甘味処 華樓(大泉学園)

タワマン

大泉学園って大学もないのに、なんで大泉学園なんだっけ?
…と頭の中に浮かんでから、面倒くさいモードに入りました。確か、1回調べたハズなのに忘れているという事は、あまり必要の無い情報のハズなんですが、気になり出すと調べたくなる性格なので、仕方ありません。きっと放送作家の職業病ですね。

東横線の都立大学駅や、学芸大学駅は、かつて大学があったものの、郊外に移転して駅名だけが残ったタイプ。西武新宿線の都立家政は、「東京都立中野高等家政女学校」が駅名の由来なのですが、のちに学校が「東京都立鷺宮高等学校」に名称変更したタイプ。

大泉学園の場合は、西武の親会社のコクドが、学芸大か筑波大を誘致しようとして学園都市を作りはじめ、誘致に失敗し、学園だけが残ったというパターン。学芸大は、結局、小金井に移転しましたが、もしかしたら大泉学園に来ていたかもしれないのですね。

商店街

かき氷の名店を探しに、商店街の奥へ。駅前のタワーマンションとは異世界の、寂しい商店街です。

エレベーター

とは言いつつ、ここも憧れの地だった頃もあるようで、2階建ての古いビルには、個人用のエレベーターがついています。かなり古いタイプなので、建てられた当時は最先端だったの思われます。ビルマニアとか誰かチェックしてないかなあと、検索してみましたが、ここに目が行ったのは僕だけらしく、ネット情報はありませんでした。

甘味処 華樓

さて、今回の目的地はこちら!甘味処 華樓(がろ)。
この日は、おじいちゃんとお孫さんらしき女の子の二人で営業していたアットホームなお店なのですが、実は、甘味処の名店として名高いのです。インスタをチェックすると、綺麗に焼かれたホットケーキも人気なのですが、実は、おじいちゃんは、ホテルオークラでケーキ職人をしていた人。江古田のビストロサンジャックが、天皇の料理番だったのもビックリですが、今度は、ホテルオークラですか。華樓は、ホットケーキの他、かき氷マニアにも人気のお店です。

宇治金時

宇治金時白玉ミルク、800円を注文したのですが、この上にソフトクリームを載せる事も出来るそうです。

ところで、見ておわかりの通り、金時の豆がデカイですよね。「金時=小豆」と思い込んでいたので、え?なんで?と、頭の中がハテナマーク。食べながら、気になってスマホで調べ始めてしまいました。

●auのCMで濱田岳さんが演じている金太郎が、後に坂田金時になった。
●金太郎=金時は、赤ら顔だったので、赤い物を金時と呼ぶように。
●サツマイモを、○○金時と呼んだりするのは、ここから。
●赤いいんげんで、餡子を作っていたので、いんげんを金時豆と呼ぶように。(ちなみに、白あんは白いんげんから作られている)
●小豆で作った餡子も、金時と呼ぶように。

そして、宇治金時といえば小豆が主流になりましたが、今も正真正銘の金時豆を使った数少ない、宇治金時も!と、こちらのかき氷の写真が出てきました。

金時豆は粒が大きい分、小豆より仕込みに時間がかかるのだそうですが、職人気質のおじいちゃんは、本当の金時豆を使う事にこだわっているのだそうです。金時豆はふっくら柔らかく炊かれて、甘すぎない絶妙な味付け。小豆の場合は、砂糖の甘さが強い場合が多いですが、こちらは、豆本来の持つ甘さが引き出されています。

注文した時は、インスタ映え的にソフトクリームをトッピングした方が良かったかなあと思ったのですが、食べ始めたら豆の絶妙な甘さで、無しで正解だったと思いました。

■甘味処 華樓
■東京都練馬区東大泉5-41-6
■営業:11:00~20:00 (L.O.19:30)
■定休日:水曜日
場所はこのへん

石神井公園

ところで、宇治金時は、金太郎=坂田金時が由来ですが、きんぴらゴボウは、金時の息子、坂田金平(さかたのきんぴら)が由来だそうです。息子も、お父さん同様、強い伝説が数々あり、強い物を、金平と例えるようになりました。歯ごたえが強く、精力もつき、唐辛子が強くきいているメニューをキンピラゴボウと呼ぶようになった…という説が有力だそうです。

話は飛びますが…十年ぐらい前、中間管理職的存在になった時に、上からパワハラのように怒鳴られ、下からは、ゆとり世代のように、言うことを聞いてもらえず、板挟みになって、パニック障害の一歩手前みたいになった事がありました。

