スローサイクル(とうきょうスカイツリー駅)

標識

毎週、毎週、週末は雨模様。
もう3週ぐらい続いてます。

このチャリカフェは、週末に自転車でまわった所を小分けにして書いているので
そこが雨で潰れてしまうと、商売あがったり。
…つーか、まだ商売にはなってませんけど。

先週末も土曜日が雨だったので、チャリでの遠征は中止しましたけど、
幸いな事に、日曜日がいい天気だったので、久々におでかけしました。

最近、開業にむけてのニュースが多くなってきた、
スカイツリー方面に行ってみる事に。

標識にも「東京スカイツリー」なんて書かれていて、何の違和感もありませんが、
でも、ちょっと思いだしてください。
今から4年前のちょうど今頃です。
「新東京タワー(仮)」の名前を公募していたのを覚えていますか?

あの時、一般から寄せられた名前で多かった物ベスト10は、

1.大江戸タワー
2.新東京タワー
3.さくらタワー
4.日本タワー
5.東京スカイタワー
6.江戸タワー
7.ドリームタワー
8.東京ドリームタワー
9.スカイタワー
10.すみだタワー

20位までみても、東京スカイツリーの名前はありません。

実はこれらの中には、登録商標的に引っかかる物が多く、除外される事に。
そして、最終的に6つに絞られたのは、

東京EDOタワー
みらいタワー
ゆめみやぐら
ライジングイーストタワー
ライジングタワー
東京スカイツリー

でした。

今考えると「ゆめみやぐら」じゃなくて良かったなー。
若者達が略して「やぐら行く?」なんて言ってたりして、
それじゃ江古田じゃ、おにぎり屋の事だよ。
もう、閉店してしまったけど。

「東京EDOタワー」も、チゲ鍋みたいに重複名称だし、
「ライジングイーストタワー行こうよ!」なんて、長くて言いにくい。
東京スカイツリーで、結果オーライだったんじゃないですかね。

でも、たしか決定した当初は違和感あったハズなんだけど、
何なんでしょうね、この定着っぷりは。

浅草

そして、町を走るとやっぱり季節感が。
金曜、土曜日あたりは、袴姿の大学卒業生達が町を華やかにしていましたが、
交差点に止まっているロードバイクは、たぶん4月から大学生って感じじゃないかな?
バイクも、ピッカピカ!
春休みに、二人で新車サイクリングって感じなんじゃないですかね?

二人ともドロップハンドルだ!
カッコいいよ!

吾妻橋

さてさて、浅草、吾妻橋からのおなじみの風景。

こちらは、スカイツリーのように名前が定着せず、
「うんこビル」という名前が定着してしまった「スーパードライホール」。
ちなみに「うんこ」の正式オブジェ名は、
フランス語で「金の炎」という意味の「フラムドール(flamme d’or)」

知らねーー。

念の為に言っておきますが、後ろの金色のアサヒビールタワーは、
生ビールのジョッキと泡をイメージした物だってっていうのは、
さすがにご存じですよね。

あ、正直、忘れてたーー。

歌川国芳

話しは変わりますが、スカイツリーにまつわるこんな話し、知ってますか?
「江戸時代に、スカイツリーが出来る事が予言されていた」
って話し。

浮世絵師の歌川国芳の「東都三つ股の図」にスカイツリーらしき物が
すでに描かれていたことが話題になっています。
場所もほぼ同じ場所なんだそうです。

これが描かれたのは、1831年(天保二年)。 

これが何かは今もわかっていないのですが、
井戸を掘るやぐらという説が高いのだそうです。
それが浮世絵の縮尺の技法の関係で、スカイツリーそっくりになったらしいです。

…ってことは「ゆめみやぐら」も、あながち間違ってない訳ですか。

スカイツリー

でもって、東京スカイツリー!
2年前に観に来た時は、まだ工事中だったなあ。

今や開業間近という事で、吾妻橋を渡ったあたりから、観光客が多くなってきます。
麓付近にくると、もうわんさか。

スローサイクル

実は、今回の目的地は、そんなスカイツリーが見えるこちらのお店、
「スローサイクル」。
アメリカのサーファーたちによって愛されて来た自転車のスタイル、
「ビーチクルーザー」を扱うお店なのです。

