カモカフェ(西巣鴨)

中山道

暗渠となった千川上水の跡地をめぐる第3弾。
今回は中山道から。
板橋区役所を抜けた所からスタートします。
このあたりのルートは、ネットで調べて、
だいたいを頭に入れてから、検証しに行きました。

路地

中山道を渡った所に平行するように細い路地があり、
そこを千川上水は流れていたようです。

郵便局

その路地の出口から中山道の対岸にある、郵便局の裏手へと続きます。

板橋駅

その道をまっすぐ行くとJRの板橋駅。

マンホール

駅前の植え込みの中に、千川上水のマンホールがありました。

路地

線路を渡って反対側へ。
ちょうど車の止まっている場所の向こうに見えるのが、
さきほどのマンホールのあった植え込み。

マンホール

そして道には、千川上水のマークの入った金属製の蓋があります。
やはりルートは、こちらで合っているようです。

路地

そのまままっすぐ行くと、山の尾根のようになっている部分に出ます。
千川上水は自然の川ではないので、低地ばかりを走るのではなく、
こうした尾根のような部分も通される設計になっていました。

千川上水めぐりは、このまま真っ直ぐですが、
右手の坂を下りた所に近藤勇の墓があるので、寄り道してみる事に。

近藤勇の墓

板橋駅の、ほぼ真ん前にあります。

お墓

大きな四角の柱には、近藤勇と共に土方歳三の名前が刻まれてます。
この墓を建てたのは、新撰組の同士だった永倉新八。
2人の死を悼みこの地に墓を建立ています。

近藤勇像

お墓の脇には近藤勇像。

絵馬

絵馬には現役JK、女子高生の物も。
平成20年の物だから4年前か。
『新選組!』のドラマは平成16年だから、その影響ではないよね。
ちょうど歴女と呼ばれる、歴史萌えの女のコ達が流行しはじめた頃かな?

路地

さて、千川上水めぐりに戻って、先ほどの尾根の道を。

マンホール

マンホールを確認すると、千川上水の文字がありました!

石碑

そして明治通りにぶつかった所の角に、石碑がありました。
この写真の背中側が明治通りで、マンホールのある通りが千川上水跡。

公園

その明治通りの反対側にあるのが、千川上水公園です。
水をここで溜めて、ゴミなどを沈殿させていた場所。
浄水場的な役割の場所だったようです。
ここからは地中に埋めた木の水道管で、各地に水が配られていました。
浅草方面の飲料水や、農業水に使われたり。

鉄柵

その一つには、六義園もあったようです。

案内板

公園には、千川上水の概要がわかる案内板もありました。

とりあえあずこれで千川上水めぐりは終了。
自分の中で千川通りや、千川駅など
バラバラに存在していた千川の文字が、ひとつに繋がってなんだかすっきりしました。
上流はよくサイクリングで走っていたけど、下流は今回が始めてだしね。

今回の三部作のルートはこんな感じです。

お母さん

近所のカフェに行こうとしたら、
赤ちゃん背負ってマウンテンバイクに乗るママが。
カッコイイ!

中学跡

あの千川上水公園から5分ぐらいの所
白山通り沿いにあるのが、にしすがも創造舎。
2001年に閉校した豊島区立朝日中学校の校舎や体育館をそのまま利用した、
アートファクトリーです。

看板

その一角に、校舎を利用したカフェがあるのです。

校舎

校舎の教室の方では、ワークショップを行ったり、
稽古場として貸出したり。
体育館は劇場としても使われています。

かもカフェ

校舎の一番端っこにあるのが、カモカフェ。
西巣鴨にあるから、巣鴨のカモでしょうね。

校舎内

遠い昔の懐かしい校舎の匂いがします。
こういう校舎って、なんだか胸をキュンとさせる何かがあります。
こうして玄関の所を観ただけでも、中学生が駆け抜けてく姿が透けて見えるもの。
あの靴箱にはラブレターが入れられたんだろうか?とか、
いろいろ想像しちゃいますね。