オーバーヒートするぐらい考えすぎて、勝手に息苦しくなり、閉所恐怖症のように、部屋の中にいると、圧迫感を感じて、苦しくなってしまうのです。大きな円形脱毛症も出来たなあ。家にいると苦しくなるので、近所の公園に行ったり、開けている場所とか自然を感じたくて、ママチャリで、石神井公園まで来ていました。まだスポーツバイクに乗る前の時代。荒川サイクリングロードって発想なかったなあ。

あの時は、人間関係の考えすぎだったので、具合悪くなりましたが、今は、探究心の考えすぎなので、健全ですね。この風景を見て、ちょっと当時の事を思い出してしまいました。

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ふんだりけ(上石神井)

新青梅

「ヤバイよヤバイよ」と出川さんでなくても言いたくなる、リアルガチで、超好みのカレーに出会った話でもしようと思います。
最近、スパイシーなカレーのお店巡りをしている時に、お店の本棚に置かれてたduncyuのカレー特集をチェックし、とっても気になっていたのが、上石神井のカレーのお店です。

ミニベロを飛ばして千川通りから、新青梅街道へ。このように逆走禁止を知らせるマークがペイントされているのですが、意外に車道を逆走してくるジョギングの人が多いのは何故でしょう?怖いです。

上石神井

早大学院前の交差点から、住宅地に入っていくのですが、カレーの名店とされるお店がありそうな感じじゃなく、普通の住宅街の、寂れた商店街。

ふんだりけ

見逃して、何度もこの前をウロウロしてしまったのですが、こちらが、「ヤバいよ!」なカレーのお店、「ふんだりけ」。店の外観が「きたなシュラン」チックな事もあり、「ふんだりけ」から「踏んだり蹴ったり」を思い浮かべがちですが、漢字で書くと「分陀利華」となる仏教の言葉で、白い蓮の花の事です。

泥水(煩悩まみれの汚れた世界)から、すーっと伸びて、汚れもつけず、真っ白な美しい花を開花する蓮の花は、最も気高い花とされ、悟りを開いた状態を、この花に例えられます。大学で仏教を学んだご主人らしいネーミングですが、寂れた商店街の中に、パッと咲いた人気店。なんだか、この名前がピッタリのような気がします。

店内

外観から、覚悟しないと入れないと思った方もいると思いますが、安心してください!店内は清潔です!

カレー

頂いたのは、人気メニューというムルギーカレー1480円と、ラッシー、480円。平日ランチだと、ムルギーカレーは、1200円になります。

最近、流行のスパイスカレーのお店と同様に、注文してからスパイスを煎るので、テーブル到着まで10分ぐらいかかりますが、煎りたてのスパイスの香りが立って、まず鼻から刺激されます。そして一口食べると、今度は口から鼻に香りが抜け、その後に、舌から口全体に広がる、非常に豊かな味わい。

ムルギーとは鶏肉の事で、柔らかく煮込まれたもも肉は、先割れスプーンで突っつくだけで、骨からホロホロと剥がれていきます。

皿の鶏モモにかけられてカレーの他に、銀の器に入ったカレーもあるのですが、「二つは、同じものですか?」と尋ねてみると、同じとの事。ご主人はインド料理店でも修行した経験もあるのですが、日本風にご飯の方にもカレーをかけると、インド人に、メチャメチャ怒られるとのだそうです。ラジオのネタで、良くシチューはご飯にかけるか?かけないか?という定番ネタがあるのですが、インド人からすると、カレーもあらかじめご飯にかけるのは御法度なのですね。

という訳で、本当は分けなければいけないのですが、
鶏モモにもカレーがかかった方がおいしいので、
このようなスタイルになったのだそうです。

放熱しやすい面積の広い皿とは違って、熱々のカレーを冷めにくい小さな器に入れてあるので、追いカレーのように後でかけると、いつまでも熱々が続きます。

最近、近所のインドネパールカレーを食べ歩いても、平板な感じのスパイス使いで、奥深さがなく不満だったのですが、煎りたて!作りたて!カレーに「新鮮」という言葉はあまり使わないと思いますが、新鮮なカレーという感じなのです。

スパイスの香りが立って、さらにピリ辛の刺激も味わい深い、自分の理想のカレーに、ドンピシャな一品に出会う事が出来ました。再訪決定ですな!

■ふんだりけ
■東京都練馬区上石神井4-10-19
■営業
11:30〜15:00(月〜金)
11:30~19:00(土日祝)
■定休日:不定休
場所はこのへん

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