天野屋(お茶の水)

天野屋

自転車で神田須田町界隈をうろうろしてから、
神田明神に向かってみました。
こんな有名な場所なのに、実は訪れるのは初めて。

神田明神

今ではラブライバーの聖地みたいに言われていますが、
神田、日本橋、秋葉原、大手町、築地などの総氏神様として祀らている
神聖なる場所です。
それがどうなってるのか?と、ちょっと好奇心。
あの花の影響で秩父の神社とかも凄かったですからね。

神田明神

神田明神の境内の中には魚河岸水神社があり、
この日は「魚河岸会」の参拝も行われていました。
お!正当派の神田明神の光景に遭遇。

神田明神

神田明神には平将門も祀られているのですが、
その将門を討ち取ったのが、藤原秀郷。
藤原秀郷を由来にする名前には佐藤があるのですが、
佐藤さんは将門の宿敵の子孫にあたる可能性があるので、
ここを訪れる時は、気をつけて…的な言われもあるようです。
念の為。

平将門っていえば、かつて自転車でヒルクライムした
秩父の城峯山と城峯神社も、
将門と秀郷にまつわる神社でしたね。
そう考えると、車もバイクも無い時代に、
この関東を股にかけて戦い、秩父の山まで追い詰めるとか、
スケール大きいなあ。

絵馬

案の定、絵馬はラブライブ一色!
最近の神様は、商売がお上手ですねえ。

紅白にも出たので、知っている方も多い方と思いますが、
ラブライブの劇中の女性アイドルグループを「μ’s(ミューズ)」と言い、
その声の担当の女性声優さんがライブをやるのですが、
「μ’sの東京ドーム公演が当たりますように!」
という願いが一番多かったような気がします。

天野屋

さて、大鳥居の所に戻って、名物の甘酒を飲んで行く事に。
右側の天野屋さんでは、紙コップの甘酒が売られており400円。
左手の喫茶部では、茶碗入りの甘酒で450円。

店内

こちらも都の「景観まちづくり重要物件」に指定されているのですが、
窓から見える小さな中庭のは、
23区の中心地、千代田区である事を忘れさせるような、ほっとする光景。

甘酒

ここちら地下の天然の土室で糀を造っており、
その糀で作った甘酒を頂きます。
米の粒が立っていて、お粥にちかいような雰囲気。
茶碗を持ったら意外と熱い。
恐る恐る口を付けてみると、ほのかな甘みが広がります。
もろみ味噌が付いてくるので、箸休めで頂きながら、
ゆったりとした時間に身を任せます。

うん、ラブライブより池波正太郎だな。
読みたくなるのは。

■天野屋 (天堅屋)
■東京都千代田区外神田2-18-15
■営業:
10:00~18:00(月〜金)
10:00~17:00(日祝)
■定休日:日曜日(4月~12月第1週)
場所はこのへん
お店のサイト

池波正太郎の「散歩のとき何か食べたくなって」では
「外神田・花ぶさ」の項目で、
子供の頃、神田明神に出かけて甘酒を頂いた事が書かれています。

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竹むら(秋葉原)

竹むら

秋葉原から少し歩いた神田須田町。
創業は昭和5年で、空襲からも奇跡的に逃れた建物は
「東京都選定歴史的建造物」にも指定されています。

かつては古民家や建築マニアなどに人気の場所でしたが、
アニメの「ラブライブ」で主人公穂乃果の実家のモデルとされてからは
聖地巡礼をするアニメファンに占拠されて、大行列が出来る事も。
今は、少し落ち着きを取り戻していますが。

いせ源

お向かいには、あんこう鍋の「いせ源」などもあり、風情のある通り。

藪そば

裏手には、神田の藪蕎麦があるのですが、
火事の為建て直されてしまったのが少々残念。

玄関

入り口に張り紙のあった、あわぜんざいを頂く事に。

あわぜんざい

こちらは、店内は撮影禁止で、テーブルの上の食事のみ撮影可。

席についてすぐに出されるのが、奥にある桜湯。
あわぜんざいは、800円。
あんこのの下には杵でつかれた粟餅が隠れていて、
粒が残っているので、食感が楽しい。
塩加減も絶妙で、箸休めに頂くシソの実がいいアクセントに。

鬼平犯科帳の、作家の池波正太郎さんも、ここのファンで、
しるこを食した時の事をエッセイに綴っているそうなので、
ちょっと読んでみたくなりました。

■竹むら
■東京都千代田区神田須田町1-19
■営業:11:00~20:00
■定休日:日曜祝日
場所はこのへん

池波正太郎さんが「竹むら」の事を書いたのは、
「散歩の時に何か食べたくなって」
待ちきれなくてkindle版でダウンロード購入。

まずタイトルが素敵ですね。
竹むらの事が書いてあるのは3つ目の「神田・連雀町」という項目。
小学校の頃、神田の古本屋巡りに担任の先生と行って、
その帰りに、竹むらで汁粉をご馳走になったという話しから、
その昔、しるこ屋の座敷は個室で、逢い引きをする場所だったという
ちょっと色っぽい話し。

大人になってからは、いせ源や、ぼたん、藪蕎麦で酒を飲んでから
竹むらに入って、粟ぜんざいを食べ、
揚げまんじゅうをお土産にに包んでもらい、
家族の元に帰ると思い行きや、
揚げじゅうは、白粉の匂いのする女性の口に消えていった…と、
粋な遊び方も、さらっと書かれています。

こういう文章を書きたいですね。

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