喫茶・城山(上町)

上町

都内では都電荒川線と並ぶ人気の路面電車、東急世田谷線。
路面電車というよりヨーロッパのトラムに似たフォルム。
路面電車って、なんだか惹かれる物があります。
江ノ島、富山、広島、松山、鹿児島…
路面電車が走っている街に行くと必ず乗ってみました。

そして乗ると脳内で「はっぴいえんど」の「風をあつめて」が流れ出すのです。

♪街のはずれの
背のびした路地を 散歩してたら
汚点だらけの 靄ごしに
起きぬけの路面電車が
海を渡るのが 見えたんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

名盤ですな。

そんな路面電車が走る、上町の駅の近くにあるお店。
実は、1ヶ月ぐらい前に行ったのに載せ忘れていました。

城山

一見、ちょっとした料亭のようにも見えるお店、それが「喫茶・城山」。

庭

中に足を踏み入れると目の前に広がる日本庭園。
とっても、とっても高級そうに見えるけれど、実は庶民的な喫茶店。

何か違和感があるな…ホームセンターの香りがするぞ…。
と思っていたら、藻が生えたように見えるこの池。
コンクリートを緑に塗ったものでした。
あ−、なんか惜しい。
これだけ素晴らしい日本庭園なのに。

庭

一階の奥の席はこの庭に面したガラス張りの一等席なのですが、
さすがにお客さんがいました。
二階席に向かう階段を登り切った所からも庭が見えるのですが、これまた見事。
右手はモミジだから、秋は紅葉で京都っぽくなるんでしょうね。

二階

二階席は、柱の具合とか、壁の具合とか自然の経年具合がいいのですが、
やはり、どこか庶民的なテイスト。

クリームあんみつ

クリームあんみつは、480円。
安っ!

自分で勝手に理想の古民家カフェを思い描いてしまっていたたので、
所々「惜しい」と思ってしまっていたけど、
ここはご近所の方々に愛される、庶民的な喫茶店。
自分がこの近所に住んでいたら、
サボりたい時にここに逃げ込んでボーっとするに違いありません。
そう考えると最高じゃありませんか!

ここは街の中の最高に穴場な喫茶店なのです!

■城山
■東京都世田谷区世田谷3-5-7
■営業:
11:30~20:00(月〜金)
12:00~17:30(土日祝)
■定休日:不定休
場所はこのへん

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喫茶去(神保町)

古民家

ラドリオに続いて、神保町のお店をもう一軒紹介しましょう。
表通りから一本入った裏手のビルの谷間にあるのが、古民家カフェの「喫茶去(きっさこ)」。

喫茶去

こちらに来たかった理由の一つが、
先日行った、経堂のお店「李白」が、経堂に移転する前に営業していたというのが、
こちらの店舗だったというのを知った事。

この建物は、歴代、愛された名喫茶店で、
「モーツァルト」から始まり、次に「李白」、
そのあとをうけて2003年に開いたのが「喫茶去」だそうです。

「喫茶去」とは禅の言葉で、「お茶でもおあがりなさい」という意味です。

看板

店先には青いブルーノのミニベロが停まっていたのですが、
他の人のブログ写真にも写っていたので、たぶん、こちらのお店の方のでしょう。

店内

時を重ねてきた建物は、いい感じで歴史を感じさせてくれます。
窓際の席は、床が少し斜めに傾いているのはご愛敬。

メニュー

メニューはJAZZのEPレコードのジャケットを見開きの台紙にして、
そこにコーヒーやデザートのメニューが挟んであります。
これからもわかるように、こちらはJAZZ喫茶。
JBLからクリアな音楽が流れていました。

レアチーズケーキ

レアチーズケーキは350円。
コーヒーはメニューで一番濃いと表記されていたケニア。
しかし苦いという感じではなく、深いという感じ。
コーヒーを味わいながら、この空間に身をまかせてボーっとひととき。

後から入ってきたお客さん。
年配の男女だったのですが、メニューになってるレコードジャケットを見て
「うあ、懐かしい」とポツリ。
どうやら、そのレコードを実際に聴いていた世代のようです。

音楽業界の方らしく、自分もわかる業界用語がチラホラと会話の中に。
チラっと聞こえてきたお話だと、アニメソングを手がけたいと力説していました。
最近のアニソンは、J-POPの単なるタイアップばかりなので、
アニメの内容にリンクした書き下ろしを作りたいと。

「そう!その通りだと思います!」
…と、心の中で賛成しました。

■喫茶去
■東京都千代田区神田神保町2-24-3
■営業:
09:00~23:00(月〜金)
12:00~21:00(土)
12:00~18:00(日祝)
場所はこのへん

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