隠れ家という言葉は、大人になってもワクワクします。
そして、そんなお店を知っていると何だか誇らしい気分になります。
知人から教えて貰ったこちらも、そんな隠れ家的なお店の一つです。
東西線の落合駅から徒歩5分ぐらいの所にある、
デザイナーズマンションの「apartment 傳」
この敷地の奥にカフェがあると、知らない人も多いのではないでしょうか?
江古田から新井薬師を抜けて、落合へ。
今回は、ママチャリでやってきました。
マンションの所になにげなくおかれている看板。
あえて錆びた鉄で作られ、朽ちたように見えますが、
中からライトアップされ、細い文字が錆の中に浮き出すように作られています。
敷地を奥に進むと、小さなケーキ屋さんがあります。
こちらでテイクアウトも出来ますし、
ここで注文すればお店で食べる事も出来るそうです。
さらに奥に向かうと「こちら」と再び方向を示す看板が。
なんだか迷路に迷い込んだようなドキドキ感が、いい!
外からは生活感が見えないように設計された住居部分。
こういう所に住んだら、もっとスタイリッシュな人間になるんだろうなあ。
はたして、なれるんだろうか?
そんな中に、控えめな看板がかかっていました。
こちらが、cafe 傳。
その昔、入り口がどこかわからないカフェバーというのが流行した事がありましたが、
あれは、田舎者をお店に入れないという自衛策だったのだそうです。
それとは違うのでしょうが、こちらも、
「あえて探してまで来たい人、来てください」
というような感じもします。
たどり着いたとき、ちょっと嬉しい。
お店の中からは、このデザイナーズマンションの中庭が見えるのですが、
今の時期は葡萄棚がグリーンのカーテンになっています。
中央の明るい光の左側に、葡萄の房がなっているのがわかりますか?
ブレンド500円、シフォンケーキ400円。
こんなスタイリッシュなお店なのに、気取った所がなく、
アットホームな接客なのが、意表を突いて、また嬉しい。
写真撮っていいですか?と聞くと、
「いいですよ。だったらもっと綺麗に盛れば良かった」と笑うお母さん。
ますますこのお店を見つけて良かったと思いました。
教えてくれた知人に感謝。
静かな時が流れ、読書しているお客さんも。
中庭側から見た、cafe 傳。
中央の緑の部分が、店内から見えた葡萄棚です。
こうしてみるとマンションというより、美術館のよう。
こういう建物を見ると建築というのは、作品なんだなという気持ちになりますね。
センスのいい建物の内部に入ると、
自分までそういう人間になったかのような錯覚を起こすから不思議。
でも、六本木ヒルズとか表参道ヒルズとか、
そういう所じゃ、その感覚起きないんだよなあ。
なんでだろう?
P.S
このお店に合わせて、今回はシンプルに書いてみました。
■cafe 傳
■東京都中野区上高田1-1-1
■営業:13:00~20:00
■定休日:火曜、水曜
■場所はこのへん