ロングライダース3.0

ZIN

ロングライダースの新刊3.0を買うために新宿へ。
秋葉原のコミックZINと違って新宿店は萌え系の看板がなく
地味でどこにあるか見つけづらかったです。

ロングライダース

そして無事入手!
これまで、1.0、1.5、2.0、2.5と出版され、今回5冊目となる3.0が発売。
ちなみに、整数の号がハード編。
.5の方は、門戸を広げたソフト編となっているそうです。
なので今回はハード編!読み応えがあります。

絵が萌え系なのに騙されてはいけません。中身はかなりハードです。

自転車で東京〜大阪を24時間以内に走破する事を
ロングライダースでは、キャノボと呼んでいるのですが、
今回は、さらに倍!
東京〜大阪〜東京という、TOT、1100㎞の体験談も。

僕が自転車で100㎞走ったというだけで、
自転車乗らない人達に、どん引きされるのに、
1000㎞オーバーですよ。

自転車乗りには、いろいろなタイプがいて、
決められた区間をいかに早く走るかというファストランの人もいれば、
僕のように、観光重視のポタリング派もいます。
僕はロングライドでも観光重視なので、ロンポタ派でしょうか?

このロングライダースには、女性ライダーの記事もあります。
女一人で牛タン食べに東京〜仙台、340㎞の旅とか。
実はポタ派には、女性目線の記事の方が役立つ所も多かったりします。
汗対策とか、汚れ対策とか。
僕も長距離走ったり、ヒルクライムの末に、
カフェに入ったりするので、汗対策などは重要。

熊谷まで行ったときに、帰りは輪行しようかと思ったけど、
夏の暑い日で、大汗をかいたのでウエアが汗臭すぎて電車に乗るのを躊躇し、
結局、帰りも走って来たという事もありましたしね。

全編通し、ロングライドにおける失敗談や注意点なども書かれています。
パンク、ハンガーノック、雨、落車、痙攣
ロングライドでどんなトラブルが起きるのか把握しておいて、
そうならないように事前対策しながら乗るのが、ロングライドのコツ。

自転車100㎞越えに挑戦したみたいという人は、読んで損のない本です。

 

1.0と1.5はアマゾンでも買えるので、ぜひ、参考にしてみては?

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銀輪の巨人

本を電子ブックで読み始めています。
マンガ「のりりん」に続いて、AmazonのKindleストアからダウンロードして買ったのは、
「銀輪の巨人」

自転車メーカーとして世界最強のポジションに昇り詰めた台湾の「GIANT」。
フレームの世界シェアをほしいままにし、
世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」でも実績を残す。
何故、台湾の1メーカーが自転車業界で世界のTOPに立ったのか。
それを取材した本。

その昔ブームになった「プロジェクトX」。それの自転車版を読んでいるようでした。

品質が悪い。
模倣の商品ばかり。

今、僕らが中国製の商品を見て思う感想。
30年〜50年前は、アメリカで日本製品の事をいう台詞でした。

そのレッテルを、独創的な製品と、高品質を売り物に、
覆していったのも、日本製品。

その時期、そういうエピソードを調べまくって、
プロジェクトXヲタクとも言われるぐらいだったので、今も覚えています。

●家に置いて聞くラジオを、シャツの胸ポケットに入るぐらい小型化した
 SONYのTR-63トランジスターラジオ
●ポルシェの5分の1の値段で買える高性能スポーツカーという事で、
 世界一売れた日産フェアレディーZ
●世界一厳しく、パスすることは不可能とまで言われたアメリカの排ガス規制法を、
 世界で最初にクリアしたホンダのシビック。

この「銀輪の巨人」を読んでいると、
「粗悪品」のレッテルを貼られていた「台湾製」を、
いかに独走的な製品作りと高品質で、評価を覆していったのか、
SONYの井深大やホンダの本田宗一郎がいた頃の
日本企業とオーバーラップする部分があります。

