映画「マエストロ」

マエストロ

前から見たかった映画「マエストロ」を観てきました。
映画化される前から原作が好きで読んでいたのですが、
マイナーな作品なので、漫画好きにもあまり知られていない作品。
原作が好きすぎたので、映画は嬉しいのと同時に、
ちょっと観るのが怖かった作品でもあります。

この日のユナイテッドシネマとしまえん7番スクリーンは、112席。
チケットを購入する際に「ちょっと混み合っていまして」と言われたように
9割ぐらいが埋まっていました。

やはり映画という制限時間の中では、原作がかなり端折られていましたが、
逆に考えれば、この映画を観て面白いと思った方には、
ぜひ、原作を読むことをお薦めしたいです。

基本ベース、ダメな楽団を、謎の指揮者が一段高い所へ導くという
オーソドックスなストーリーなんだけど、
原作の方は、一話一話が、楽器のパートの話となっています。

謎の指揮者「天道」は、何故その演奏者がいい音を出せないのか、
一発で見抜きます。
そして、意外な方法で、解決策を示していきます。

例えば音の鳴りが悪いホルンを連れて、バイクの整備工場に行ったり…。

そういうパートごとの話しが、一話ずつあって、
それが積み重なっていきながら、一つのお話となるのです。
このパートごとの話しが好きだったので、映画では多少端折られてて残念。

ただ、漫画と違うのは、映画館の大音量で、素晴らしい音楽が鳴るという事。
コンサートシーンの「運命」と「未完成」は、
指揮者の佐渡裕さんが、ベルリン・ドイツ交響楽団を指揮して録音を行ったものが
大音量で降り注ぎます。
これは、映画館ならではの楽しみ方でしょう。

たとえ、Blu-ray になった所で、
市販のテレビのスピーカーシステムは
値段を下げる為にコストカットされて鳴りが悪いですから、
この大音響は自宅では楽しめないでしょうね。
そういう音を聞く意味で、映画で楽しむ価値があります。

クラシック好きには、こっちの「聞く予告編」の方がいいかもしれませんね。
ヘッドフォンで聴きながら、ご覧下さい。

ヘッドフォンで聴くと、なかなかいいのですが、
それでも、YouTubeにあげてる時点で圧縮音源なので、
割といいヘッドフォンで聴いたけど、映画館には勝てません。
圧縮音源って、どこか詰まっているようで、抜けが足りない。

ああ、もう一度、いい音で聞きたくなるわ。
こういうのこそハイレゾなんでしょうね。

3巻で読み切れちゃうので、ぜひ、原作を読んでみることをオススメします。

P.S
江古田っていうのは、のだめカンタービレのモデルとなった
武蔵野音大がある街で、クラシックの演奏者も沢山住んでいます。
実際に、あのドラマのオーケストラに知り合いが2人出てるしね。

そういう人達が観たら、どう感じるのか、感想を聞いてみたい。

木の楽器は乾燥と湿度の変化との戦いだったりする訳だから
ストラディバリウスを河原で弾くとかありえないとか。
そういう音楽家ならではの、ツッコミも聞いてみたいです。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*