店内

自転車のショップなんだけど、店内にはカフェも併設。
このチャリカフェスタイルが気になって、やってきた訳です。

お店ではこのビーチクルーザーのレンタサイクルもしていて
5時間634円で乗り放題です。
もちろん、634とはスカイツリーの高さ「ムサシ」ですね。
ちなみに、5時間以上、1日だと1000円とこちらも格安。
ただし、予約が必要です。

彼女や奧さんなど連れてのサイクリング、
女性だと家からはキツイかもしれないから、ここでレンタルって手もありますね。

アイスコーヒー

平日はランチもあるのですが、休日はドリンクメニューが中心。
アイスコーヒーは200円。
安っ!

行列

くつろいでいると、お店の前にどんどん人が並んでいきました。
みると、信号2つか3つ先まで並んでいます。
何の行列か聞いたら、商店街の抽選会で、
1等賞品が、東京スカイツリーの展望台のチケットで、皆、それ目当て。

展望台の入場券は、プラチナチケットと言われていますけど、
すでに、暑い争奪戦が始まっていたんですね。

こういうリアルなニュースは、ネットだの雑誌じゃわからないや。
やっぱ、散歩って大事だねー。
久々の自転車散歩でしたが、街の変化のライブ感に触れられて、大収穫でした。

P.S.
最初、最寄り駅を「業平橋」と書いていたんですが、
2012年3月17日に業平橋駅から「とうきょうスカイツリー駅」に改名したんですね。
見落としてました。

■SLOW CYCLE(スローサイクル)
■東京都墨田区業平1丁目12-2
■営業:10:00〜23:00
■定休日:水曜
場所はこのへん
お店のサイト

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自転車の購入にあたって

gios

僕が今乗っているのは、GIOSのanpioというクロスバイクで、
約2年前ぐらいに購入したものです。
お値段は8万弱。
クロモリという鉄製のフレームで、フラットハンドル、
コンポと呼ばれる変速機は、simanoのsoraという9段変速の物がついています。
はっきり言って、初心者用のクロスバイクですね。

あらためて、なんでこういう事を紹介しているかというと、
4月を迎えるにあたり、新入生、新社会人向けに
各自転車雑誌では新車購入の手引き的な特集がされているのですが、
それを読んだ上で、僕なりにアドバイスを書きたいと思ったからです。

初めて、スポーツバイクを買う方へ。

あくまでも僕個人がこれまでの2年間、チャリカフェをしてきた事から思う事で、
正しいかどうかは別です。
でも、スポンサーもしがらみもない一意見としては、
読んでも悪くないかもと思うのです。
ただ、最終的に判断を示すのは「家政婦のミタ」の台詞じゃないけれど
「あなたが決める事です」
という事になると思います。

まず、当時、この自転車をチョイスした理由。

学生時代に乗っていたロードマンという自転車に似た物が欲しかった。
それがクロモリ(鉄)の細いフレームで、
ホリゾンタルと呼ばれる、TOPのフレームが水平なスタイル。

同じような形で細いクロモリの、ルイガノも候補にあったのですが、
ジオスブルーと呼ばれる青いフレームが気に入って、購入を決めました。

で、2年間乗ってどうだった?という事。

ぶっちゃけ23区内を走るなら、これで十分です。
GIOSは初心者が買うバイクみたいなイメージがありますが、
23区内の走りに関して言えば、そんなもの関係ないです。
クロモリは重いと呼ばれるけど、23区レベルは重いも軽いも大差ないです。
コンポは初心者級のsimanoのsoraですが、
これの性能がギリになるのは、雑司ヶ谷の「のぞき坂」ぐらいで、
これより高性能な自転車で23区を走るのは、
フェラーリで渋滞を走るようなもんです。

つまり、走行距離50㎞以上走らない人は、スペックはそんなに関係ないと思うので、
自分が「素敵!」と思える自転車を買うのが一番だと思います。

逆に、マイナス要素だと思った事。

23区以上の長距離を乗ろうとすると、フラットバーはつらい。
フラットバーの方が楽そうに見えると思うのですが、長距離はつらいです。
ドロップハンドルって、誤解されているのですが、
曲がった下の部分を持つから、前傾姿勢で怖いと思っている人多いです。
でも、実は通常は上の方を持つので、前傾姿勢はフラットバーと変わりません。
しかも、持ち方を色々変えられるようにああいう格好をしている訳で、
フラットバーの場合、持ち方のポジションが変えられないので、
長距離走っていると、つらくなってきます。

