ベテランの凋落。
個人的には、そういう風に映りました。

若手の台頭といえば、途中、クインターナからキンタナに呼び名が統一された
モビスターのナイロ・キンタナ。
23歳の若き選手。

当初はチームメイトのバルベルデのアシストだったはずが、
あれよあれよという間に台頭し、エース交代。

山岳コースに入れば、そのスピードで、
2011年の王者のエヴァンス、クライマーのアンディー・シュレクなどを
あっという間に置き去りにしていく。
最後には、2010年王者でクライマーのコンタドールもついていけない。
動けない、エヴァンスやアンディーを観ているのも少し辛かった。

そんな躍動する姿に、若いチカラをイヤというほど見せつけられました。
そして、山岳賞、新人賞、総合2位と賞もそうなめ。
若さって凄い。

リッチー・ポート

総合優勝、マイヨジョーヌに輝いたのは、
スカイプロサイクリングのクリス・フルームですが、
個人的なMVPは、彼のアシストである、リッチー・ポートです。

昨年のフルームを観ているようでした。

フルームを牽きながら、スピードを上げ、後ろの集団をちぎる。
少し離れてしまった先頭集団の所まで、フルームを引き上げる。
役割を果たして後退するものの、フルームがピンチと知るや、
あがって来て、またフルームをひき出す。
変幻自在の鉄人アシストぶり。

僕はエースより、アシスト職人が好きだったりする所もあるのですが、
昨年で、元祖鉄人・ジョージ・ヒンカピーが引退。
ちょっと淋しい思いをしていたので、新たな鉄人の出現にワクワクしました。

今年は、世代交代の夏でしたね。

ツールの終わりと共に、夏が終わった虚無感につつまれている。
まだ、7月なのに。

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ロット・ベリソル

毎度毎度の自転車ネタで申し訳ないのですが、
ツール・ド・フランス2013 第6ステージ、良かった〜!
念願のロット・ベリソルトレインで、アンドレ・グライペルが優勝!
僕が見たかったのはコレですよ!コレ!

トレインとは…
チームが縦一列になって、一番後ろのエースの空気抵抗を減らすフォーメーション。
連結された列車のように見えるから、トレインと呼ばれます。

僕が応援しているロット・ベリソルというチームは、これが凄いのですよ。
アダム・ハンセンの強烈な引きによって一気に集団先頭へ。
そこからマルセル・シーベルグ、ユルゲン・ルーランズ、グレゴリー・ヘンダーソンと繋ぎ、
最後に、アンドレ・グライペルを発射!

しかし、残念ながらこちらのツールドフランスのダイジェストじゃ
編集がぶつ切りすぎてトレインが映し出しきれていません。
そこで、代わりにロットのトレインが堪能出来る動画を見つけてきました。
同様のレースだった、Tour Down Under 2013をご覧ください。

こちらも最初は、ツールドフランス同様
白いジャージのアルゴス・シマノが集団の先頭を走ります。
しかしアルゴス・シマノは何故かいつもトレインが途中で崩壊。

■1:07
この時も、途中からオリカグリーンエッジに先頭を奪われます。

■2:01
ここからロットベリソルのトレインが上がってきて、
グリーンエッジにかぶせて、先頭を奪います。
さあ、ロットトレインの本領発揮!

■2:19
先頭を牽いているのは、アダム・ハンセン。
ここから頑張って、割と長い距離を牽いていきます。

■3:27
先頭のアダム・ハンセンがお役ご免となって列から外れ、
マルセル・シーベルグが先頭を牽き始めます。

■3:51
先頭は、ユルゲン・ルーランズに交代

■4:26
先頭は、最終発射台のグレゴリー・ヘンダーソンに

■4:32
ついにエーススプリンターのアンドレ・グライペルを発射!

そして優勝!

綺麗な流れです。
ツールの第6ステージで、グライペルが勝ったときも、
ツイッターでは、ロットのトレインに対して賞賛の嵐!
「強力」「最強」「完璧」などの言葉が並んだのですが、
その中に「美しい」という言葉も沢山ありました。
そう、ロット・ベリソルのトレインは美しいのです。

僕が、ロードレースでトレインの魅力にとりつかれたのは、
2009年のツールドフランスでの事。
この時はHTCコロンビアというチームのトレインが最強。

この動画は21ステージの最終戦、パリ・シャンゼリゼ。

■0:20
ここから先頭から4人目にる、
HTCのジョージ・ヒンカピーがコースを変えてカウンターアタック。
先頭に立ちます

■1:50
ヒンカピーが外れて、マーク・レンショーが引っ張ります。
コーナーを抜けて、レンショー、カヴェンディッシュの順で最後の直線に。

■2:07
満を持して、カヴェンディッシュを発射!

やー、お見事!
未だにHTCは最強トレインだわ。

なかなか、この時の美しいトレインの動画が残ってないので、
このDVDがオススメ。
第2、3、10、11、19、そして最終パリ・シャンゼリゼゴールの第21ステージと、
美しいトレインからの発射で5度の優勝。
思う存分HTCトレインが堪能出来ます。

ちなみに、この大会は、新城幸也と、別府史之という2人の日本人選手も出場。
特に、最終21ステージのパリでは、別府選手が逃げをうち、
敢闘賞に輝いています。

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