ばらーど(中野)

「そういえば、私、トリプルアクセルを跳んだ長洲未来ちゃんと幼なじみなんです」ええええーーーーーーーーー!スタジオ中がひっくり返りました。声優の山寺宏一さんと共にDJを務める、岡田ロビン翔子の一言に。うちの番組で、平昌オリンピックの結果を入れたり、TV観戦した興奮を伝えている時に、彼女から、そんな言葉がポロリと飛び出したのです。

「ウソだろ!」「ホントです!写真ありますよ!」…と出して来たのが、こちらの写真。

ロスの幼稚園に通っている頃の写真です。確かに、幼き頃の長洲未来ちゃんが、ロビンと一緒に写っていました。

彼女は、時々こういう大ネタを番組に投下してきます。アイドルの間で密かに流行っていた「デートなう」の写真を、大物声優である山寺さんが、あえてやったらBUZZる!と提案し、その言葉通り、36万いいね!で、大ブームを巻き起こしました。

アイドルなのにスタバよりも、喫茶店めぐりが好きという彼女は、東銀座の喫茶YOUでオムライスを食べ、吉祥寺のくぐつ草で、カレーを食べ、神保超のラドリオでウインナコーヒーを飲み、神田のヘッケルンでプリンを食べるという、ハーフという見た目なのに、意外と渋い趣味をしています。なので、休憩時間などには喫茶談義に花を咲かせています。

看板

最近、僕が彼女にお勧めしたのが、中野にある「ばらーど」という喫茶店。駅から中野サンプラザを越えて早稲田通りに入り、高円寺方面に10分以上歩いた所にあるお店。と言っても、目印はコレだけなので、見落としてしまいがちで、知る人ぞ知るお店となっています。

通路

路地を覗き込んでも、お店らしきものの姿は見えません。アイドルにお勧めするお店かあ?その理由は、もう少しお待ちを。

ばらーど

路地の突き当たりに来ても、あるのは普通の家。でも、良くみると玄関脇に「ばらーど」という木の看板がありました。どうやら、この家が、お店のようです。

店内

彼女にこのお店をオススメしたかった理由の一つは、普通の家に潜入するような、ドキドキ感が味わえる所。彼女はアイドルでもありますが、ラジオのDJでもあります。ラジオでは、「スタバで新作飲んだよ」じゃ、話にならず、こういう所に入ったエピソードが、フリートークのネタになるのです。

喫茶店と聞いて行ったのですが、どうみても普通の家。恐る恐る扉を開けてみたけど、やっぱり普通の家。そしたら、普通のリビングの奥から『いらっしゃい』と声がしたんです…的な。

ラジオのフリートークやテーマ設定って、こうした自分のドキドキ、アクシデント、失敗など、体験談を元に膨らませていく事が多いので、ラジオDJである彼女に、このお店をオススメした訳です。

モーニング

「ばらーど」は、以前は神田、上野、京橋とわたりトータルで50年の歴史をもつ老舗なのですが、最後に中野に移転し、自宅を改装して、お店にしました。

喫茶店マニアでもある、彼女にお勧めしたい理由は、もう一つ。彼女のお姉さんは、かなりのパンマニアです。江古田のパーラーまでパンを買いに来たり、吉祥寺で彼女達のグループのライブがあった時には、下井草の「カリーナ」のサンドイッチを差し入れしたり。だから、お姉さんに「ペリカンのパン知ってる?」って聞いてみな。…と言いました。ここは、浅草の「ペリカン」のパンを使っているお店。行列が出来、予約必須のペリカンのパンを、奥様が、毎朝買いに出かけるのだそうです。

タマゴトーストのモーニングは、コレ全部で500円。

注文を受けるとすぐに玉子を割ってかき混ぜはじめ、その場で焼いた卵焼きを挟むので、中身が熱々。外がカリっとして、中身ふんわりのトーストとの相性がばっちり。ワンコインランチというと、お小遣い制限された旦那の悲哀みたいな響きですが、こちらのワンコインは、幸せの国へと導いてくれるメダルとなります。

さあ、500円玉を握りしめて、夢の国へ。ただし、午前中のシンデレラみたいなもので、ワンコインの夢の時間「モーニング:は、午前11:30分までです。

■喫茶「ばらーど」
■東京都中野区野方1-44-1
■営業:9:00~18:00
■定休日:不定休
場所はこのへん

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モスクラシック(千駄ヶ谷)

千駄ヶ谷

来週、またまた藤井聡太五段のフィーバーが巻き起こると思われます。ところが正直、将棋については詳しく知らず、藤井五段が置かれている状況を、理解出来ていません。そこで、イメージを湧かせる為に、仕事帰りに将棋会館のある千駄ヶ谷に行ってきました。

2月14日のバレンタイン当日には第49期新人王戦で古森悠太四段と対局、2月17日には第11回朝日杯オープンの準決勝で羽生善治竜王との大一番が控えていて、またまた、マスコミ、ワイドショーはこぞって藤井五段を取り上げるでしょう。

日本そばの「みろく庵」から、豚キムチうどんの出前を取ったとか、バリバリのマジックテープの財布を使っているとか、知っているのは、そんな事ばかりで、どんな立場で、どんな風に戦っているかなど、わからない、知らない、想像つかないというのが本当の所です。

