名曲喫茶・ヴィオロン(阿佐ヶ谷)

ヴィオロン

久々の名曲喫茶。
阿佐ヶ谷の北口を線路沿いに荻窪方面に向かい、
スターロード商店街の奥地、商店街というよりは住宅地の中にあるのが、
知る人ぞ知る名曲喫茶のヴィオロンです。

以前行った、ハコハコベジカフェのちょうど向かい。

店内は、アンティークなオーディオ達に囲まれ、
その他、古びた柱時計や調度品などもあり、お店自体がクラシック。
そこに繊細かつ荘厳な音が流れ、皆が聞き入っているので、
時が止まったというか、DVDでポーズボタンを押して風景が止まった中に、
クラシック音楽だけが流れているというな状態。
しかも満席。
とてもじゃないけれど、デジイチで写真を撮れるような状態ではありません。
なので、今回は店内の写真は無しです。

店内は、お店の中央が半分掘り下げられてようになっていて、フロアが一段低く、
そのまわりを取り囲むように、一段高い、バルコニーのような席があります。
といっても、高低差は50cmぐらいかな?階段3段分ぐらい。

この日は、音大生?と思われる女性が働いていて、
レコードの掛け替えも、彼女がしていました。
彼女の選曲なんでしょうか?

客席には、これまた音大生らしき女の子がいて、
店員さんに声をかけて、今までかかっていたレコードを見せて貰っていました。
そして、ジャケットをながめながら、何やらメモを。

スピーカーやオーディオが傷むのを防ぐため、店内は禁煙です。

こんな風だから、店内は音楽を聴く場所で、会話を楽しむ場所ではなく、
おしゃべりだの、ガールズトークをしたいなら、他のお店を選んだ方がいいでしょう。

コーヒー

コーヒーは350円。

コーヒーを飲み終わった後で、
シャッター音のしないコンパクトデジカメを持っていた事に気づき、
カップの写真だけ撮らせてもらいました。
今度、開店前とかに来て、店内の写真も撮らせて頂きたいなあ。

それにしても、このお店の音はいい。
今、ほとんどの人がデジタル処理された音を聞いていると思うのだけど、
ここで、かかっているレコードの音を聞くと、ええええ?って衝撃が。
クラシック素人の僕でもわかる、生の音なのです。

放送局で働いているので、それこそ毎日プロユースの機材の音は聞いているけど、
ここで聞くアナログの音の方が、本物の音に近いという感覚が。

僕のまわりにも、クラシックの音楽家は何人もいて、
自分たちの生の音も死ぬほど聞いているだろうし、CDの音も聞いているけど、
実はレコードって聞いた事がない人が多いハズです。
だって、機材ないもの。

だから、そのクラシックに慣れた耳で、
レコードをの音を聞いたらどう感じるのか、ここの音を聞かせてみたい。
誰か、行かないですか?ママチャリでも行けますよ。

後で、いろいろネットで得た情報だと

●中野にあった名曲喫茶、クラシックの常連さんが作ったお店
●この店は、ウィーンのムジーク・フェラインザールというホールを
 模して作られているらしい
●この店の自慢は世界最大級の蓄音機
●蓄音機の壁の下が1m以上掘りこまれているのは、オーケストラピットの再現。

まだまだ、見逃している物がいっぱいあります。
という訳で再訪決定です。

■名曲喫茶 ヴィオロン
■東京都杉並区阿佐谷北2-9-5
■営業:12:00~23:00
(通常営業は18時までで、18時以降はコンサート)
■定休日:火曜
場所はこのへん
お店のサイト

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“名曲喫茶・ヴィオロン(阿佐ヶ谷)” への4件の返信

  1. >おさびし山のモラン さん
    ヴィオロンのマスターが中野のクラシックで働いていたというのは、
    何かの記事で読んで、頭の片隅にありましたが、
    そのような劇的な人生を送っているとは知りませんでした。
    久々に行ってみたくなりました。
    ありがとうございました。

  2.  かなり前の記事なので読まれることはないでしょうが、ヴィオロンのマスター寺元氏は高校生の時に家出して東京に出てきて、中野のクラシックで住み込みで働いていました。その後、寺元氏がスピーカー工房を開くことになり、現在の地で独立したのです。ですから、タイ料理店ピッキーヌーはかつては工房でした。
     ちなみに、独立の際、クラシックのマスター美作氏が物件を探してきて、何やかやと援助してくれたらしいです。日銭が入るからと寺元氏にクラシック喫茶の開業を助言したのも美作氏です。寺元氏の奥さんはかつてヴィオロンでアルバイトしていて、常連客の憧れの的でした。若い頃はアグネスラムに似てましたね。
    寺元氏はおとなしそうですが、波瀾万丈の人生を辿っています。

  3. >旋風と用心棒 さん
    川越のカフェも良さそうですね。
    行く機会があったらぜひとも寄りたいと思います。

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