ハイマットカフェ(武蔵小山)

ハイマットカフェ

友人のナッちゃんが江古田から引っ越しをするといいます。
東北出身のナッちゃんは、今回の震災で逆に故郷へ帰ることを決意。
その前に、憧れだった地に住んでみて、それで心置きなく帰郷し親元で暮らす。
そんな風に心を固めました。

…だったら引っ越し候補地を、自転車で色々めぐってみようという事に。
バイト先の同僚のメグも誘って、3人でサイクリング。

あこがれの地の一つは「ムサコ」。
武蔵小杉も、武蔵小金井も「ムサコ」と呼ばれる事があるようですが、
ナッちゃんの憧れの「ムサコ」は武蔵小山。

武蔵小山は、東急目黒線で2つ目の駅。
江古田からは、中野通りで片道約15キロ。
ちょうど区の境にあり、商店街が栄えているのは品川区。
駅の反対側の目黒区側は、大きな公園などもある閑静な住宅地となっています。

そんな目黒区側にあるのが「ハイマットカフェ」。
ハイマットとは、ドイツ語で「心のよりどころ」を表す言葉だそうです。

本棚

店内には、大きな本棚がいくつか。
カフェの多くには本棚があるのだけど、
そこに並んでいる本を見ると、お店のオーナの趣味とセンスが伺えます。
こちらに並んでいる本は、少しマニアックで刺激的な物も。
なにか好きな物がある人が目にしたら「おお」という本が、
いろいろなジャンルでセレクトされいるのです。

テラス席

この日は天気も良かったので、テラス的も気持ちよさそう。
テラス席は、ワンちゃんもOKみたいでした。

代々木八幡から上原にかけてもそうだけど、
近くには緑豊かな公園があって、
犬を散歩しながカフェで休憩して、そこには美味しい物や、面白い本があって、
またちょっと散歩すると、何かの趣味のお店が並んでる。
そして、手作りのオシャレなデリのお店があって、それを持ち帰り。

…みたいな感じで、街全体でセンスが向上していくサイクルが出来てるんですよね。
でもって、武蔵小山の場合は、もう少し庶民的でお高くとまってない。
ムサコに憧れるの、わかるわ〜。

テーブル席

そんでもって、こういうカフェの需要があるからか、お店も広め。
多少混んでも、空間が広いから、自分の世界をKEEP出来ます。

カウンター

お一人様のカウンターにも、本棚を目隠しにした、個人の空間作りが。

…壁のポスターは映画の「M・A・S・H」ではないですか。
かなりブラックなハチャメチャコメディー。
これを選んだという事は、オーナーさんはかなりシャレのわかる人なんだろうなあ。

パスタ

ナッちゃんが選んだのは、パスタランチ、950円。
この日は、アスパラガスとエビのトマトクリームスパゲティー。

デリセット

メグが選んだのは、本日のデリから、好きな物を3種類選んで組み合わせられる
デリプレート、950円。

カレー

自分が選んだのは、チキンカレー900円。
どのセットも、サラダとスープ、ドリンクがつきます。
しかも、ライスは大盛りも、お代わりも無料で出来るのです。
ライスのお代わりを頼んだら、皿で運ばれてきて、博多ラーメンの替え玉みたい。

料理はどれも美味しい。
女子2人は、美味しいので人気の飲食店でバイトしているので、
味にはうるさい方だと思うけど、2人とも満足。
もちろん自分も。

しかも美味しいので、それぞれシェアして味見している時に、
スプーンを落としてしまったら、
何も言わないうちにスーっと替えのスプーンが出てくる。
店内に目を配っている証拠です。
サービスもいい!
代田橋のCUBBY以来の、サービスでの感動を受けました。

なんか人の引っ越しの下見なのに、
こういうカフェがある街に、自分も住んでみたくなっちゃったなあ。

■HEIMAT CAFE(ハイマット・カフェ)
■東京都目黒区目黒本町3-5-6
■営業
11:30~23:00(平日)
11:30~24:00(金)
11:00~24:00(土)
11:00~24:00(日)
■定休日:無休
場所はこのへん
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カフェ・ロティ(立会川)

補助26号線

目黒区を通る「補助26号線」は、自転車乗りなら覚えておきたい通り。
「東京都道420号鮫洲大山線」の一部で、
都市計画路線名は「東京都市計画道路幹線街路補助線街路第26号線」といいます。

というと、難しいようですが、このブログでも再三走りやすいと言っている
「中野通り」の延長線上にある通りの事です。

この道、途中が途切れ途切れになるので自動車の交通量も少ないのですが、
山手通り(環6)と、環七通りの中間を縦断しているので、
環状6.5みたいな感じで使い勝手もいいのです。

品川区

という訳で、ストレスもなく、あっという間に品川区へ。

新幹線

新幹線を越えて、さらに進んで行きます。
ここも「補助26号線」。
つまり江古田から、ほぼ1本道で来る事が出来るのです。

山内容堂の墓

補助26号線の終着というか始点でもある鮫洲の駅の近くにあるのが、
山内容堂の墓。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」では近藤正臣さんが演じている
幕末を生きた土佐藩主です。

