カフェ・せせらぎ(檜原村)

栗

あきる野市の武蔵五日市から、檜原街道に入り、さらに西を目指しました。
山道にさしかかると、道端には栗が落ちていました。
雲はまだ夏の形をしていたけど、やっぱりもう秋なんです。

つり橋

檜原街道にかかる新矢柄橋が見えて来ました。
アーチ型の吊り橋は、村への大切な道であると同時に、
奥秋川がはじまる凱旋門的なシンボルともなっているのです。
この付近には、日帰り入浴温泉などもあるので、
帰りに余裕があったら入りたいなと思いながら、しばし休憩。

檜原村

山を奥へ奥へと進むと、檜原村の看板が見えて来ました。
想像していたより登りはきつくないのですが、
山の奥には採石場かなにかがあるのか、時折大型のダンプが追い越していきます。
交通量は多くないけど、道幅が狭いので、そこがちょっと恐い。

払沢の滝

村役場の前を通り過ぎて、まずは村の代表的な観光地である払沢の滝へ。
払沢と書いて「ほっさわ」と読みます。

しかし、ここで一つ失敗を思い出しました。
ここまで来たのは、ペダルに固定するビンディングシューズ。
靴の底に、ペダルにはめ込むプラスチックの突起がついていて、
歩くとカチャカチャしてしまうのです。
山道にピンヒールで来るぐらいの失敗感覚で、
とても砂利道を歩くような感じではありません。

長距離や坂道を走るのならビンディングは素晴らしいのですが、
僕みたいな、ちょこちょこ降りて散歩する派には向かないかなあ。

でもここまで来たら行きたい!
帰って来た人に聞いたら、歩いて7〜8分というので、
かかとで歩いて、強行突撃してみる事にしました。

山道

こんな細い山道を登っていくのですが、すれ違う人達と挨拶。
海って観光客同士が挨拶する事などないのだけど、
山ってどうして皆、あいさつするんでしょうね。

富士山の時もそうだったし、ここへ来る途中の休憩所で会った自転車乗りにも
「こんにちは〜」と挨拶されました。
一緒に苦労してるっていう仲間意識みたいなのが生まれるのでしょうか?

この僕でさえ、山に行くと人見知りが直るんですよ。
ホント不思議ですねえ。

外国人ファミリー

途中の河原では外国人のファミリーが水遊びをしていました。
横田基地の米軍さんでしょうか?
なんか、こういう場所が似合うんだな。これが。

清流

ここの上流から飲料水を汲むので川に入ってはいけませんという看板がありました。
なるほど、この清流。
この透明度。
ミネラルたっぷりそうな水が流れて行きます。

払沢の滝

そしてたどり着いた、払沢の滝。
落差26m。
これも都内なんだよなあ。

滝って何か神聖な気分になりますよね。
マイナスイオンがどうのこうのという感じより、
その堂々たる姿を見ているだけで、手を合わせたくなります。
無宗教なのに何ででしょう?
無になれるというか、なんというか、自然にそんな感じになるのです。
パワースポットってこういう事なんでしょうか?

村役場

その帰りに、檜原村の役場へ。
役場自体はお休みなのですが、こちらに目的のカフェがあるのです。

カフェせせらぎ

役場の玄関を入って正面にあるのが「カフェ・せせらぎ」。
銀座に何店舗も持つカフェのオーナーが、そちらは人に任せて、
故郷である檜原村で、地元の為に作ったカフェ。
秋川の源流が流れる渓谷を望みながら、一息つける場所です。

役所の施設とは思えないような檜を生かした作り。
そして休日も営業というスタイル。
素晴らしい。

官は民のノウハウを取り入れるべきと、ことあるごとに言われるけど、
それのミニマムなスタイルなんでしょうね。
村役場のカフェがこんなに素敵なお店になるなんて。

アイスカフェオレ

アイスカフェオレは400円。

ノウハウなんていうのも、ちょっと頭でっかちなのかな。
マスターの接客というか人情味というか、
マニュアル接客にはない、普通の感じがいい!

自転車で来た人には「どこから来たの?」なんて言いながら、
知り合いが買ったというクロモリフレームの自転車の写真見せたり、
何気なく盛り上がる。

ご近所の方には、世間話しながら盛り上がる。

で、いつの間にか僕もご近所の方との会話に参加してて、
地元との人達にも「気をつけて帰ってね」なんて見送られる。
なんだろう?この雰囲気。
山で挨拶されるアレにちょっと似てる。

こんな遠くまでと思っていたのに、また来たくなるじゃないか。
自転車で来たからなのかな?

■カフェ・せせらぎ
■東京都西多摩郡檜原村上元郷467-1 檜原村役場1F
■営業:9:00〜17:00
■定休日:なし
場所はこのへん

地図

自転車で都内のカフェ制覇の旅。
檜原村、制覇の巻!

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