トレボン(江古田)

トレボン

日曜日が仕事になったので、なかなか遠出出来ずにいます。…というのは言い訳で、寒くてロードバイクに乗る気が起きないというのが正直な所。

ママチャリで家から一番近い喫茶店「トレボン」へ。

店内

他の席で、劇団員の方が同窓会チックに懐かしの仲間の話をしていたのですが、「ケツカッチン」というニックネームの方が、たびたび出てきました。

「あの時ケツカッチンがさあ」「ケツカッチンっていつも○○してたよね」

ケツカッチンとは業界用語で、後ろにスケジュールが入っていて、その時間までに出なければいけないという事。

ラジオ業界では昔ほど業界用語を使わなくなりましたが、それでも「DJケツカッチンで、番組終了後、即出です」などは今でも使われています。

よく使うのは「てっぺん」。深夜0時の事を言うのですが、ナレーション録りなどをする時に、スタジオのアナログ時計で、秒針12時のタイミングでスタートする時に「てっぺんから行きます」などと言います。

必須なのは「アナ尻」アナウンスの最後の決め言葉の事で、「たくさんのメールお待ちしています」で、CMや交通情報に行くとか生放送での約束事、合図の言葉です。

昔のテレビ局では、新人をからかう為に、わざと全部業界用語で言うという風習がありました。

「ザギンでシースー」レベルの話ではなく、会話の全部をひっくり返していうというもので、出前などを取るときに、先輩が新人ADなどに「ゲーモクのハンチャーにゴタマのプースー」などと、わざとわかりにく伝えるというもの。

ちなみに「ゲー」とは、数字の5。業界では、数字をドレミの音名のドイツ語読みで表し、1、2、3、4、5、6、7、ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハーと数えます。1万5千円は、ツェー万ゲー千。

という訳で、「ゲーモク」というのは「五目」。ハンチャーは、チャーハンゴタマは、たまご、プースーは、スープ。

わざとわかりにくして、新人をからかうのと共に、業界用語がわかるようになって、一人前の仲間入り的な風習がありました。今だと、IT業界の人が日本語でもいいのに、カタカナ語を使いたがるとの同じ感じ。まさにアレでした。業界用語の方は、今は使わなくなりましたが。

そんな中、今も使われている「ケツカッチン」という言葉を聞きながら、ニックネームが「カレオツ」という友人の事を思い出していました。

飲み屋で乾杯する時に、「お疲れです」と言わず、「カレオツでーす」と必ずいうので、皆にそう呼ばれるように。

実は僕に自転車を勧めたのが「カレオツ」と、その友人の小林君で、あれがあったから、このブログがあったと言ってもいいでしょう。そんな懐かしい事を思い出しました。

サンドイッチ

頂いたのは「トレボンサンド」とオールドブレンド。

野菜サンドなんですが、色味がトマトとレタスで、なんとなくクリスマスっぽい。ホットサンドのパリっとして、なかがふわっとした食感も楽しい。レタスもシャキシャキ。

シンプルならが上質なサンドイッチを頂き、幸せな気分です。

■カフェ・ド・トレボン
■練馬区小竹町1-56-3(小林ビル2F)
■営業:10:00~22:30
場所はこのへん

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ミイチ珈琲店(練馬)

ミイチ珈琲店

桜台と練馬から、ほぼ同じ距離の環七沿いに、新しくコーヒーショップが出来ていました。

カフェマニアからすると、カフェ不毛の地なんですが、実は、蕎麦通には以前から注目されていたエリアで、「法師人」や」「ふるまい蕎麦ふる井」が近くにあり、「明月庵田中屋 ねりま本店」が、かつてこの交差点の反対側にありました。さらに、信号を練馬方面に向かうと、「玄蕎麦野中」あるという、蕎麦の名店密集地。話はそれますが、僕が練馬で一番好きな蕎麦屋は「玄蕎麦野中」です。

だから、珈琲でこの地を訪れた事は無かったのですが、蕎麦目当てで、この付近に来ることは、たびたびありました。

その、カフェ不毛の地に、「ウチズ・カフェ」そして「ミイチ珈琲店」と、立て続けに2件のお店が出来るなんて!

カプチーノ

「ミイチ珈琲店」は、この地で「ミイチ靴店」を営んでいた方のお孫さん。自宅を改装して作られたカフェです。

実はこういう家業の業態替えパターンってよくあって、西武池袋線、椎名町にある「カフェのら」は、もともと青果店を営んでいた場所を、カフェにし、フルーツをメインにしたメニューを売り物にしています。

よく、商店街の再生なんて言われますが、シャッター通りのお店に、なにか店舗を入れるより、実家の業態替えをして、上手くいったケースの方をよく見ます。

もちろん、お店を作るにはお金がかかるのは一緒ですが、実家なので、店舗の家賃もいらず、家族が働く訳ですから、人件費も抑えられます。渋谷とか、六本木とか、家賃がべらぼうに高い街で、古くて小さな八百屋さんや、青果店などが成り立っているのは、これと同じ図式です。

なので、ターミナル駅でなどでショッピングされる事の多い靴という商売から時流と、ニーズにあった珈琲ショップへの転換は、大いにありだと思います。

たぶん、お孫さんがプランを打ち明けたときには、「この場所でお客が来るのか?」とか反対意見も出たと思いますが、3年ぐらい前からブームの続く、小さなコーヒースタンドやショップのブームは、あえて、立地の悪い場所に出す事が多いです。

それは珈琲というものは、品質が認められれば、ファンは多少遠くても足を運ぶからです。自家焙煎ですから、豆の販売もやっていますし、人気が出れば、通販も出来るでしょう。ぜひ、頑張って頂きたいですね。

■ミイチ珈琲店
■東京都練馬区豊玉中2-18-16
■営業:10:00~19:30
■定休日:水曜・日曜
場所はこのへん

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