トップランナー

先日、江古田の自転車の師匠と自転車好きが集まる近所のBARで待ち合わせし、
その時に、お店のマスターに教えて貰った映画です。
「自分がレンタル中だけど、さわりだけ見てみる?」
と、お店のプロジェクターに映し出したのですが、
おもしろくて、そのまま最後まで観てしまいました。

邦題は「トップランナー」ですが、原題は「The Flying Scotsman」
英国アカデミー賞(スコットランド)では
作品賞・主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚本賞の5つの賞にノミネート

1人が1時間でどれだけの距離を走れるかを争う単純な種目「アワーレコード」
ある日、ライバル選手がそれに挑戦することを知り、
自分も挑戦する事にしたオブリーは、
友人とともに、トレーニングのかたわら、
いろいろな廃材を自分で組み立てて最速の自転車作りに励む。
そして1993年、ついにその独自のスタイルで見事アワーレコードの記録を更新!
しかしそんな彼の活躍を面白く思わない競技連盟幹部の面々は、
彼を自転車競技会から追い出すために理不尽なルールを掲げ始める。
一度は、どん底へ落ちた彼だが、再び、競技に挑みはじめる。

実在した選手の、実話を元にした、お話です。
自転車好きならその名前を知らない人がいない、
メルクス、モゼール、インドゥラインなども挑戦した競技「アワーレコード」。

そこへ、セミアマチュアだったオブリーが挑戦!

今年は、F1のメルセデスの風洞実験室を使って研究された、
Scottのfoilというロードバイクが話題になっていますが、
そんなバックアップも予算もない中、
まるでエジソンのようなアイディアで、空力を減らして記録を作ったオブリー。

彼が試行錯誤しながら編み出した「オブリー・ポジション・マーク・ツー」という
ライディングスタイルは、現在のタイムトライアルやトライアスロンのバイクなどで
よく見られるスタイルに、非常に近いです。
なるほど、こうして作り上げられたのか…と、思ったり。

後半は、限界に挑む人間の孤独と、追い詰められた精神状態も。

観ていて、もしかしたら、あのマルコ・パンターニも、
こんな感じだったのかな…と、思い浮かべたり。

イギリスの映画だから、アメリカンな映画とは違い、
淡々と物語が積み上げられていくのですが、それが逆にいいです。
全体的な色味も、イングリッシュグリーンにような雰囲気。

予告編は、こちらから!

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耳をすませば

ジブリのファンには、大まかに3つのタイプがいるように思えます。
全部好きだけど、どの比重が大きいかというお話。
一つは、トトロとか猫バスとか、まっくろくろすけのように
キャラクターを愛するタイプ。
一つは、ナウシカやラピュタように壮大なスケールで描くファンタジーが好きな人。
そして、耳をすませばや、魔女の宅急便など、
ちょっとしたファンタジーをいれつつ、描かれている青春にキュンと来る人。

うちの部下のアニメ好きと気があったのは、2人とも3つめのタイプであった事。
ジブリではないけれど、
「秒速5センチメートル」などの世界に通じていく気がします。

という訳で「耳をすませば」は、ジブリの中で1、2を争う程好きな作品ですが、
このアニメでは自転車がちょっとしたキーワードになっています。
天沢聖司が月島雫を乗せて、坂を駆け上がる。
そして秘密の場所へ。

ロケ地めぐりをした時に、実際にその坂を自転車で走ってみたけど、
この作品のように2人乗りで登るのはかなり大変なハズ。
自分はギアチェンジして登ったけど、
聖司が漕いでいる自転車は変速機無しのシングルスピードだもんな。

登場する自転車は、
中学生ぐらいが乗るクロモリフレームのシティーサイクル
…という、ありふれた感じのモデルなのだけれど、
疾走感の描き方が素晴らしい。
それがまた自転車好きの心をくすぐっているのかもしれません。

ちょっと調べてみると、それもそのハズ、作画監督は、自転車ロードレースのアニメ
「茄子 アンダルシアの夏」の監督である、高坂希太郎さんでした。

こちらの作品でも、アニメなのに自転車ロードレースの迫力、よく描かれています。

「耳をすませば」は、
1995年の作品なのに、今でもロケ地めぐりをする人多数。

聖蹟桜ヶ丘でロケ地めぐりをしたけれど、
アンティークショップの地球屋のモデルは、邪宗門という喫茶店

カップルで、この作品が好きという方は、ぜひロケ地めぐりデートしてみてください。
聖蹟桜ヶ丘の駅から歩いて廻れます。
散歩にもちょうどいいコースだし、丘の上がモデルだけに見晴らしもいい場所が多いです。

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