檜原村役場すぐの橘橋の丁字路から、いよいよ奥多摩周遊道路へと向かいます。
右に行けば、払沢の滝。
左に行けば、奥多摩周遊道路です。
あれ?ミニベロが下って来ました。
Bike Fridayっぽいな…。
ミニベロでも登れるのかな?
さすがに徐々に勾配が出てきてる。
まだ緩いけどね。
長い緩い登りが続くという感じで、あきらかに村役場までの道とは違います。
東京ヒルクライム~HINOHARAステージは、
この道の途中からスタートするみたいなのですが、
もう始まってる?
え?しんどいやん。
サイクルコンピューターのガーミンの斜度が、
コンスタントに5%を越えるようになってきている。
時折、8%ぐらいに跳ね上がる事も。
え?この斜度計合ってる?
奥多摩周遊道路ってコレよりキツイの?
カーボンはもちろん、デローザのチタンや、クロモリにもどんどん抜かれる。
まだ斜度と適切なギアという、コツをつかんでいないのも原因のような気がしますが。
心が折れそうになった時、いいタイミングで目指していたパン屋さんが現れました。
「たなごころ」というお店。
森の中のお店で、以前から来てみたかったのだけど、
ヘタレな脚力なので、以前の自転車だと自信がなかったんだよね。
まあ、とりあえず、一休み。
ここがこのブログ始めてから訪れたカフェ400軒目。
(再訪はカウントせずで)
テラス席でイートイン出来るのですが、
お店でパンを選び、ドリンク注文すると、
トーストしてスライスして、席まで運んでくれるシステム。
眼下の清流を長めながら、少しあがった息を鎮めます。
水の音、木の枝が風に揺れる音、鳥のさえずりなどを聞いているうちに回復。
レーズンパン小180円。
レモンスカッシュ300円。
さっき食べたばかりなので、小さめのパンを選びました。
少しハード目のパンですが、トーストした方が香ばしくて美味しいと思います。
休んでいたら、他のサイクリストの方も来たので、
「この先、もっとキツいですか?」
と聞いてみました。
「自分も初めてで、行けるか不安になったので途中で引き返して来ました」
との事。
おいおい、大丈夫か?オレ。
■たなごころ
■東京都西多摩郡檜原村人里2100-1
■営業:10:00~18:00
■定休日:月〜金(4月〜11月の土日のみ営業)
■場所はこのへん
■お店のサイト
いろいろ不安だったけど、行ってみたら奥多摩周遊道路の入り口、
旧料金所の所までたどり着きました。
ヒルクライムを終えたサイクリスト達が、
もの凄いスピードで、どんどん下って来ます。
登った人間だけの特権なんでしょうね。
なんだか誇らしげでもあります。
さて旧料金所の所から周遊道路の行く先に目をやって、あぜん。
え?あんなに登るの?
兜家の看板の「家」という文字に向かってまず登り、
兜の所から反対側に折り返す。
Zの文字のように道が切られているのがわかるでしょうか?
不安になって、これから登ろうとしている人に聞いてみました。
「これ、どうやって登ったらいいですかね?」
「平均勾配は8%ぐらいだから、思ったよりはキツくないですよ。
一番軽いギアで時速10㎞も出たら御の字ぐらいで、
無理せずゆっくり走ったら、意外とイケますよ」
とのアドバイス。
アドバイスを信じ、最初から一番軽いインナー&ローにして、
ゆっくりと登っていきます。
歩くようなスピードだけど、なんとか登れる。
足をつくのがイヤだったので、
(ヒルクライムは一度も足をつかないで登り切るのが、登頂成功の証)
絶好の撮影スポットで写真を撮れなかったのですが、
なんとか止まるようなスピードだけど、走りながら撮った一枚。
下に見えるのがZの真ん中の棒にあたるところで、
その下の谷のような所がスタート地点。
随分、登ってきたんだなあ。
写真を撮る余裕もなく、一心不乱にペダルを回し、
やって来たぜ!都民の森!
ゴールだよ!ゴール!
ヒルクライム成功!
自転車止めようとウロウロしてたら、アドバイスしてくれた人発見。
「おかげで登れました」
と、お礼。
登ったご褒美に、自分自身にはソフトクリーム。
旨いよ!
どうやら皆さんはここで折り返して行くのですが、
せっかくなので、都内で一番標高の高いところにあるという道路、
風張峠に行ってみる事にしました。
風張峠は、標高1146m。
見渡せば遠くまで山々が。
確かに登山も趣味だけどさ、ここまで自転車でよく登って来たよな。
ここがピークだから、あとは下り。
山で気温も低く、下りは風で冷えるので、ウインドブレイカーを着る。
しばらくは、こがなくてもスピード出るぞ!
少し下れば、峠の反対側、奥多摩湖を見下ろす月夜見第一駐車場。
どこかの大学の自転車部とかサイクリング部みたいなのが登ってきて、
先に付いた人が、登っている人に
「ここまで!ここでゴール!あと一踏ん張り」
とか、声をかけてる。
坂を下っていったら、女子部員達もヒイヒイ言いながら登っているんだけど、
対向車線の僕に、みんな頭を下げていく。
いいなあ、そんな年齢の時に自転車部とか入りたかったよ。
登山もそうだけど、山ってヒルクライムも挨拶する人多いよね。
なんだろう?この山に来た人達の連帯感。
そんな女子大生を見ながら、ある動画を思い出しました。
ハロプロのアイドル、℃-uteの矢島舞美さんがヒルクライムに挑戦する企画で、
この奥多摩周遊道路も走っているのだけど、
湖を見ながら登っているという事は、僕とは反対側から登ってるんだな。
女子大生達が登って来た側の道。
おしゃべりしながら登ってる。
オレ、そんな余裕なかったけどなあ。
動画の中で、彼女も奥多摩湖の端っこが見えると言っているけど、
端っこの風景はこんな感じです。
水位を見ると、なんだか水不足っぽいんですけど、大丈夫ですかね。
「またおこし下さい。奥多摩周遊道路」
という看板。
もう少しお時間下さい。奥多摩周遊道路!
奥多摩湖を一周したら、水と緑のふれあい館で一休み。
腕や足を見たらすごい塩を噴いていたので、ポカリスエットでミネラル補充。
塩分不足すると足をつったり痙攣したりしがちなので。
小河内ダムを見たら、やっぱり前来た時より、あきらかに水位が低い。
水位を調べてみたら65%だって。
梅雨の前だからかな?
さあ、帰りはご褒美の下り三昧で、気持ちいい風を浴びながら帰りますよ。
奥多摩、さらばじゃー!