舞台「弱虫ペダル」

天王洲アイル

天王洲アイルに行ってきました。
元々行ってみたい運河沿いのカフェもあったりするのですが、
今回の目的はちょいと違います。

銀河劇場

天王洲アイルにある銀河劇場が第一目的でした。

弱虫ペダル

こちらで行われる、弱虫ペダルの舞台版が観てみたいと思ったからです。

弱虫ペダルというのは、少年チャンピオンで連載されている
自転車ロードレース漫画。
この原作のファンなのですが、これをイケメン俳優を集めて舞台化。
作演出は、佐々木蔵之介さんも所属した惑星ピスタチオの
西田シャトナーさんという事で、非常に興味が湧いた次第です。

前売りを買ってなかったので、当日券狙いで行くと、
行列は女性100に対し、男は僕1人。

もともとのキャスティングを観て、
テニスの王子様の路線を狙っているのは百も承知なんですが、
場違い感満載の羞恥プレイで列に並びました。

ここからはネタバレと、少し辛口ネタもあるので、
ファンの方は、ここで折り返してください。
あと、ここから先、弱虫ペダルを知らない人には、全く面白くないです。

会場は95%がイケメン俳優ファンの女性達という事で、
テニスの王子様の別路線という狙いですので、
そういう趣旨のお芝居という事では、狙いも演出も大成功だったと思います。

ただ僕がそれを知っているのに、このお芝居を観に行ったのには、
別の目的がありました。

それは自転車レースの面白さを知らない女性達に、
どのような演出で、レースを表現するのかを観てみたいというもの。

自転車の世界を伝えるのって凄く難しくて、
自分もラジオでサイクルモードや、ツールドちばの事を伝えるときに、かなり悩みました。
初心者には、何をやってもチンプンカンプンだし、
初心者向けに作ると、自転車好きには物足りない物になってしまう。

でも、元々「弱虫ペダル」が、自転車の事を何も知らない主人公のアニメオタクに
一から教えてるという体裁を使って、
初心者に自転車レースの面白さを伝えるという物なので、
もしかしたら、舞台でも何かそういう事をやるのじゃないかと思ったのです。
ヒントになる物があるのじゃないかと。

結論から言うと、それは残念ながらありませんでした。
テニスの王子様路線のお客様を、自転車という素材で喜ばせる舞台ではあったけど、
自転車レースの面白さを伝えるという、弱虫ペダルの舞台版ではなかったのです。

ただ、考えるいいきっかけにはなったので、行って良かったです。

ここからは、余計なお世話で、自分なりの妄想「舞台・弱虫ペダル」編です。

舞台で自転車レースを表すのに、自転車のハンドルだけで演技するという演出。
とても良かったです。
最初は、ハンドルだけを持って、
おしっこを我慢してモジモジしているようかのポーズも、
次第に自転車に乗っているように見えました。

ただ、出演者の演技力に差がありすぎました。

主演の小野田坂道役の方とか、ママチャリのカゴ付ハンドルという事もあり、
重いのでハンドルを動かせないのが幸いして、
自転車の固定されたハンドルに見えました。

たぶん、その後、巻島先輩のスパイダーや、
小野田君の必殺技も出るので、
ハンドルは通常固定して、
要所の感情表現でダンシングという演出があった事は、予想出来るのですが、
最初から最後までダンシングの人もいて、差別化出来てないのがもったいない。

漫画の感動の再現性でいうと、
巻島先輩と東堂のヒルクライムは、感動しました。
絵が見えたし、ハートに来ました。

ただ、それ意外は原作以上の部分はなかったです。

多くの女性客を飽きさせない為に、
自転車関連のシーンが続いた後は、すぐに内輪ウケや小ネタに走って、笑いを取る。
まあ、客層を考えると、それが安パイでしょう。
でもちょっと安直。
だから、肝心の自転車レースの本編は、説明台詞のオンパレードで、
芝居や演技で、自転車レースを見せるという感じではありませんでした。

自転車レースは個人競技じゃなく、団体戦。
しかも、たった一人を勝たせるために、他の全員が自己犠牲になる。
それが魅力だと思う。
ならば、それを表現するなら、発射台ネタの方が、まだわかりやすいし、
舞台でも表現しやすいんじゃないかな。

やっぱ、肝なんだけど、ケイデンスとか言っても伝わらないよな。

ああ、やっぱり自転車を伝えるのは、難しいです。
僕にも出来ません。
偉そうな事を言って申し訳ありませんでした。

どうやったら自転車の魅力って伝えられるんでしょう?
まだまだ勉強せねばという感じです。

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“舞台「弱虫ペダル」” への3件の返信

  1. 「トップランナー」知っております!
    観たいみたいと思ってDVDを探していたのですが店舗にはなくて・・・
    ganさんからもお薦めされるとますます観たくなりました。
    こうなったら今週末にネット購入するしかありません!
    また、お便りさせていただきます。

  2. >potereさん

    弱虫ペダル、ぜひ読んでみてください。
    感動しますよ。泣けます。

    「ヤングゼネレーション」観ました。
    青春な感じですよね。ライムスター 宇多丸さんが生涯ベスト3の映画にあげてました。

    映画では、邦題が”トップランナー”原題は”The Flying Scotsman”という映画もおすすめです。
    実在のサイクリストのグレアム・オブリーを主人公にした映画です。
    自作自転車でアワーレコードを打ち立てた
    1993年から世界選手権自転車競技大会の男子個人追抜競走で優勝した1995年までを
    UCIとの確執等の実際のエピソードを散りばめ描いた、実録物の映画作品です。

  3. 興味津々・・・「弱虫ペダル」気になっておりました。
    舞台版も面白そうですね!
    でも、100(女子):1(男子)ですとエビ下がりしてしまいます。
    漫画ではないのですが、映画「ヤングゼネレーション」お薦めです。

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