ジロ・デ・イタリア 2015

今年のジロ・デ・イタリアは、21ステージが終了し、見事コンタドールがマリアローザに。

各賞は、

■マリア・ローザ(総合タイム1位)
アルベルト・コンタドール (スペイン)
ティンコフ・サクソ

■マリア・アッズーラ(山岳賞1位)
ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア)
モヴィスター チーム

■マリア・ロッサ(ポイント賞1位)
ジャコモ・ニッツォーロ (イタリア)
トレックファクトリーレーシング

■マリア・ビアンカ(新人賞1位)
ファビオ・アル(イタリア)
アスタナ プロチーム

当初コンタドールのライバルと目されていた、
リッチー・ポートや、ウランは早々に崩れていきましたね。

今年のジロを象徴していたのは、16ステージでしょう。
この中に、今回の大会の象徴がぎっしりと濃縮されています。

チーム力が凄かった、アスタナ。
個人の力が凄かった、コンタドール。

アスタナが強力なアシスト勢で引き始めると、
他のチームのアシスト勢が崩壊。
コンタドールのティンコフサクソも、アシストがちぎれ、
コンタドールが丸裸状態。
それでも、個の力で勝るコンタドールは1人で戦い、マリアローザを守り続けます。

このステージでは、コンタドールがメカトラブルで遅れた際に、
アスタナが強力に引き始め、コンタドールを置き去りにします。
しかし、コンタドールは登りに入ると、1人で追撃を開始し、
ごぼう抜きで先頭のアスタナ、アルとランダの元へ。

さらに、今年を象徴していたのが、エースのアルより、アシストのランダの方が強い。
まるで、2012年のウィギンスと、フルームの関係を観ているみたい。
ランダは、調子いいコンタドールのさらに上をいく余裕。

結局、このステージでは、エースのアルがアシストのランダを行かせて、
ランダがステージ優勝。
15ステージに続き、2連勝で、その強さを見せつけました。

そして、もうひとつ、個人的に印象的だったのは、ランプレ・メリダ。
今年は、自分の応援するロット・ソウダルも含め、
トレインが崩壊しまくりのチームが多かったように思えます。

ジロ・デ・イタリア2015 第17ステージ

このステージも終盤のアタック合戦で、各チームのトレインが崩壊。
スプリンターが個の力で勝負しなければならない中、
すっと集まって、トレインを組んだのが、ランプレ。

今大会のビューティフル・トレイン賞を差し上げたいです。

応援しているロット・ソウダルも、
ジロ・デ・イタリア2015 第6ステージで、
トレイン組んで、グライペルで勝利していますが、
他は、ずーっと崩壊気味というか、まとまって走る気配さえなし。
ハンセン、ヘンダーソン、グライペル以外は、
もう、どこにいるのやら状態。

今回は、シーベルグ、ルーランツを外しているけど、
ツールは、このままじゃまずいでしょ。
ジャイアントのキッテルや、エティックスのカヴェンディッシュも
強力なトレイン組んで来るのだから。

たのむよ!ロット!
オレはロットのビューティフル・トレインが観たいんだよ!

リッチー・ポート

さて、今回のジロ・デ・イタリア。
「弱虫ペダルもビックリのドラマだったで賞」は、
第10ステージのリッチー・ポート&サイモン・クラークに決定しました。

ここまで総合3位のリッチー・ポート。
しかし、残り6㎞でトラブルが発生!
前輪がパンクしてしまったのです。
しかし、チームメイトは気づかず、戻って来ていません。
チームカーもやって来ない。
1人取り残されての大ピンチ!

その時です。
「これを使って!」
前輪を差し出したのは、ライバルチーム、オリカ・グリーンエッジの
サイモン・クラークだったのです。

ライバルチームではありますが、同じオーストラリア出身。
サイモンの前輪を借りて、なんとかレースに復帰。
美しき友情物語。

しかし、
「他チームの機材サポートを受けてはならない」
というUCIルールに違反したとして、
ポートとクラークには、2分のペナルティーと200スイスフランの罰金が科せられることに。

実は以前、リッチー・ポートは、ツールドフランスの時、
エネルギー切れを起こしたエースのフルームの為に、
自分がペナルティーを受ける覚悟で、
チームカーから補給食を受け取って、フルームに渡した事があります。

弱虫ペダルファンの為のツールドフランス・アシスト物語
こちらを参照。

リッチー・ポートのまわりには、いつもそんなドラマが。
やはり、リアル小野田坂道は、リッチー・ポートなのかなあ。

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ジロ・デ・イタリア1週目

ジロ・デ・イタリアは第9ステージを終えて、1週目が終了。
それにしても、アスタナが強すぎる。

落車事故に巻き込まれて、脱臼したにもかかわらず、
何事もなかったのようにマリアローザを守り続けている
コンタドールも凄いけれど、
アスタナのチーム力の凄さは一目瞭然。
特に、アシスト陣が強力。

ティンコフ・サクソは、コンタドールがマリアローザ着てるから
ずっと前方で集団をコントロールしなければならないのだけど、
その後ろに控えているアスタナは、後半までほとんど力を貯めてる。

とはいえ、スカイも足をためているハズなのに、
アスタナ勢がアタックをかけると、アシストが誰もついていけず、
リッチー・ポート1人という、丸裸状態。

第9ステージ、アスタナは逃げにティラロンゴ、
メイン集団にアルと、どちらでも勝負出来る状態。
前門の狼、後門の虎ならぬ、
前門のアスタナ、後門のアスタナですよ。
しかも、メイン集団のアタックで、アスタナだけアシストのランダがついて来てる。
もう、万全すぎる。

案の定、このステージは、アスタナのティラロンゴが勝利。
完璧。

さて、このステージでニッポの石橋選手がリタイア。
ボーネンや、リッチー・ポートが、これまでで一番厳しい大会と言うように、
起伏の激しいコース設定。
ジロの山岳は厳しいので有名ですが、
その山岳に入る前に、こんな厳しいレースになるとは。

そういう大会だというのを承知の上でいうと、
画面からみても、石橋選手の力不足が見て取れました。
日本人選手だから、応援しながら見てたんだけど、
これが現実としての、世界と日本の差なのかなと。
なんか、見ていてちょっと切なかったです。

さて、今日の休養日を明けると、
次は、待ちに待った平坦ステージ。

ロット・ソウダルのトレインがまた見られるのか?
楽しみです。

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