2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ

野球では、大谷翔平選手がメジャーでベーブルース以来の2投流で活躍し、ホームランは打つわ、投げては7回1死まで完全試合とか、漫画以上の活躍をしているのが話題になっています。

しかし、昨日はジロ・デ・イタリアで、弱虫ペダルでもかけないような、漫画以上のものすごいレースとなりました。あまりの面白さに、もう1回オンデマンドで見直してみたぐらいです。

【ハイライト・英語版】

レース前のコメントで、この凄いレースを予感させるような事をフルームが言っていた事がわかりました。

前のレースで仕掛けて、イエーツが完璧な状態ではないのがわかったので、フィネストレ峠で何かを起こす余地がある

2016年のにニバリは、4分差をつけられていて、このチマコッピのステージで逆転して、総合優勝したんだ。まだわからないよ

今日は、ビッグチャレンジが出来る!

その言葉通り、前日のレース第17ステージの最後、ここまでの総合リーダージャージ、マリアローザを着るサイモン・イェーツの余力を見るために、アタック!イェーツがついて来られない事を確認。

そして、翌第18ステージ。
標高2,178mはチーマコッピ(今大会最高地点)のフィネストレ峠に入ると、強力なアシスト陣のいるチーム・スカイが、一団でスピードアップし、他のチームのアシスト陣の脱落を誘っていきます。そして、調子の悪そうだったリーダージャージのサイモン・イェーツが、徐々に遅れ出しました。

さらにスピードをあげ、今回の総合優勝を争うトム・デュムランとのタイム差を逆転させる為に、長い長い登りの途中で、単独アタックで独走!
まだ残り80㎞もあるので、これは無謀だろうと、トム・デュムラン達は追うものの、無理に捕まえないので、徐々にタイム差が開いていきました。

フルームは単独、追うデュムラングループは5人いるものの、ヤングライダー賞争いをしているリチャル・カラパスと、ミゲルアンヘル・ロペスの二人が、先頭交代のローテーションに加わらず、結果、3人で先頭交代をするものの、差は縮まらず。

結局、無茶だと思われた80㎞を、山岳タイムトライアルのように独走し続けて、ステージ優勝。
3分差あったタイム差も逆転し、総合4位から総合1位にジャンプアップ!ものすごい逆転劇になってのでした。

ツール・ド・フランスでは、SKYとフルームは強すぎてアンチ目線で見ているのですが、今回ばかりは応援せずにはいられないのでした。

いやー、これまで見てきたレースの中で、一番凄いレースだったなあ。

しかし今回のジロ・デ・イタリアは、どのチームも攻め攻めで面白いねえ。
きっちり相手の弱点を探って、勝つためにそこをついて来る。「自分たちの試合をすれば大丈夫」とか弱いのに呑気な事をいう、某スポーツの方々に見て欲しいレースでした。

漫画のようなレース、弱虫ペダルを知っている人向けに書けば、昨日のフルームは、京都伏見の御堂筋くんのようでした。ちょっと思いつきで、御堂筋風のエセ関西弁で書いてみます。

イエーツ君、前半頑張りすぎたとちゃうの?
残り3日間が一番過酷だけど、エネルギー残してないとちゃうの?
昨日、試させてもらったけど、最後、足残ってなかったもんな。

今日の、チマコッピ、ついてこれんの?今回のジロで一番キツい山やで!
ザク!スピードあげや!イエーツ君を切り離しや!
ほら、ついてこられへん!
余力も残さんと全力で走るなんて、若いね。去年までなら、それでもヤングライダー賞獲れたのにな。

ザク!ついでに、デュムラン君も切り離すで。どうせ、ピノ君と協調するつもりやろ。あいつらは、一人では何も出来へんやつや。

はあ?80㎞を一人で逃げるのは無謀?
あいつらは、人数を多くしようと、ライヒェンバッハを待つつもりやろ。キモ!
でもなあ、あいつは、ザクやで。遅いヤツ待ってどないすんの?仲良しこよしで、やってたらええねん。
その間に、僕は逃げるでーーーーーーー!
キモ!キモ!キモ!キモ!

自転車レースも、弱虫ペダルもわからない人には、何の事だかわからない文章になりました。
たまには許してください。
それだけ興奮するレースだったという事です。

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