Hello! Project 2016 WINTER 中野サンプラザ

中野サンプラザ

いやー、お正月恒例のハロプロのコンサート、ハロコン!
予想以上にというか、はるかに上を行く良さで感動しました。
なので、今回は「この感動を共有したい」という事で、
ハロプロファン、ハロヲタ向けに書きます。
一般の方は、何の事やらという感じになるとは思いますが。

Hello! Project 2016 WINTER ~ DANCING!SINGING!EXCITING!~

新加入メンバー、新グループが多いだけに、
行く前は「大丈夫かな?」という気持ちだったのですが、疑ってすみませんでした。
すごいいいパフォーマンスでした。

ハロコンは、通常AB2パターンの公演があるのですが、
今年はグループ数も増えたためか、1パターンで長尺に。
関係者席は、2階のファミリー席、1〜2列という感じ。
僕の2つ隣りにニッポン放送の吉田尚記アナがいらっしゃったのですが、
僕と全く同じ感想をツイートしていたので、まずそれを紹介。

■Juice=Juice

ハロプロは口パクじゃないから「歌が上手い」というのも、評価の一つ。
もちろんハロヲタにも「未熟だから応援したい」という方々もいるのですが、
僕はどうしても、ダンス、歌、トークのスキルを見てしまう方です。
アイドルなのにスゲー!ってのが好きなんですね。

ツイッターにも書いたように、Juice=Juiceの高木紗友希ちゃんが、
めちゃめちゃ歌が上手くなっているのですよ。
ハロプロ一上手い、鈴木愛理さんが、うかうかしてられないというレベルで。
しかも、宮本佳林ちゃんが、精密機械のように正確に歌うのに対し、
フェイク入れたり、ためたり、余裕が見える自由な歌唱。
Juice=Juiceは、楽曲にも恵まれているし、今年、武道館を実現出来たら、
一気にボーカルグループとしてブレイクするのでは?という感じでした。

■アンジュルム

この日の個人的なMVPは、アンジュルムの田村芽実ちゃん。
関係者席ってメモを取りながら取材観覧している人が多いのですが、
「めいめい」が出てきたら、一斉に皆のペンが動きました。
それぞれ、何かしら、感じる物があったのでしょう。

今年5月の武道館での卒業を控えているのもあり、
カメラでも抜かれて、会場のスクリーンに大写しになったりするのですが、
ミュージカル女優になる為に卒業するだけあって、歌もダンスも素晴らしい。

特にこぶしのカバー「念には念」では、
イントロのギターとかロックスターのようなキメポーズがカッコいい!
Aメロの仰け反る「念念念…」のポーズの反り方が一人だけハンパない!
「私達がやったらこのぐらいは出来るわよ」的な、立ちはだかる先輩のオーラがありました。
この日やった全曲の中で、アンジュルムの歌う「念には念」が一番カッコ良かったです。
僕が見たかったのはコレですよ、センター田村のアンジュルムですよ。
新メンバーの上國料萌衣さんも、グループにちゃんと溶け込んでいて、良かったです。

■カントリーガールズ

今回、新メンバーとして梁川奈々美ちゃんと、船木結ちゃんが加入。
素晴らしい補強になったんじゃないかなと、感じさせてくれました。
昨年のハロコンでは、素人っぽさが売りのセンターがいて、
彼女に合わせて、全体を素人っぽくしていたので、
パフォーマンス派からすると、物足りなさがあったのですが、
完全にそれを修正して、スキルを上げてきましたね。

この日は、3月に発売される新曲の「ブギウギLOVE」が披露されたのですが、
関係者に配られる資料にも

「今までの可愛いカントリーガールズとは違う、
グッと大人っぽい表情と振り付けに注目」

と書かれており、狙いが見事に当たったなという感じでした。

■モーニング娘。’16

絶対的エース鞘師里保さんが卒業し、誰がセンターになるのだろうと見ていたのですが、
場位置的には、工藤遥さんと、佐藤優樹さんが、いい位置をKEEPしてましたね。
でも、今回の見所は、石田亜佑美さんが、
鞘師さんのソロダンスパートだった所を、カバーしていた所。
ダイナミックだった鞘師さんに対し、キレで勝負の石田さん。もう、キレッキレ!

ハロコンの途中に、ダンス得意メンバーによる「ダンス部」のパフォーマンスがあるのだけど、
石田さんと、カントリーガールズの稲場さんと、対になった踊る所が、
かつての鞘師VS石田のダンスバトルを彷彿とさせて、食い入るように見入ってしまいました。

新メンバーの12期の中では、牧野真莉愛ちゃんに目が行きました。
客席やカメラへのアピールなど、アイドル性を持っているコだなと。

■こぶしファクトリー

日本レコード大賞、最優秀新人賞を受賞し、のりにのる「こぶし」。
研修生出身と、ナイスガールトレーニー出身の色の違い、凸凹感が、
Berryz工房を彷彿とさせます。
最近、スマートな楽曲が多くなったハロプロの中では、
ひねった曲が多く、古き良きハロプロの匂いも感じさせてくれます。
これからトークスキルを磨けば、さらに多くのチャンスが訪れるのではないでしょうか?

