コーヒーの美味しいお店がある街は、いい人が住んでそうな気がします。
きっと味のわかるいい大人が、たくさん住んでいるのではないかと思うのです。
そんな大人達は、聞かれてもいないのにウンチクを自慢げに語ったりしないハズ。
カップに口をつけて、おっ!という顔をする。
チラっと店主の顔を見る。
声は出さず、ニヤっと目で笑う。
それだけで旨さを表現出来る。
…と勝手に妄想で決めつけているのです。
このお店を教えてくれたのは、かつてこの町に住んでいた友人です。
オススメする時に、何でオススメかウンチクを言わず、
「引っ越ししてもコーヒーの豆はここまで買いに行っているんです」
と一言。
それで十分、その人が伝えようとしている旨さは伝わりました。
だから、ペダルを漕いで行ってみようと思ったのです。
祖師ヶ谷大蔵の南口。
路地裏にそのお店はありました。
ローキートーン珈琲店。
お店の前には、豆を買い求める人達が多数。
カフェというより、珈琲豆のお店に、その場で飲める場所がついたという感じ。
二人席が4つと、カウンター4席という小さなスペース。
壁にしつらえた棚には、コーヒー豆はもちろん、ミルやサイフォンなど、
コーヒーに必要なものがぎっしり並べられています。
もちろん、これらも全て売り物。
小さなスペースに珈琲の全てを詰め込んだお店です。
注文したのは、本日の珈琲と、スコーンセット、650円。
饒舌は、時には味を半減させる。
自分で味のわかる人の条件を語っておいて
ここで詳しく語るのは、ヤボのような気がします。
自己矛盾ですね。
じゃあ、どう表現すれば…。
文字では視線も表情も伝わりません。
かと言って、\(^o^)/こんなので表現するのもどうかと。
「自宅から自転車で13.4キロ。でも、また飲みに出かけるでしょう」
…それじゃ、友人の言葉、まんまパクリみたいなもんだ。
うーん、言葉少なく、旨さを表現出来るフレーズは…。
まだまだ修行不足です。
ところで、この日、カウンターにどこかでお見かけした顔が…と思ったら、
電撃ネットワークの南部虎弾さんでした。
(ご自分のブログでも祖師ヶ谷大蔵在住を明かしているので…)
いつもは過激なパフォーマンスをしている南部さんが、
本を読みながら、穏やかにコーヒーを味わってらっしゃいました。
そのギャップがカッコイイ!
ここで出されるスコーンやマフィンなどもテイクアウト出来るので、
お店を教えてくれたお礼に、お土産に買っていくと
「マフィンがあるのラッキーなんですよ!だいたいオバサン達が買い占めちゃうから」
との事。
ああ、もっと買ってくれば良かった。
いいや、また行けばいいんだから。
ペダルを漕いで。
■ローキートーン珈琲店
■東京都世田谷区砧6-37-6
■営業:12:00〜20:00
■定休日:月曜(不定休で火曜)
■場所はこのへん
■お店のサイト