星の隠れ家(野方)

歩道

警視庁は、自転車の原則車道走行を促す総合対策の骨子をまとめ
来年1月から実施する方針である事を明らかにした。

本来、自転車は軽車両で原付と同じ扱いだから、
今、現在も「原則車道走行」です。
でもそれは、あまり知られていません。

ただ、歩道には自転車が通行してもいいかのようなマーキングがあるし、
お巡りさんも、正義感をふりかざして、自転車で歩道を走り巡回しています。
これまでの自転車行政には、警察のミスリードが多かったと思います。

来年から、こうした間違ってきた自転車行政を是正し、
歩道走行を禁止していこうという指導が強まる訳ですが、
たぶん、いろいろと揉めごとが生まれる事は、今から予想出来ます。

自転車乗りの自分から見ても、今の自転車は危ないと思う事が多数。

最近、テレビでノーブレーキの違法車両であるピストのニュースが取り上げられ、
問題になっています。
前輪だけブレーキをつけている人が多いけど、両輪ついてなければ違法。

しかしオシャレ系自転車雑誌に登場する自転車は、
未だにこのノーブレーキが多いのです。
自転車業界が、自分で自分の首をしめているようなものです。

そして「若者の自転車はホントに危ない」と顔をしかめるママさんたちの
ママチャリはさらに危ない。
まず、交通ルールがないも同然の走行。
歩道を我が物顔で走り、車道を逆走してくる人もあいかわらず多いです。
車が来ないと思えば信号は無視する。
僕らが信号待ちしているのを追い抜いて、
子供を乗せたまま、赤信号に突っ込んでいく。

どこどこ産の野菜がどうの、放射能が子供に危険と言っているような人達が、
次々に赤信号を突破していのです。

地デジ化の時のキャンペーンなみに、
自転車の走行ルールを徹底して認知させないと、
これまでが無法地帯すぎたので、きっと混乱が生じるでしょう。
でも、実際に危ないし、ルールを徹底させる事については賛成です。

道路

ただ、車に乗っている人に「自転車は危ない」と一方的に言われるけど、
自転車乗りからすると、「車も危ない」。

身内からも、自転車が膨らんできて危ないとよく言われるけど、
その原因は車である事も多いのです。
車だって、駐停車している車があれば、対向車線にはみ出して、追い抜いていく。
自転車だけが膨らんでいる訳ではないのです。

ただし、自転車にはウインカーがついていない訳だから、
進路変更がわかりにくいというのは事実でしょう。
慣れている人は、手信号で合図を送る場合も多いけど、
これも、ルールを徹底させた方が良いと思います。

駐車禁止

自転車も危ないし、車も危ない。
これはお互いにそうであると思います。

膨らんで来た自転車に「危ないんじゃボケ」と思うのと同様に、
「お前が駐禁の所に止めるから、自転車が膨らんで来るんじゃボケ」と思ってください。

道路は車だけの物ではなし、自転車だけの物でもない。
共存していく為には、それぞれがルールを守らなきゃいけないのです。

星の隠れ家

そんな事を思いながらやってきたのは、野方。
駅の近くにある「星の隠れ家」という喫茶店です。

看板

看板には名曲喫茶とあります。
野方にこんなお店あったんですね。

店内

名曲喫茶らしく店内の壁にはアルテックのスピーカーがどどーんと埋め込まれています。
とは言っても、私語禁止系の、曲に聴き入る名曲喫茶ではなく、
名曲をかけている喫茶店という感じで、堅苦しい雰囲気はありません。

アルテックのスピーカーは透明感があるように思えます。
音を聞いていると、ガラスの器が頭に浮かんで来るような感じ。

オムライス

建物は新しいですが、昔ながらの喫茶店という雰囲気も醸し出しているので
お得なランチもあったのですが、レトロなオムライスが食べたくなりました。
オムライスは、900円。

卵は、半熟系ではなく、しっかり焼かれた薄焼き。
これぞ正しきレトロオムライス。
中身のケチャップライスも、懐かしい。
たまにはいいね、こういうの。

お店には一つ張り紙があり、ノートパソコン禁止との事。
なので、ノマド系の方には向きません。
仕事を忘れて、のんびりしたい時にどうぞ!