■つばきファクトリー

MCで「こぶし」より「つばき」の方が女子力が高いと言われていましたが、
「皆、綺麗になったなあ」というのが最初の感想。
凸凹感のある「こぶし」に対し、同じ雰囲気のコが揃ったという感じ。
Berryz工房に対し、℃-uteという感じの。
℃-uteがそうだったように「揃う」というのは、武器の一つなので、
ダンスや歌を揃える事を意識したら、美しさが売りのグループになれる気がしました。

■℃-ute

歌もダンスも別格なので、そちらの事はおいておいて、
岡井ちゃんのトークスキルが上がった事が、
ハロプロ全体にとって、大きいと思います。
他のグループの話にも、リアクションして、話しを面白く持っていきます。
カントリーの「ももち」と二人で、まわす、まわす。
これまでいい子すぎたハロプロトークコーナーを、いい意味で壊してくれました。
トークで目立とうという意識が芽生えたメンバーも多く、
岡井ちゃんがバラエティーで売れて、テレビに出ている事が、
いい目標と効果となって表れているのではないでしょうか?

個人的な℃-uteへの願望は、今年は底抜けに明るい曲を歌って欲しいです。
「頑張る」がテーマの真面目な楽曲が続いているので、
本人達の生真面目さも出て、ゲスト出演しても真面目な話しになりがち。
FUNKでノレて、HAPPYな曲、単純に「℃-uteすげー!」って盛り上がれる曲が欲しいです。

■ハロプロ研修生

実は、今回の裏のMVPは、ハロプロ研修生の加賀楓さんと、一岡伶奈さんではないかと、
密かに思っています。
研修生だからダンスだけなんですが、そのダンスが光りました。
ショートカットでショートパンツ、ボーイッシュでダイナミックに踊る加賀さんに対し、
ロングヘアでふんわりスカート、スカートの裾をゆらゆらさせながら踊る一岡さん。
この二人が、シンメトリーのコンビになっているフォーメーションが多く、
宝塚の男役と娘役的な、色の違うコンビの魅力が。
その魅力を見つけてから、途中からBDの二人に目がいってしまう事が多かったです。

同期や後輩のバックダンサーをして悔しい思いもあるとは思いますが、
そのパフォーマンスは、ちゃんと伝わりました。

いろいろ書きましたが、それぞれのグループのハロコンでのパフォーマンスは、
こちらのハロステで見られますので、チェックしてみてください。

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2015年を振り返る アイドル編

今年は本当に沢山のアイドルの方とお仕事をさせて頂き、
おかげで沢山のライブにも足を運ぶ事が出来ました。

2015年はアイドル戦国時代と言われてきた中で、
大物の卒業、解散が続き、
関ヶ原の合戦なみの、大きな転換期だったんじゃないかと思います。

ファンの方の好みも大きく分かれ、
ただただライブで湧きたいという人が多く集まる現場と、
マナーを守って平和に見たいという現場の2つに、分かれて行ったように感じました。

ただ、この湧きたい人の中にはピンチケと呼ばれるやっかい者も多く、
増えた動員の中に、こういう人が多く流入し、荒れたライブもありましたね。

僕は平和な現場の方が好きな訳ですが…。
そんな中で、今年見た中で個人的に好きだったライブ、ベスト5。

■第5位:TOKYO IDOL FESTIVAL 2015

ガンダム

8月にお台場で行われた、参加アイドル151組の、アイドルの祭典。
名前だけは知っているけど、YouTubeでしか見た事がないアイドルのライブを、
実際に見ることが出来たのは大きかったです。

また、この中で、ニッポン放送の、吉田尚記アナ主催の、
「アイドルしゃべれる女王決定戦」が開催されたが非常に興味深かったです。

アイドルなんて、どうせ内輪ウケの話ししか出来ないだろと、偏見を持たれている中、
MCが上手いアイドルの女王を探そうというコンセプトに共感。

僕もアイドルの中には、DJも顔負けのしゃべりが上手い人材がいる!…という事で、
今年の4月に、うちのDJとして、
チャオベッラチンクエッティの岡田ロビン翔子さんを迎えており、
そういう意味で、吉田さんがセレクトしたメンバーに興味津々。

この「アイドルしゃべれる女王決定戦」で優勝した
バニラビーンズ・レナさんには、その後、うちでも単発のDJやゲストとして、
度々登場してもらっているのですが、推薦する時に、
「アイドルしゃべれる女王決定戦で優勝」の肩書きがあった事は、大きかったです。
来年も、この企画が開催される事を希望します。

