土曜日、東京は気温27度まで上がるというし、天気もいいので、今週こそ飯能へサイクリングしようと思っていたのですが、前日、ジロ・デ・イタリアを見ながら、酒飲んで、酒が進んだせいで、まんまと寝坊。本来なら自走で行くはずだったのですが、飯能駅まで、輪行という名のルーラを唱えて、ワープしました。
天気はいいのに、河原はわりとスッカスカ。
どうやら皆さん、GWで力を使い果たしてしまったらしく、バーベキューの人達もまばら。本来なら空いていてラッキーな感じなんでしょうけど、いないと逆にさみしい感じもしてしまうのは、どうしてなんでしょう。
東京を出るときは、少し蒸し暑い感じだったのですが、飯能の裏道は、蒸し涼しいです。湿度は高い物の、今の時期、まだ山道の木陰は肌寒いぐらいで、湿度の高い涼しさ、蒸し涼しい(造語)が体験出来ます。日向では、蒸し暑かったので、急な蒸し涼しいに脳がついていけず、何か変な感じなのですが、肌が変化を感じます。
湿り気のある空気は、空気が重いというか、極端な話をすると、肌にヌルっと来る感じ、プールの中を歩くような抵抗の、超軽い版を肌で感じます。エアコンに慣れている人は、何を言っているのかさっぱりだと思いますが、自転車乗りの人ならわかってくれると信じたい。湿度の高さが、肌に感じる抵抗の高さでわかるというもの。雨が降りそうな時も、こんな感じだったりします。
いわゆる、のんびりポタリング系なので、名栗方面に行くときは、極力埼玉県道53号線を使わずに、川を挟んだ反対側の道を行くようにしています。その方がこういう川の風景も楽しめますし。
集団で走るのが苦手なのは、スピードと距離重視になりがちで、風景を楽しめず、自転車が移動手段になってしまう事。別にレースに出ようとか思っていないので、そういうトレーニングは、僕には必要ありません。ましてや時短の為のコンビニ飯や、チェーン店での補給などもっての他です。自転車で、ただ旨いものを食べに行く。同じ趣味の人、いそうでなかなかいないんですよねえ。
飯能の唐竹地区から、橋を渡って県道53号線に戻る事に。
この橋を渡った所にあるのが、今回の目的地の一つです。
前から気になっていた、Kitchen2687。
出来たのは1年前からチェック済みだったのですが、木金土営業なので、日曜にサイクリングする事が多かったので、なかなか入る機会がありませんでした。お店の前にバイクラックあり。車で飯能方面から来ると、カーブの内側にあるので、見逃されがちと、お店の方が言っていました。実際、僕が入っていくと「お電話くれた方ですか?」と言われたのですが、電話したのは、後で入ってきた、お車の方。やはり、カーブで見落としてし、行き過ぎてしまったと言っていました。
窓の大きな明るい店内。
ギャラリーのようにもなっていて、アートが展示されています。高ポイントだと思ったのは、トイレがパナソニックもアラウーノだった事。トイレマニアの方々と話したとき、「飲食店は全てアラウーノにすべき!」と熱弁していました。蓋をあけると、水のたまる部分に泡が敷き詰められ、男性のおしっこが飛び散らず、臭わないないという最新のトレンドです。
汗もかいたので、風そよぐ外のテラスへ。
この時期、暑くも無く寒くも無く、テラス最高日より!木立の向こう側は名栗川なので、耳を澄ませば流れる水の音が。こういうのがデジタルデトックスの成果で、座ってすぐにスマホを開いてしまうと、そちらに気をとられ、気づかないかもしれません。エアコンとスマホは、人の五感を鈍らせる元凶だなあ。(持論)
音に誘われて、そちらの方向に目をやると、茂みの中に階段が。「川に降りられるんですよ」とお店の方に教えてもらい料理を待っている間に、行ってみる事に。
河原にデッキが作られていて、川面が夏のような日差しで照らされています。
しゃがんで川面を覗くと、湧水のような透明度。テラスから約20歩で、こんな風景が見られるんだから、スマホいじってる場合じゃないでしょと。スマホいじるなら、ツイッターとか見るより、写真撮りなさいよ。
このお店、「川のそばに住みたいね」と話していたオーナー夫妻がこの場所にめぐり合ったことが、カフェオープンのきっかけに。店名は、オーナーが「じろう」さんと「はなよ」さんのお店という事で、kitchen2687に。kitchen26874になる可能性もあったという事ですね。
ちょうど一週前までは、GWで山あいの川にも人が溢れ、橋から川に飛び込んだり、水遊びする人達で賑やかだったそうですが、GWから一週間後は、こちらも静寂の風景でした。
さて、頂いたのは、椀プレート、1000円と、セットドリンクのルイボスティー200円。
牛肉がたっぷり入った汁物と、玉子かけご飯、今日の小鉢は、厚揚げのそぼろ餡かけと、小松菜と油揚げのおひたし。平日、不健康な酒飲みなのに、なぜに週末急にヘルシーになる?田舎料理は味は濃いめになりがちですが、繊細な薄味。もし足りなかったら、お醤油をちろっとかけてくださいと言われましたが、そのまんまで十分。持って来て頂いた時、「黄身が双子でした!」と笑顔で言われ、なんか、いいことありそうだぞ!と、これだけで幸せ気分に。
あまりにも快適なソファーの事を、人を駄目にするソファーとか言っちゃうけど、ここは、人を駄目にするカフェだね。風、水音、美味しい料理、もう動きたくない。このままテラスで、ボーっとしてたい。そんな気分を振り切るのが、大変でした。
P.S.
お店を出る時に、「ボトルに水とか氷とか大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。自転車乗りに優しいカフェです。
■kitchen2687(キッチンニロクハチナナ)
■埼玉県飯能市 赤沢185-2
■営業:11:30~19:00
■定休日:月、火、水、日
■場所はこのへん
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