あと、個人的コンプレックスだけど、長距離走った時に、
シティーライド的なフラットバーがダサく感じました。

なので、スポーツタイプを考えているなら、ドロップハンドルがオススメ。

ドロップハンドルで、フラットのクロスバイク的な乗り方は出来るけど、
クロスバイクで、ドロップのロード的な乗り方は出来ません。
最初は「怖い」と思うかも知れませんが、ドロップはすぐに慣れます。
最近、渋谷とか青山あたりを走ってると、ドロップに乗ってる女の子も多く、
そっちの方が、断然カッコイイです。

クロモリ(鉄)か、アルミか、カーボンかという素材の問題。
これは、自分がやりたい事を実現してくれる物を選ぶとよいでしょう。

この自転車で東京湾一周の200㎞とか完走しましたけど、
それ以上走ろうと思ったら、ヘタレな自分にとっては、
重いクロモリじゃなく、カーボンが欲しくなってきます。

自転車好きの中にはクロモリ教みたいな人もいて、
クロモリしか認めん!という人もいるのですが、
実は長距離を走るタイプではない人が多かったりします。
たまにクロモリでガンガン走れるカッコイイ人もいるけどね。

なので、自分がやりたい事にあわせて、機材を選ぶという事でいいと思います。
近場ならクロモリの方が乗り心地はいいですし、ロマンがあります。
でも遠くに行ったり早く走るならカーボンの方が優れています。
乗り心地は固いと言われるけど、軽くて早くて安いアルミもあります。

自分の目的は何か?それを達成するにはどっちがいいのか?
それを念頭に入れて選べばいいと思います。
人の意見は、参考程度に。
もちろん、僕の意見も参考程度に。

将来、1回ぐらいレースにも出てみたいとか長距離サイクリングしてみたいなら、
安くてもいいから、最初からドロップのロードバイクがオススメ。
街乗りしかしないというなら、クロスバイクでもいいでしょう。
または、マウンテンバイクの方がサスペンションが付いている分だけ、
快適に走れるかもしれません。

自転車の楽しみ方っていうのは、まさに色々あって、
次の僕の目標が、
●ツールド宮古島など、制限時間ありのレースを時間内完走
●東京から新潟まで日本列島横断的な、ロングライド
この2つなので、次はカーボンのロードを購入しようと思っています。

そして、いつかはクロモリのロードも手に入れるつもり。
デローザのネオプリマートや、チネリのスーパーコルサ、
地元練馬のビルダー、ラバネロへのオーダーも憧れますが、
自分の地元、岩手県の宮古市にあるビルダー「エンメアッカ」にオーダーするのが夢。

東北唯一のフレームビルダーなのですが、
あの津波で工場がやられ、一時は休業を余儀なくされました。
それでも、時間をかけ、生産を復活させたようです。

うちの家では、弟も盛岡へ移住したし、
僕の仕事も故郷では出来ないので、将来的には、実家を処分して
故郷から離れる事になると思います。

それしか方法がないとわかっていても、やはり故郷を捨てるのは心が痛みます。
ならば、なにか故郷の思いでとなる物が欲しいなと思うのです。
それが、故郷のビルダーが作る自転車。

もし、手に入れた際は、それに乗って、
宮古から盛岡まで約100キロの山道を走って帰りたい。
それは、中学や高校の時の思い描いた夢だけど、絶対出来ないと思っていた事。
でも、100キロオーバーを走れるようになった今なら出来る。
厨二病みたいな自分の夢にもケリをつけたいし、
ゆっくり走って見慣れた景色にお別れを言いながら、故郷を後にしたいと思うのです。

みなさんも、自分の夢を実現させてくれる物はどれか?
スピードでも、快適さでも、カッコ良さでも、ロマンでもいいと思います。
それで選ぶのが一番いいと、僕は思うのです。

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