ポポペク(初台)

ポポペク

京王新線の初台は、新宿の隣でありながら住所が渋谷区であるように、渋谷へも簡単に自転車で行けるエリアです。なので、スポーツ自転車人口が多い。以前、同じく初台で自転車ラックのある「ホフ」というお店を紹介しましたが、こちらは甲州街道を挟んだ反対側の住宅地にある、ハワイアンのお店「ポポペク」。こちらにも自転車ラックがあるという情報をキャッチし、行ってきました。

自転車ラック

バイクスタンドにも、サドルをかけるタイプとか、色々種類がありますが、こちらは、前輪を固定するタイプで、3台分用意されています。

店内

店内にも、ロードレースのパネルがあったり、ツールドフランスや自転車関連の本があったりします。ハワイアンという事で、サーフボードもあったりして、若いご主人の趣味も、どうやら手広い感じです。ツイッター見てると、サッカーも好きっぽいしね。

店内でももちろん食べられるのですが、テイクアウトもやっているらしく、ご近所の方々がお弁当買いに来ます。「ねえ、フレンチフライ出来る?」なんて、ビールのつまみらしき物を持ち帰りで注文する人も。カフェっていうだけじゃなく、ご近所のデリとしても愛されている模様です。

ロコモコ

頂いたのはロコモコ、650円。ドリンクセットは、プラス150円。セットでこのお値段はリーズナブルですねー。この日は激寒だったのですが、自転車で飛ばして、じんわり汗かいてハワイアンムードのお店で、ロコモコという強制南国ムード。これがなかなかその気になって、寒いのにアイスティー頼んじゃったもんね。

お手すきの時に、ご主人とお話しせてもらったら、やはり自転車好きのお客さんも多いそうです。あの宮澤崇史選手が、ご来店する事もあるそうですぞ!宮澤選手って、そういえばツールドフランスにも出場するサクソバンクに移籍したんだよね。来年が楽しみ!こちらのお店、自転車乗りの方なら、新宿エリアで押さえて置きたい一軒ですね。

■ポポペク (popopeku)
■東京都渋谷区本町2-43-4 パーチェストーンハウス 1A
■営業
11:30〜15:00(ランチ)
17:30〜23:00(月〜木)
17:30〜24:00(金〜土)
■定休日:日曜
場所はこのへん
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パパスカフェ(恵比寿)

六本木ヒルズ

水曜日が休みだったので、久々に自転車で都心へ。
六本木ヒルズにやってきました。
夜の街というイメージで、仕事以外で昼にやって来る事はないので、ちょっと新鮮です。

ミッドタウンとかヒルズとかセレブなイメージですが、
朝の9時半は、少し路地に入れば、ホストクラブ帰りで酔っぱらってるキャバ嬢やら、
携帯に向かって「なんだよてめえ、ザケンなよ」と大声で話してるアウトローやら、
すさんだ空気もまだ少し残っています。

夜と朝の間にというか、セレブとアウトローの間というか、
2つの顔を持つ六本木の風景が、ちょうど入れ替わる時間帯でした。

J-wave

まずは六本木ヒルズの裏手のけやき坂へ。
ちょうどJ-WAVEのサテライトスタジオがある場所。
この日は休日だったのでホリデー特番があるらしく、
ステージを組んでライブでもやるみたいでしたが、
僕の目的は、そちらではなく、このスロープを降りた所にあります。

秘密の扉

降りた所をすぐ左に曲がった所に、この秘密めいたドアがあります。

駐輪場

ドアを開けるとそこは駐輪場!
ディズニーリゾートのキャスト出入り口みたいな
外からはわかりにくい扉の向こうに、自転車の隠し場所があったのです。

六本木ヒルズの駐輪場は、全部で3カ所
すべて7時から23時までで、料金は無料というのが嬉しいじゃありませんか!

TOHOシネマズ

さてさて、朝っぱらからなぜ六本木ヒルズまで来ているのかというと、
TOHOシネマズで映画を見るためです。
午前10時の映画祭というのをやっていて、
名作映画を1000円で見る事が出来るのです。
前の週は、僕が一番好きな映画「がんばれベアーズ」だったのですが、
この週は、自転車映画の名作と誉れ高い「ヤングゼネレーション」。

1979年のアカデミー賞で作品賞など4部門にノミネートされ、みごと脚本賞を受賞した作品。
なのにDVDが置かれているレンタルショップは、ほとんどありません。
これがチャンスと、朝っぱらから自転車飛ばしてやってきた訳です。

映画の内容は、あらためて後で紹介しますが、簡単に…。

自転車レースに情熱を注ぐ若者たちの姿を綴った青春映画。
大学に進学せず喧嘩に明け暮れるマイクたちは、
ひょんなことから地元の自転車レースに参加することになり…。

不器用な若者達と、不器用な家族愛。
それがレースを通じて繋がっていく所に感動を覚えます。
前の週に放映されていた「がんばれベアーズ」に通じる所がある作品です。

代官山

自転車の映画を見ると、ペダルも軽くなりますねー。
昔、ヤクザ映画を見ると、みんな肩で風を切るような歩き方になって
映画館を出てくる…時代があったけど、
自転車映画を見た後は、スピードが出がち。