■星の隠れ家
■東京都中野区野方5-3-1 WIZ 1F
■営業:
11:30~19:00(通常営業)
19:00〜22:00(夜営業)
■定休日:火曜日
場所はこのへん
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ウナ・カメラ・リーベラ(中野)

中野南口

映画やドラマを観ていると、良く出てくる風景というのがあります。
中野南口のこの線路際もその1つ。
後ろにそびえる黒いビルのNTTドコモ中野ビルの位置と、
黄色いラインの総武線の車両で、すぐに場所が特定出来ます。

電車の色で何線か判定出来るというのが、プチ鉄っちゃんっぽい。

こうして見るとオシャレタウンのようでもあり…。

線路沿い

さらに駅方面に寄ると、かつて表参道にあった同潤会アパートのような佇まいで、
都会の片隅に残った昭和な雰囲気も出せる。
カメラの切り取り方によって、セットチェンジのように雰囲気が変えられるのも
ロケ地としては、とっても便利なんでしょうね。

ウナ・カメラ・リーベラ

さて、今回はその通りから一本住宅街に入った所にある
「ウナ・カメラ・リーベラ」というお店へ。
マンションの1階を改装した、古民家というよりは古マンションカフェです。

銅像

向かいには、中野区勤労福祉会館があるのだけど、駐輪場には、こんな銅像が。
「母と子の平和」というタイトルなのだそうだけど、
もし台詞をつけるとしたら「あーあ、やっぱウチが一番!」とかどうでしょう?
旅行帰りの母親が見せるポーズに似てる気がします。

店内

お店の方は、まさにマンションの1階をそのまま利用という感じで、
玄関ではなく、庭側の窓から靴を脱いであがります。

こちらは、同じく中野の北口にある「カルマ」と経営母体は同じ。
こちらが違うのは、各曜日別に、スタッフやメニュー構成、素材などが異なる
独特のシステムという事。
早い話、場所貸しで、日替わりでお店が変わるというと、わかりやすいかもね。
ここでカフェの実地勉強をして、それから自分のお店を持つという人も多いみたい。

僕が行ったのは土曜日で「cafe はなれ」というのを営業してる時でした。
お婆ちゃんに教わったような味を残していきたいというのが、
コンセプトのお店でした。

ジンジャーソイミルク

食事後だったので、頂いたのは、はちみつジンジャーソイ400円。

よく女性の体を温めるメニューとして、
ジンジャーソイミルクというのがあるけれど、あちらはホットが定番。
こちらはその、ジンジャー+ソイミルク+砂糖の、砂糖をはちみつに変えて
アイスで飲むというもの。

味は乳酸菌が入っていないマミーみたいな感じ。
ジンジャーの辛みも抑えられているけど、甘過ぎもせず、でも優しい味です。

お店には、いろんなアートのフライヤーが置かれているのですが、
お客さんは、割と若い人が多く、各テーブルでは芝居だとか音楽だとか、
自分たちがやっている物の話しをしています。
時折「まだ食えないけど、いつかは」的なフレーズが飛び交うので、
きっと夢の途中なんでしょう。

でも、貧乏でも可能性にみちか空気が漂っている訳ですよ。
まずは夢を語っている人達が、みんな若いってのが一番なんだけど。

僕もこういう時期あったなあ。
「モテキ」という映画が公開されていますけど、
僕の最大のモテキは、放送作家見習いの極貧生活の頃だったと思います。

まだ東北出身者の、のんびりとした性格がぬけず、
業界の諸先輩方に「のんびりしすぎ」「ボーっとするな」と叱られている時分。
事務所の先輩についてテレビ局まわりをして、雑用、使いっ走りをしてるのだけど
原稿はまだ書かせて貰えなくて、ほとんどノーギャラに近い状態。
まだ、バイトの方がメインでした。

それでも雑用をこなすウチに徐々に顔を覚えて貰い、
調べ物だとか、小っちゃいコーナーを任せて貰うようになっていきました。

当時同じような境遇のADとか、スタイリストやヘアメイクの卵だとか、
番組のアシスタントガール、歌手のバックダンサーとか、
番組収録の合間に、前室と呼ばれる控え室で話しをするようになって、
安居酒屋に飲みに行って、夢を語ってたりしました。

当時は夢を語っていい年だったし、照れずにストレートに語ってたもんなあ。
まあ、まわりの女子達も、同じように夢を追っている人ばっかりだったしね。

きっとこのお店で夢を語っている男女は、あの頃の自分なのかもしれません。
だから何だか懐かしい気分になったのかも。
ここのお店の人達も、いつか自分のお店を持ちたいと夢を持っている人達だもんね。

もし、このお店であの頃のボクに会えたら、こう言ってやりたい。
「この後、ちょっと売れるけどさ。天狗になるな。
 いい気になってると、ちょっとひんしゅく買うぞ!
 そこから立て直すの、結構、大変だったんだぞ」

あの頃のボクは、聞く耳もってくれるんでしょうか?

そういうアドバイス、誰かに貰った気がするのだけど、
もしかして、あれは今の僕からの声だったのででしょうか?

■ウナ・カメラ・リーベラ (una camera livera)
■東京都中野区中野2-12-5 メゾンリラ101
■営業:12:00~20:30
■定休日:月曜
場所はこのへん
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