服部珈琲舎 (池袋)

好きなテレビ番組にNHKの「72時間」があります。毎回1つの場所で3日間、72時間に渡って取材を行い、そこでさまざまな人間模様を定点観測するというドキュメンタリー。年末に人気投票で名作シリーズベスト10が放送されるのですが、第9位は大宮の24時間営業の喫茶店「伯爵」でした。

普通にお茶をしているだけのように見えて、人は様々な事情をかかえています。介護に疲れて自分も体調を崩し、やっと回復したので外出した人。出会い系アプリで、初めて対面した人。深夜も営業しているので、ゲイバーで働く人たちが深夜飯を食べに。そんな人たちに話を聞きながら、同じお店にいるのに、それぞれに違う来店事情を浮かび上がらせていくのです。

そんな視点で、お店のお客さんを観察してみる事にしました。場所は池袋東口正面、マツキヨの隣にある服部珈琲舎。池袋の一等地にあるのに、マツキヨの巨大看板に目をとられ、意外と目立たないお店です。

まずは、自分。10年使ってきたMacBookProが、不調になり、断末魔をあげています。ファンが回らなくなり、高熱を発するようになったのです。分解して、ほこり掃除なんかもしたのですが、10年前のCPUの性能が、アップデイトされた最新OSの処理に追いつかず、いろんな不具合が出てきました。10年もったというのは、逆にラッキーなのかな?そこで、完全に死亡する前に、新しいMacBookProを買いに来たのです。そして、こうして一息ついている最中です。

さて、72時間風に店内ウォッチング。聞こえる声をつないで、プロファイリングしていきます。

隣の席に座るのは、「パパ、パフェ食べていい?」と聞いた、小学3年生ぐらいの女の子を連れたお父さん。なぜ、小学3年ぐらいかと推理したかというと、そのコがパフェを待つ間に本を読み始めたのですが、それがこちら!

「王女様からのお手紙つき」という本で、スマホで調べてみたら、対象年齢小学3〜4年と書いてあったからです。すぐに本に夢中になり、物語の中にのめり込んでいます。これだけ夢中になるというのは、どんな本なんだろう?…と思ったら、物語を紹介する動画がありました。

やっぱり女の子は王女様のような、きらびやかな世界に憧れる素養があるんですね。こういうのの延長線上が、「花より男子」だったりするんでしょうね。

向かいの席には、金髪ボブの20歳前後の女子と、両親と思われる3人が座っています。金髪ボブの女子は、格好も少しヤンキーの香りがするストリート系で外見だけでみれば、少しやさぐれ女子に見えるのですが、終始笑顔で、笑い声交えながら、昔に座る両親に何かを報告しています。断片的に聞こえてきた単語は、「ダンス」「発表会」「緊張する」そうか、この子はダンサーなのかな?隣の空いている席には、買ってきた洋服の紙袋が置かれているのですが、発表会の衣装を、両親に買ってもらったのでしょうか?それで、うれしそうに話しているのか?そしたら、やさぐれどころか、超HAPPYな家族じゃないか!

まあ、あくまでも断片的な単語と風景をつないで僕の脳内で構成された、妄想ですけど。

牛カレーセットは、ドリンクつきで1400円。見た目の割に、意外といいお値段。なぜか、ほっとするような味なのは、スパイシーじゃない、喫茶カレーだからなのか?それとも、自分がパソコンを無事購入して、一安心しているからか?まったりとしたカレーを食べながら、まったりとした時間が過ぎていきます。

家に帰ってから新MacBookProをさっそくセットアップ。最近はiCloud化されているので、以前より簡単に完了する事ができました。この記事も、新たなMacBookProで書いています。

■服部珈琲舎
■東京都豊島区南池袋1-27-5
■営業:09:00~23:00
■定休日:日曜
場所はこのへん

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カフェ・ポーズ(池袋)

ポーズ

最近、欲しい本は、Kindleで買う事が多くなりました。こう書くと、本好きの人のお叱りを受けそうだけど、読みたい文章があるのであって、それが紙だろうが、WEBだろうが、スマホだろうが、Kindleでも別に抵抗はなくなってしまいました。で、Kindle化されていない物は、池袋のジュンク堂に探しに行きます。

本

この日買いに行ったのは、ラジオ読本。今やradikoのプレミアムと、タイムフリーで全国のほとんどの番組が聞けるので、面白そうな番組を探す手がかりとして、この本が欲しかったのです。

そして、音楽関係の売り場を覗きに行って、目に付いたのが、「売れないバンドマン」という本。

3markets[]という売れないバンドのボーカルが、かつて対バンしていたのに売れていったクリープハイプの尾崎世界観と対談したり、売れないお笑い芸人と対談したりしていて、自分が手がけている番組に似てるなと手にとってみたのです。

番組というのは、bayfmで金曜日の20時30分から放送の、「ぶっちゃあのロッカールーム」。芸歴38年だけど、売れない芸人「ぶっちゃあ」さんが、自分が面倒をみた後輩で、今や売れっ子の芸人さんをゲストに呼び対談するという番組です。

ゲストに伊集院光さん、カズ・レーザーさん、古坂大魔王さん、ザキヤマさん、京本政樹さん、ガダルカナル・タカさん、ヒロミさん、ゲッターズ飯田さん、爆笑問題・田中さんと、とにかく豪華なゲストが登場するという番組で、毎回どうやったら売れるのか、アドバイスを頂くというもの。

この本も、ちょっと似てるかなあと、読み始めました。売れないバンドマンが、挫折の中で気づきを積み重ね、少しずつ進歩していき、光を見つける物語だと思っていたのですが、気づかないまま、本は終わります。え?現状維持?

うちの番組でも、芸歴38年目の、ぶっちゃあさんが、売れた後輩に、売れる方法を聞いて毎回のようにこう言われます。「売れる為のスイッチ、オンとオフが逆」

この著者の、カザマタカフミさんも、第三者の自分からみると、売れなくなる為の努力を、すごく一生懸命してしまっているのです。売れていくバンドがやっている事と同じ事をするのが凄く嫌いで、アレは嫌い!コレは照れくさい!オレはオレのやり方で!と、売れない方へ、売れない方へと、逆走しているのです。

んー。反面教師として読むならいいのかも。

和ラテ

ジュンク堂の裏手のカフェ・ポーズで、和ラテを飲みながら、本を読んでいる途中で、ふと思いました。インディーズって言葉がカッコいいからダメなんじゃない?「オレらインディーズで頑張ってるんで!」みたいな。アイドルの場合、売れないアイドルは、半分バカにされたように、地下アイドルって呼ばれます。バンドマンはプライド高いし、「地下バンド」って呼ばれた方が、クソっ絶対抜け出してやるって気になるんじゃないかと。そういう事でもないか。

■PAUSE(ポーズ)
■東京都豊島区南池袋2-14-12 山口ビル1F
■営業:
11:00~21:00(月~木)
11:00~23:00(金)
9:00~~23:00(日・祝)
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のサイト

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