六本木通りから246に合流し、ぐんぐん加速していきます。
自分がさっきまで見ていた映画の主人公のように。

が、それが錯覚だった事がすぐにわかります。
渋谷は谷。
表参道で地下を走っていた銀座線がビルの3階ぐらいに顔を出す場所です。
単に下り坂の力だったのです。
山手線のガードをくぐるあたりが一番の谷で、
そこから代官山までは、ずーっと登り。
だって代官山って、山だもの。
頂上に着く頃には、さっきのスピードがウソのように、ハアハア言ってました。

なぜ、そんな上り坂を乗り越えて、代官山にやってきたかというと、
実はこの日は、恵比寿でもう1本、自転車映画を見る予定なのですが、
その前に、この辺のカフェで腹ごしらえでもしておこうと思ったのです。

アロハズテーブル

代官山のトライアスロンのショップ「アスロニア」には、バイクスタンドがあり、
その隣りにはハワイアンカフェの【ALOHA TABLE】も併設しているので、
ちょうどいいなあと思っていたのですが、
何とそのバイクスタンドがあるハズのエリアを工事中。
しかも休日ともあって、デートのお客さん達で、カフェは満席。
次の映画は1時30分からなので、混雑で時間を取られたくありません。
なので、早めに見切りをつけて次のお店へ。

喫茶・銀座

旧山手通りから駒沢通りへ出て恵比寿方面へ。
映画もカフェも一日自転車づくしの計画が崩れたので、
1日映画づくしに変更。
映画「ノルウェイの森」なんかにも出てきた、喫茶・銀座へ。

しかし、閉まっている。
定休日は日曜日とあったのですが、祝祭日も休みなのですね。
ガーン!

恵比寿ガーデンプレイス

仕方がない、もうこうなったら映画館のある恵比寿ガーデンプレイスで探そう。

駐輪場

その前に駐輪場へ。

サンマルク

場所は恵比寿寄りの入り口付近、サンマルクの地下の部分になります。
地下と言っても、サンマルクが一段高いので、普通に道路沿いになりますが。

駐輪場

こちらは2時間まで無料で、それ以降は10時間ごとに100円。
駐輪場の鍵もかけるけど、それは100円入れれば誰でも開けられちゃうので、
自分の鍵も同時にかけるのを忘れずにね。

アーケード

かつては六本木ミッドタウン的位置づけだったガーデンプレイスですが、
今や少しい寂しい空気が漂います。
以前は、マックカフェの1号店という事で行列が出来ていた場所も、
マックが撤退し、バーガーキングとクリスピードーナツへ。
一生懸命立て直そうという雰囲気はするのですが、どうもね。

店舗マップなどを見ても、入りたいというお店が見あたらない。
うーん、困った。

パパスカフェ

しかし映画の上映開始時間が迫っていたので、
テラス席が空いていた「パパスカフェ」に入りました。
アパレルメーカーの「パパス」が経営するチェーン店です。
本来ならチェーン店は避けたい所なのですが…。

ストーブ

良かったのは、テラス席にもストーブが備えられている事。
広場の上がアーケードになっているので、風も少ないので、暖かい。
テラス席はペットOKらしく、犬連れの方が多かったです。

カレー

ランチは、パスタやカレーも同じ値段で、
僕が選んだ、茄子と豚挽肉のカレーは、サラダがついて1260円。
ドリンクは200円でプラス出来るのですが、コーヒーをつけたので1460円。
いい値段するなあ。
まあ、場所代だね。

■パパスカフェ
■東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿三越 B1F
■営業:11:00~22:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のサイト

東京都写真美術館

さて、自転車づくしの最後をしめくくるのは、
東京都写真美術館で12月4日まで上映されている
映画「僕たちのバイシクル・ロード ~7大陸900日~

大学を卒業したばかりの、ジェイミーとベンは自転車で世界一周の旅に出る! 
目標は「7大陸走破」飛行機の移動なし。
それは、3年に及ぶ壮大な旅のはじまりだった。

こちらも、詳しくは改めて紹介するとして、
入り口に貼られていた、中学生の感想文にドキリとさせられました。
書き出しはこんな感じ…。

私はふと
「なぜ大人は仕事をするあまり、自分がしてみたい事を諦めてしまうのだろう」
と、思う事があります。

続きはこちら
これは名文だ!

文庫本の帯に、「泣きながら一気に読みました」というような推薦文が載るけど、
この映画には、中学生の書いたこの一文がピッタリだ!

2人の若者が自らハンディーカメラで撮った映像をまとめたドキュメント。
映画的に…とか、テンポが…とか、編集が…とか、ごたくはいらない気がします。

観客達が遠い昔に諦めてしまったもの。
そして、やらずに諦めてしまっているもの。
それが、形を変え、このスクリーンの中に映し出されます。
あの時、もし諦めなかったら自分があんな事をしていたかもしれないという、
もう一つのストーリーとして。

入り口の脇には、旅をする用のランドナーという自転車が飾られているのだけど、
映画を見終わった後、それを食い入るように見ている一人のお客さんがいました。
車椅子に乗った方でした。

「あそこはこうなってるのか…」
自転車に目をやりながら、一人でつぶやいています。

きっと自転車で旅をしたいんだろうなあ。
かつては旅した事があるのかな。

でも、この映画を見ている間、
あの人はきっと頭の中に思い浮かべた自転車に乗っていたに違いない。
そして、彼らと一緒に旅していたんじゃないかなあ。

なんだかそんな気がするのです。

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