店内

店内はこんな感じ。
稽古場やワークショップを使っている人は知っていると思うけど、
この付近の地元の方々に、ここにカフェがある事は、
あまり知られていないような気がします。

校門の所で写真を撮っていた時も、
僕が何を撮っている方向をみて、カフェの看板を見つけ
「へー、こんな所にカフェがあるんだ」
と言っていた人がいましたしね。

おにぎりセット

この日のランチは、おにぎり豚汁セット600円と、
ホットドックセット600円の2つでした。

思いの外豚汁が美味しくて、感激しました。
天気も良くサンルームのように日差しが暖かったので、心もほっこり。
なんだかいい感じです。

こうした廃校を利用したプロジェクトって色々あって、
吉本興業が旧区立四谷第五小を東京本部のオフィスにしたのが有名ですが、
三宿の世田谷区池尻中学も、世田谷ものづくり学校となり、
その一角に、ゴースロウ・ゆっくりとカフェがありました。

そういえば、千川上水の上流、
板橋高校の向かいにあった千川小学校も廃校になっているし、
やっぱ少子化ってかなり進んでいるんですね。

■カモカフェ (Camo-Cafe)
■東京都豊島区西巣鴨4-9-1 にしすがも創造舎1F
■営業:12:00~18:00
■定休日:火水
場所はこのへん
お店のサイト
にしすがも創造舎オフィシャルサイト

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カクタスカフェ(東長崎)

カクタスカフェ

東長崎と江古田の中間に新しいカフェが出来ていました。
千早高校がある千川駅へと向かう道。その東長崎寄りです。
場所は、カフェストークの近く

店内

お店はカフェというよりも、洋食屋さんという雰囲気。
でも店内には、フェンダーのテレキャスターや、
ダブルネックのギターなども飾られていました。

音楽関係の人がやっているのかな?と思ったら、
KACTUSというバンドのメンバーがオーナーらしいです。
柳ジョージ、杉山清貴、コブクロ、19などのサポートメンバーで作ったバンド。

写真

写真に写るKactus Kafeというのが、こちらのモデルらしい。

Kactusというのはサボテンという意味だけど、
そのサボテンが想像させるように、この辺はカフェ砂漠というか荒野。
カフェどころか飲食店も少ない地帯。

なので、この付近にあるお店は、
お昼時には近所の会社員がおしよせて一気に満席となるのですが、
かつてフレンチっぽいお店に入った時、
いっせいにタバコを吸うので、
喫煙所で飯を食べているような気分になり、かなり残念でした。

なので、今回も、団体で入ってきた時にビクリとしましたが、
喫煙所は外で、分煙されていたので一安心。

しょうが焼き

僕がチョイスしたのは、この日のランチ、ポークジンジャー。650円。
このお値段でガッツリ食べられるのが、嬉しいですね。

■Kactus Kafe
■東京都豊島区長崎5-19-10
■営業:7:30〜16:00
■定休日:日曜
場所はこのへん
お店のサイト

歩道橋

このお店のある通りは、中野通りの延長線上にありますが、
歩道橋の文字を見たら「千川通り」と書かれています。
千川通りは、東長崎のジョナサンの所で終わるんじゃなく、
こっちに直角に折れて来るのか…。

そうだ、元々千川上水にフタをして、暗渠化したのが千川通りだもんな。
…という事は、この下に千川上水が流れているのか?
ここも暗渠なんだ。

という訳で、千川上水のなごりを探してみる事にしました。

千早高校

千早高校の前に、キャッチボール場があるのだけど、
突如として道の脇に出来るこのスペースが怪しい。

千川親水公園

という訳でそちらに進んでみると、やはりありました!
千川親水公園です。

こういう暗渠めぐりって、
水の気配を探して歩き、そしてヒントを見つける。
そしてまた先へ進む。
ドラクエとかのロールプレイングゲームみたいな感じで、
なんだか面白いんですよね。