立会小学校

お墓は、小高い丘を登った所、立会小学校の校庭の隣にあります。
実際はこの校庭の真ん中にあったのだけど、
現在は、校庭脇に移転させられたのだそうです。

容堂の墓

「おーい、龍馬」では超がつくほどの悪役として描かれ、
「龍馬伝」では、白髪の狂気の老人風に描かれていますが、
実際に、大政奉還などを推し進めて、亡くなったのは46才の時。

龍馬を劇的に描くためには、
幼なじみの武市半平太を死刑にしたり、
武市が憎んでいた吉田東洋を重用していた山内容堂を悪人に描き、
その別れをドラマチックにする必要があるのだと思いますが、
あれは、ちょっと行きすぎですね。

お墓

この場所には山内家の合祀されたお墓があったりするのですが、
山内容堂が悪役と描かれすぎて人気がないのか、
大名のお墓にしては、荒れ放題。
石灯籠なども倒れたまま。

龍馬伝で訪れる人が増えたはずなのに、
きちんと手入れされている気配がありません。
品川区の方、指定史跡にするのなら、もう少しちゃんと扱ってください。

坂本龍馬像

さて、鮫洲のお隣、立会川の駅近くの北浜川児童遊園には、坂本龍馬像があります。
銅像と言いたいところですが、強化プラスチック製。
叩いてみると文明開化よりも軽い、コーンという音がむなしく響きます。
でも、ちゃんと高知から贈られたものなんです。

カフェ・ロティ

立会川駅のすぐ近くにあるのが
パン屋さんとイートインスペースのついた「カフェ・ロティ」。

龍馬の足跡ぱん

こちらでは「龍馬の足跡ぱん」というのが売られていて、
龍馬のゆかりの地特集などで、この周辺のスポットとして、よく紹介されています。

右足が「カスタードクリームパン」で、左足が「こしあんパン」
どちらも130円。

龍馬の足跡ぱん

龍馬の足跡ぱんは、こんな感じ。
形は可愛いので、お土産なんかにいいかもですね。

■カフェ・ロティ
■東京都品川区東大井2丁目23−2
■営業:
6:30〜17:30(月〜土)
9:00〜15:00(日)
■定休日:不定休

立会川西商店街

さて、さて、なぜこの立会川周辺が坂本龍馬ゆかりの地かというと
土佐藩品川下屋敷がこの地にあったからです。
そこに坂本龍馬もいたと。
しかし残念ながら、現在、その下屋敷の名残はなく、
建物も庭園もなければ、石碑もない。
唯一残っているのは、下屋敷の敷地が斜めだった為に、
路地の一部が斜めに走っているぐらい。
ここで幕末を感ようとするなら、もう、自分の想像力に頼るしかありません。

ならばと、龍馬が黒船を見たという浜川砲台跡に望みをかける事に。

砲台跡

が、これがさらに上を行く「がっかりスポット」。

日本人観光客が肩を落とす世界三大がっかりスポットは、
シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧
…と言われていますが、
幕末の史跡「がっかりスポット」というのがあれば、
間違いなく、この浜川砲台跡もあげられるのではないでしょうか?

ただの堤防の角地に、砲台跡にあった石を無造作に並べただけ。
立て看板は斜めになったままだし、
堤防の向こうの浄水施設にチープな黒船と龍馬のイラストがかかれ、
脱力というか、軽くイラっとします。

堤防の向こう

堤防の向こう側はこんな感じ。

ガッカリぜよ!

日本の三大がっかり名所は、
高知の「はりまやばし」、札幌の「時計台」、長崎「 オランダ坂」だそうですが、
この立会川も、負けず劣らず。
日本三大がっかりには、龍馬ゆかりの高知、長崎も入っているので、
龍馬ゆかりの地ツアーは、がっかりする率高いです。

京都の寺田屋も、事件当時の「弾痕」「刀傷」と称するものや
「お龍が入っていた風呂」という物があるけれど、
この建物は明治時代に建てられた事が判明し、全く関係ない事がわかっています。

観光の為に、いいように使われている坂本龍馬の名前。

悲しいぜよ!

モノレール

龍馬が黒船を見たあたりは、すっかり埋めたれてられてしまっているので、
そのままつっきって海を見に行く事に。
龍馬の代わりに、海を見に行くぜよ!

龍馬ゆかりの地より、モノレールの方ががテンションあがるぜよ!

大井車両基地

さらに真っ直ぐ進むと、新幹線の大井車両基地が。
左手の車庫から、ムツゴロウのように顔を出しているのは
軌道検測車両のドクターイエローではなかですか。

さらにテンションあがるぜよ!

工場

そしてやってきた大井埠頭。
浜川砲台跡より、工場の方が萌えるぜよ!

飛行機

頭の上を、羽田へ着陸する飛行機が飛んでいくぜよ!
でかいぜよ!
近いぜよ!

城南島海浜公園

たどりついた城南島海浜公園。
この向こうに海があるぜよ!

オートキャンプ場

ここではオートキャンプも楽しめるぜよ!

海浜公園

そして、海ぜよ!

羽田空港

龍馬!あれが羽田空港ぜよ!
龍馬が見た黒船のように、ちびっ子が飛行機に興奮してるぜよ!

海風が心地よいけれど、
ポロシャツやハーフパンツは汗でびっしょり。

洋服を今一度洗濯いたし申し候。

本日の走行距離、56.5km。

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、20/23区。

地図

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