■第4位 チャオ ベッラ チンクエッティ
TSUTAYA O-WEST
チャオベラ

アイドル戦国時代の大転換期、沢山のアイドルグループが解散したり、
主要メンバーが卒業したりという、アイドル激震の年でした。

この「Good bye, Idol」というツイッターアカウントは、
解散や卒業するアイドルの情報をツイートしているのですが、
毎日のように、沢山のアイドルの卒業情報が流れて来ます。
まさか、その中に、自分がかかわっているグループの情報が流れてくるとは。

TSUTAYA O-WESTでのライブは、秋山さんが卒業して、
5人から4人になってから初めてのツアー初日。

集まったファンの不安な気持ちを吹き飛ばすように、
エモーショナルな曲、
「True Hearts~ファンタスチック4~ verA」でスタート。
卒業メンバーの穴を埋めるという発想ではなく、
あらたな4人のグループとして、ライブを見せてくれたのが良かった。
この映像、公式でYouTubeにあげて欲しいです。
それほど、カッコイイです。

解散、卒業を選ぶアイドルが続く中で、
続ける事を選んだアイドルの決意を見せつけてくれた、素晴らしいライブでした。

■第3位:アイドリング 武道館卒業ライブ
武道館

ラジオで喋れるアイドルを捜している中で、みつけたのがこのグループ。
アイドリングという番組のMCのバカリズムが、彼女らの魅力を引き出し、
予定調和なアイドルバラエティー番組が多い中、斜め上を行く面白さでした。
だから、しゃべれるメンバーが多い。

そして、バラエティーなアイドルグループらしく、
卒業ライブなのに、しんみりとせず、最後まで祭りで盛り上がったのが良かったです。

卒業コンサートの最後の曲。
本来なら感動的なエンディングを迎えるハズなのですが、
しかし、バカリズムが悪ふざけ。
メンバーに1人1人指で鼻フックをして、変顔をカメラに映しだして行きます。

「皆が笑ってくれたから良かった」それで終わるのがアイドリング。
逆に、最後までそれを貫き通したのが、カッコ良かったです。

特に、バラエティートークの得意メンバーだった酒井瞳さんには、
卒業後に、うちの番組で単発のDJをして頂きました。
また一人、しゃべれるメンバー発掘!

「よく、しゃべれるアイドル発掘してくるね」と言われますが、
噂を聞いたら、出演のラジオやテレビをチェックして、
ニコ生やら、show-roomだとかネット番組もチェックして、
ライブでのMCもチェックして、その上で推薦している訳ですよ。

アイドルって、フェスや対バン、販促イベントなどで
アウェイの現場を数多く体験し、それを盛り上げる為の技術を現場で磨いた
MC役のメンバーがいます。
もちろん、空気読まない不思議ちゃんも多く、
そういう方にスポット当たりがちですが、逆にMC役に注目!
喋れる人材の宝庫ですよ。ラジオ関係者の皆さん!

■2位:Berryz工房ラストライブ 武道館
武道館

今年、3月に行われたBerryz工房のラストライブ。
彼女達は「活動停止」という言葉を選びましたが、
実質グループが解散するコンサートに立ち会うのは初めての事。

アイドリングのコンサートのは対照的に、非常に張り詰めたライブでした。
その一瞬、一瞬を見逃したくないというファンの気持ち。
彼女らの12年という歴史に終止符と打つという事で、
始まる前から、武道館の中にファンの思いが溢れていました。

最後、ピアノ演奏だけで歌うLove together!
最初は聞き入っていたファンの声援も次第に大きくなっていって、会場は一つに。
泣けた。正直、涙が流れました。

同期でありながら、まだまだ突き進む事を決めた℃-uteと、
ここで新た道を選択した、Berryz工房。
両グループを知っているだけに、人生の選択をも感じる、深い感動がありました。

■第1位:モーニング娘。’15 武道館
武道館

エース鞘師里保の卒業を控えての実質ラストライブ。
卒業コンサート行わなかったのは、
最後まで普通にパフォーマンスで魅せたいという彼女の意思のような気がします。

アイドルファンの中には、未熟なアイドルを応援するのが好きな人も多いですが、
僕は、歌やダンス、スキルの高いパフォーマンスを見るのが好きで、
この日のライブは、今年一の完成度でした。

特に、このグループの鞘師&石田のダンスバトルが大好きなのですが、
仲良しこよしのバトルじゃなく、意地と意地、スキルとスキルのぶつけ合い。
全身全霊って、この事をいうんだろうなと。

ダンスのスキルを磨くために、アイドルという枠を1度出て、
外の世界、海外で修行を重ねたいという鞘師に対し、
グループに残って、ダンスの底上げをするという意思を見せる、石田。

この二人のぶつかりあいを見ているだけで、涙が出て来ます。
ライブを見慣れている関係者席からも「すごい!すごい!」の声が漏れます。
隣りにいる他の番組スタッフも、「すごいですね」と話しかけてきました。

この凄さ、残念ながらDVDじゃ伝わらないんですよね。
カメラ割りがあるから、全てが映し出されている訳じゃないので。
だから、生で観ることが出来たのは、非常に貴重な経験。

これが今年のNo.1です。

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