公園

親水公園の水は、震災以降節電の為止められています。
なので、ここも砂漠化状態。
千川の水の気配がどんどん消されています。

看板

公園の一角には、千川上水の説明がかかれた看板があり、
その下には、どなたが撮った、かつてここが川だった時の写真が貼られていました。

交差点

要町通りと、この千川通りがぶつかる要町三丁目の交差点。
そう、あの豪華モーニングの喫茶店「ひじり湖」がある角です。
そのビルと、ファミレスの間の細い路地が、千川上水のルート。
ここに出てきます。

千川駅

そして千川駅。
ここで千川通りと、千川駅が同じ「千川上水」由来である事がつなりました。
なんかすっきり。

路地

さらに、要町三丁目の交差点を渡って、大山方面へ。
ふたたび水の気配を探すと、通りの裏手が細い道になっていて、
空いているスペースが駐輪場になっていました。
この幅の細い家の裏の道が怪しいな。

並木

そのまま進むと、板橋高校と、旧千川小学校の間の並木道へ。
ここはなんだか江古田付近の千川通りの雰囲気ににています。
たぶん、ここだな。

交通公園

そのまままっすぐ行くと、「板橋交通公園」の案内が。
へー、こんな公園あったんだあ。

公園

公園内が教習所のようになっていて、
きっと子供達に交通ルールを教えるのに使うんでしょうね。

都電

都電などもありました。

看板

その公園の一角に千川上水の案内が書かれた看板が。
よし!オレの推理したルートあってるぞ!
また一つ、チェックポイントをクリアした!
♪チャチャチャ〜チャーチャン
『チャリカフェのレベルが1あがった』

合流

そのまままっすぐ進むと水道タンクの通りと合流。
これは合流後に撮った写真。
左が僕が走ってきた道。
右が水道タンクへと向かう道です。

思いつきで始めた千川上水の足跡をたどる暗渠サイクリング。
まだまだ長そうなので、一旦ここで終了し、
後で、じっくりたどってみる事にしました。

水道タンク

帰りは水道タンク側の道を。
ここって厳重にバリケードのようなフェンスが張り巡らされているので、
立ち入り禁止的イメージだったのですが…。

入り口

その脇に、大谷口公園の門が。
え?ここ行けるんだ。

タンク裏

裏に回るとこんな感じ。
あの一段高くなっている所が公園のようです。

公園

上にあがるとこんな感じ。
あまり知られていない穴場らしく、
この写真の左側の写っていない部分にあるベンチで、
制服を着た高校生カップルがキスをしていました。

僕があがって行ったとたんに、パっと離れた。
ゴメン、水さしちゃって…。

覗くつもりで来た訳じゃないんだよ。
ただ、水の気配さがしてここにたどり着いただけなんだ。

すぐに帰るので、続きをどうぞ。

さて、この記事を書くにあたり、
千川通りの事を調べていたら、なんかこんな歌をみつけた。

LUNKHEAD「千川通りは夕風だった」

日も暮れかけて 自転車に乗って独りきり
当てもないままぶらぶらするのも悪くないな
たまにはこんな日でも悪くないな

夕風に街の色はそっと夜に染まっていく
僕はなんだか寂しくなってまた自転車のスピートを上げる

時々僕はとてもくだらない事で悩んで、
一人ぼっちでどうしていいかわからずに途方にくれる
たまにはそんな日でも悪くないな

街灯がともった公園でブランコ泣いている
僕はなんだか寂しくなってまた自転車のスピートを上げる

夕風に街の色はそっと夜に染まっていく
ひとりきり僕の心をセンチメンタルに連れて行く
千川通りは家路を急ぐ人で溢れている
僕はなんだか寂しくなってまた自転車のスピードをあげる

この記事の雰囲気のぴったりの歌詞だね。

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