一方、一時期隆盛を極めたものの、
半導体、PC、家電、携帯電話、
日本企業は凋落の一途を辿っています。
それをいち早く体験しているのが、日本の自転車産業です。

安さを求めて生産拠点を中国に移したものの、
技術を習得された所で、中国製ブランドを立ち上げられ、価格競争に敗れる。

今、日本で売られている自転車の8割以上が中国製です。

GIANTも中国に生産工場を持つけれど、
早い段階でその危険性を察知し、路線を変更します。
ママチャリの低価格路線では勝負出来ないなら、
ロード、クロス、マウンテンバイクというスポーツ自転車で勝負しようと。
そちらは国内に拠点を置く。
そして、そういう需要を作る為に、自転車ブームを巻き起こそうと。

ジャイアントのTOPである劉氏は70歳を越えてから
台湾一周1000kmを走破しています。
自社の旅行代理店まで作り、手ぶらで観光地まで行って、
サイクリングが楽しめる、ツアーまで作っているのです。
そして台湾にスポーツ自転車とサイクリングという文化を創り出しました。

結果、GIANTは世界で一番の自転車メーカーになりました。
そして、今では、イタリア、フランス、アメリカの
みんなの憧れのメーカーのエントリーモデルは、
このGIANTからフレームがOME供給されるまでとなっています。

ここからは、僕個人の感想です。
日本の自転車業界が、ママチャリのシェアを奪い返す事は不可能で、
チャンスがあるとすれば、5万円前後のスポーツタイプのエントリーモデルだと思う。
しかも女性向け。
ここには、GIANTのESCAPEというモデルがすでにガッチリと食い込んでいるけど、
まだまだチャンスはあるように思います。

女性タレントやモデルさんなどから自転車の相談を受ける事があります。
「都内を軽快に走れて、予算5万円ぐらい」
買い物や打ち合わせで青山あたりまで行ったり、
休日に多摩川まで行ったり。
ママチャリだと渋谷あたりの坂を登るのが大変だし、
電動アシストだとバッテリーが切れるのが心配で遠出出来ない。
だから、スポーツタイプの走る自転車が欲しい。
というオーダー。

エスケープ

となると、GIANTのESCAPEが第一候補になるのだけど、
写真を見せると、ゴッつすぎてヤダと言われる事が多いです。
(注)あくまでも彼女達の視点ですよ。
僕の友人もESCAPEに乗ってる人、何人かいるし、いい自転車だと思います。

TOKYOバイク

いろんな条件を言われて、ipadで写真を見せて、
「あ!これいいかも」と言われたがこちら!
tokyo bikeのBISOU 26。

tokyo bikeのサイトで、そのコンセプトを見たら、納得。

山を走るのが「マウンテンバイク」なら、東京を走るのが「トーキョーバイク」
スピードを出すことよりも、踏み込んだ瞬間の軽さや、
上り坂をすいすいと上れる気持ちよさ。
言い換えれば自転車を意識せず風景や空気の匂いを感じるためのデザイン。
坂道専用の軽いギアを装備しているので、
急な上りですらゆっくり楽しみながら走ることができます。
BISOU 26は、スカートで乗れる点も女性にはうれしい仕様。

ビアンキ

ちなみに、正月にプロンプトンという小径車で、
東京から九十九里まで初日の出を見に行った女友達。

プロンプトンだと坂道に弱いので、もっと気軽に街乗り出来て、しかも走るヤツ。
…ともう一台買ったのが、こちらのビアンキでした。

どこか共通した雰囲気あるよね。

ママチャリよりオシャレで、上り坂でも軽く登れる。
スポーツと街乗りの中間。
そういう所に潜在的な需要がある気がします。

自転車業界って、いきなり女性をロードバイクに乗せようとしたがるけど、
ママチャリのひとつ上のステップ、ポタリングはあまり力入れてない。
だけど、女性のやりたい需要があるのは、断然こっちでしょ。
カメラ女子、お散歩女子、カフェ好き女子、
そういう人達と、少し走れる自転車って相性いいと思いますよ。

gios

ちなみに、このGIOSに乗っている時は、
「その自転車だから行けるんでしょ。私には無理。」
…って言われる事が多かったのですが、

KHS

こちらのミニベロKHSにしてからは、
「私の自転車でも行けますか?」
と聞かれるようになりました。

小さくても結構走る自転車もあるという事。
ミニベロでも23区レベルだったら楽々走れるという事、
もっと啓蒙していこうと思います。

何軒かのカフェのオーナーさんに言われたんですよ。
「チャリカフェで見た」って言って、自転車で来る人が増えたって。

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