そこで、将棋の世界をイメージしやすくする為に、こちらの映画を観ておきました。日本将棋連盟の公式サイトのコラムでも、将棋好きは絶対観るべき!映画「3月のライオン」をオススメする4つの理由とは?と、推薦されている映画です。

将棋の世界を描いた、「3月のライオン」という映画。

羽海野チカさんによる将棋漫画が原作の実写作品で、15歳でプロ棋士になった天才棋士桐山玲を、神木隆之介さんが演じ、羽生善治さんを思わせる名人を加瀬亮さんが演じます。子供の頃からプロだった桐山玲を、子供の頃からプロだった神木隆之介さんが演じたら子供の頃からプロだった藤井聡太さんとオーバーラップするでしょ。そりゃ。そして加瀬さん、いつも寝癖ついているし、もう羽生さんにしか見えません。イメージをつかむのには、ピッタリです。映画では藤井五段も挑戦する新人王戦なども描かれていたので、対局を迎えるまでの時間、対局中の心理など事前に映画を観たおかげで、世界観が想像出来るようになりました。

3月のライオンは「将棋をテーマ」にした作品でありながら「棋士を職業とした男の子の人生」を描いています。なので、主人公の桐山玲に降りかかる、色んな事を通して、中学生の藤井君は、こんな時、どんな事を考えているんだろうなあと、思えるようになりました。

鳩の森神社

将棋会館のすぐ目の前にある鳩森神社は、映画にも何度も出てくるのですが、ここは、自転車のお守りでも有名な神社で、以前もお参りに来た事があったので、見覚えのある風景。神木隆之介君演じる主人公も、ここを抜けて将棋会館に向かうのですが、映画に登場した近道は、現在、通り抜け禁止になっていました。

将棋堂

境内にある将棋堂には、棋士達の絵馬がかけられているのですが、木立の中にあるので、暗くて、残念ながら読む事は出来ませんでした。

将棋会館

表から将棋会館を。2階の窓越しに、対局している人達が見えます。

ドコモビル

映画の中で、将棋会館で対局を終えて帰るシーン、負けた棋士は、悔しそうに駅へと向かいます。その時に、良く出てくるのが、鳩森神社前の交差点。遠くにドコモビルが怪しく浮かんでいます。

モスクラシック

さて、藤井聡太五段が将棋会館の帰りに寄った事で話題なのがモスクラシック。モスバーガーの高級版で、本学的なグルメバーガーのお店です。ネットでは、中学生の藤井五段が贅沢をしていると、ザワつきましたが、正直、藤井五段は皆さんより稼いでいます。

映画の中でも、高校生である主人公が、先生に「おまえ、俺より稼いでいるんだもんなあ」と言われたり、大人達に子供扱いされると、「僕は年収700万円ある!一人前の大人だ!」と宣言したり。そのぐらい稼いでいれば、グルメバーガーなんて、どうって事ないハズなんですが、藤井五段も「普通のモスとはかなり値段が違ってびっくりしました」とちょっと、ビビったみたいなので、普通の中学生として、この店に入ってみたようです。

店内

こちらのお店、映画にも登場するのですが、左手の観葉植物の奥が、主人公の義理の姉、有村架純さんが、佇んでいた席です。普通のモスと違って、ハンバーガーレストランであるという雰囲気、伝わるでしょうか?ファストフードのモスと違い、サラリーマンやOLの方が多いです。

アボカドバーガー

頂いたのは、アボカドバーガー、1150円。通常は、ハンバーガーにはコーラと決めているのですが、お酒が飲めるのが特徴なので、ハートランドの生ビール、550円。大人のモスバーガーなので、お酒を飲むことも出来ます。ビールの他に、ワインなど、お酒も充実。

モスは、ハンバーガーチェーンの中では、しっかりした商品を出していますが、それでも、通常モスとは違って、完全に高級路線。パティがしっかりしています。

さて、藤井五段、このハンバーガーを食べながら、何を考えていたのでしょうか?その日の対局の事を考えていたのか?それとも、将棋の戦法のように、どの順番で具をやっつけるのか、考えながら食べたり?でもインタビューでは、コンビニなどで支払いをする時、手間取ってしまうのでレジに行くのが怖いと言っていました。レジに並んでいる時にボーっとしていて、自分の番が来てから鞄の中の財布を探し「あれ?無い!」って、慌てている人を良く見かけますが、藤井五段も、もしかしたらそういう事があるのかも。将棋以外では、先を読めないタイプなのかもしれませんね。食べる事が唯一の楽しみ的な事も言っていたので、今まで食べたのより高級なハンバーガーに、新鮮な驚きを頂いたり、気分転換になっているといいのですが。

■モスクラシック 千駄ヶ谷店
■東京都渋谷区千駄ヶ谷1-8-11
■営業:
11:00~23:00
11:00〜22:00(日曜)
■定休日:年始
場所はこのへん
お店のサイト

まったくの余談ですが…、自転車で走った事のある風景は、映画に1カットチラっと出てきただけであそこだ!と、わかるようで、最後に主人公が対局に向けて着物を作ってもらうのは、下赤塚の「白龍」だ!と、一発でわかりました。いつもあの脇を抜けて、荒川サイクリングロードに向かうのです。そういえば、今年はまだ、荒川サイクリングしてないなあ。

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