トレボン(江古田)

トレボン

かつて「学生街の喫茶店」という曲がありましたが、我が江古田は大学が3つもあるのに、喫茶店やカフェを占拠しているのは学生がメインじゃなく、どちらかというと、学生気分が抜けないフリーランスのクリエーターか、ランチの時間帯だけ、女子会気分に戻るママさん連中の方が多いです。

ちょっとオシャレっぽい女子ウケするカフェの前には、お昼時、子供用の席を取り付けたママチャリがずらりと並び、時間をつぶせそうなチェーン店には、漫画家さんらしき人達。昔ながらの喫茶には、学生じゃなく、教授達の姿があります。ここも、どちらかといえば、教授とか大学職員の方々が多いお店かな?暇人フリーランスの僕も、ここが多いかもしれません。

このブログで取り上げるのは2回目ですが、実は、何度も行っているお店で、でも、学生さんたちにお目にかかった事ってあまりありません。

今、ラジオのお仕事で一緒になる方々は日芸出身の人も多いのですが、その人達は、学生時代、トレボンによく通っていたそうです。あと、個人的に知り合った江古田在住の日芸OBも。

だから、このお店取り上げると、喜ぶのは現役よりOBの人達が多いんですよ(笑)。

クロムムッシュ

頂いたのは、キリマンジャロ650円の、クロムムッシュ600円で、1250円だったと思います。配分は忘れたけど、1250円だったのは確か。

まあ確かに、このご時世に、学生がランチに1000円を超すのは無理か…。でもね、教授をヨイショして、おごってもらうすべを覚えたらいいと思うのですよ。学業よりも、社会に出たらそちらの方が、いかに役に立つか!相手を気持ちよくさせ、おごらせるすべを知っている人って、営業とかセールスも上手いハズ。個人差はありますが…という通販特有のフレーズで逃げつつ、でも、個人的にマジでそう思います。

まあ、そんな事はさておき、個人的にこのお店の好きな所は、コーヒーを淹れるときのマスターの所作。お湯の沸く音、ミルで挽く音、ハンドドリップの音、静かなお店だから、音で何をしているのかがわかるんですよ。僕が好きなのは、ドリップの時に小まめにお湯をそそぐ姿。挽かれたコーヒーの上に、均等に置くように、お湯を注いで行くんのですが、それが職人っぽくて好き。

見なくても、音だけで何をしているのかがわかるけど、それを文章にして伝えるのが、自分の仕事でしたね。ゴメン、そこまでの文章力なくて…。

■カフェ・ド・トレボン
■練馬区小竹町1-56-3(小林ビル2F)
■営業:10:00~22:30
場所はこのへん

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プアハウス(江古田)

プアハウス

そうか、今日から学園祭なんだ。

我が江古田の街も、学園祭シーズン。
3つある大学のうち、武蔵野音大は先週終わってしまったけど、
日芸が今日から、武蔵は明日から。
普段は地元民だけで静かなこの街も、外来種の皆さんで賑やかになります。
という訳で、今回は我が町の数少ない観光地的スポットを紹介しましょう。

看板

こちらが、江古田にまつわる芸能人御用達のカフェというかJAZZ喫茶
北口にあるプアハウスです。

店内

ちょうど、映画「素敵な金縛り」の宣伝で三谷幸喜さんが「とくダネ!」に出る時、
中野美奈子アナと江古田を訪れ、
思い出の地という事でこちらでインタビューの収録があったばかりです。

過去ではキリンジの「グッデイ・グッバイ」というPVの撮影にも使用された事も。

代表的な学生街の喫茶店なのですが、
今は、学内に引きこもりの学生が多く、街をぶらぶらしないので、
どちらかというと、お客に多いのは大人達の方。
三谷さんの後輩で演劇科だと、本仮屋ユイカさんなどもいたのですが、
学食での目撃談はあれども、街での目撃談は流れて来ませんでした。

この江古田は、ライター、編集者、漫画家、イラストレーターなど
フリーランスのクリエーターが多く、時間も不規則なので、
こういう人達の方が、平日の昼間の喫茶店に出没したりしています。

まあ、僕もその1人なんですが。

粗食

これが三谷幸喜さん、思い出の味、粗食。840円。

一言で言えば、洋風のお茶漬け。
スパイシーにアレンジされたコンソメ風のスープの中に、
ご飯と野沢菜、梅干し、鶏肉、そしてチーズが入ったもの。

永谷園に「大人のお茶漬け」という商品がありますが、
こちらは「もっと大人のお茶漬け」という感じ。
大人の余裕がないと、こういうメニューって選択出来ないと思うのですよ。

三谷さんのエッセイなどを拝読すると、けっこういい家のコだったような感じです。
子供時代に8mmのカメラで遊んで映画を作ってたりね。

プアハウスという名前の粗食という名前の食べ物だけど、
お金がない学生にとっては、ちょっと選択しにくい食べ物。
「コスパがさ〜」とか言って、大盛りの店に行く学生が普通なのに、
学生時代からコレを食べていたところに、普通の学生とは違う余裕が感じられます。
そこが三谷さんらしい。

同じく日芸出身の爆笑問題が通っていた、喫茶店タンバリンも、
ガレッジセールが通っていた、洋包丁も、もう江古田から姿を消しました。

まだ学生が街で遊んでいた頃の、江古田の思い出の地、
プアハウスには、長く続いて欲しいと願うのです。

三谷幸喜ファンの方、学園祭で江古田を訪れる機会があったら、
プアハウスに立ち寄ってみてはいかがですか?

ちなみに、こちらの名物である激辛カレーを食べに行った回は、こちら

■poor house(プアハウス)
■東京都練馬区栄町39-1
■営業:11:30~23:00
■定休日:火曜、第1・3水曜(祝日は営業)
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