イタズラが大好きな高校生7人組と、
彼らの悪巧みに真っ向から対抗しようとする駐在さんの攻防を
コミカルに描いた作品。
これぞ自転車映画だと思います。
レースもマシンも関係ない。
主役はママチャリだ。
自分たちのイタズラと楽しみの為に、ただひたすらペダルを漕ぐだけ。
鉄道ヲタクと言っても、乗り鉄だの、撮り鉄だの、いろいろジャンル分けされるように
自転車好きも、大きく分けると、自転車に乗ること自体が趣味の人と、
何かを楽しむ為に自転車に乗る人の2つに分かれます。
チャリカフェは、完全に後者。
なので、市原隼人さんが、ひたすらママチャリを漕ぐ姿。
その楽しさがよくわかります。
単なるイタズラ合戦の意味のないギャグマンガのような映画だけど、それがいい!
下手に意味など持たそうとしないでくれて良かった。
青春とは、こんなにもバカな物なのだ。
だからひたすら、シンプルでスカっとしていて気持ちがいいのです。
アメリカにはこういう映画が多いのだけど、日本では、あまり当たりません。
というか、公開までこぎ着けられない物が多い。
スティーヴ・マーティン物とか大好きなんだけど、
DVDになるまで見られない物が多いもんなあ。
そんな日本で、こういうおバカ映画が当たった事を嬉しく思います。
それにしても佐々木蔵之介は演技が上手い。
素晴らしい!パチパチ!
彼らのように、ペダルを漕いでいる事さえ忘れるぐらい、
楽しく自転車に乗れていたのは、遠い昔の事だ。