日本でインドカレーといえば、インド&ネパールのインネパが主流になりつつありますが、日本最古のインド料理屋さん、東銀座の「ナイルレストラン」は、創業者がケララ出身という事で南インド系らしいです。
自分が初めて本格的インド料理を食べたのは、麹町にあったアジャンタで、学生時代の友人がアルバイトをしていたからでが、アジャンタもインド料理の老舗で、南インド料理のお店です。
始まりは南インドなのに、なんで、北インド&ネパール系がこんなに増えたんでしょうね。
インド料理屋さんに来ると、ピンクの壁や内装のお店に出くわす事が多いですが、それは鶏肉にも関係しているらしいです。インドは国民の約8割がヒンドゥー教徒で牛肉を食べるのは禁忌。牛が神様なのでビーフカレーは食べられないのです。残るのはイスラム教徒ですが、こちらは豚肉が禁忌。ポークカレーは食べられないのです。
そんなインドでは、どちらも食べられる肉として鶏肉の生産をあげる運動をするのですが、鶏肉の色からピンク革命と名付けられたそうです。
店内の色がそれと関係しているかどうかはわかりませんが、インド系ではピンクの象とか、ピンクの町並みとか、ピンクが使われている事が多い気がします。
頂いたのは、メニューを渡された際に「コレ、オススメ」と念を押される名物メニューのムルギーランチです。ムルギーってなんだろうと思って調べたら、ヒンドゥー語で鶏肉のことで、ますます、鶏肉=ピンク革命で、店内ピンク?という自説が勝手に濃厚に。
ムルギーランチは、メニュー写真などでは鶏もも肉がガツンと載っているのですが、テーブルに運ばれた瞬間に問答無用で、店員さんにフォークとスプーンを使ってほぐされてしまうので、写真を撮りたい人は、ほぐす前に止めないといけません。
「よくかき混ぜて食べてください」と言われます。元々、南インド&スリランカの混ぜるカレーが好きな派ですが、日本人としては、少しずつ混ぜて際の混ざり具合の味を楽しむのが好きなので、最初から全部混ぜはしませんでした。
ほぐされた鶏肉がメインですが、野菜などと混ぜながら食べると、いろんな甘味が混じり合って楽しいです。
やっぱり南インド派だな。
■ナイルレストラン(NAIR’S RESTAURANT)
■東京都中央区銀座4-10-7
■営業:
11:30〜21:30
11:30〜20:30(日祝)
■定休日:火曜、第1&3水曜
■場所はこのへん
■オフィシャルサイト
そういえば株式会社ナイル商会さんは豊玉北4丁目にありますね