エスプレッソ・フェリーチェ・ロースター(雑司ヶ谷)

エスプレッソ・フェリーチェ・ロースター

※こちらのお店は閉店し、ネットショップとして再出発するそうです。

自転車でカフェめぐり、つまりチャリカフェのいい所は、
駅という概念がなくなるという事です。
「○○駅から徒歩○分、ちょっと遠そうだ…」という事がなくなります。

例えば、雑司ヶ谷近辺って、
副都心線を使おうとすれば、池袋か渋谷で乗り換えなければならず、
都電荒川線を使おうとすれば、大塚で乗り換えなければなりません。
じゃあ、JRの駅から歩こうとすれば、池袋も目白も、徒歩15分以上。

自宅のある西武線の江古田からは、池袋まで3駅、乗り換えて1駅だったのですが、
自転車だと「家」からクロスバイクで10分ちょい。
しかも、江古田からは道なり一直線だし、
雑司ヶ谷は「けっこう近い」でしかないのです。

なので、自転車で自宅周辺しか走った事がないという人、
ぜひ、勇気を持ってちょっとだけ遠出してみてください。
意外と近い事にびっくりするハズ。
その後は、行動範囲もぐっと広がります!

さて、徒歩だとちょっと遠い、車だと駐車場を探すのが大変というそんな場所で、
穴場のカフェを発見しました!

看板

「エスプレッソ・フェリーチェ・ロースター」
名前の通り、エスプレッソにこだわるお店。

店内

店内は立ち飲みスタイル。
背の高いスツールが2つぐらいあって、混んでなければそれに腰掛けられます。
コーヒーしかなく、店内にはローストされた豆のいい香りが漂っていて、
食欲ならぬ、飲みたい欲求が湧き出してくる。
「飲欲」という言葉はないのだけど、飲みたい欲求というのは何と言うのでしょう?

「のどが渇いたとき水を欲するように、心から望むこと。」は「渇望」だけど、
自由とか感動とかそういう時につかうような気がします。
コーヒーも渇望でいいのでしょうか?
ともかく、のどが乾いた時に水を欲するように、心からコーヒーを望んだので、
いい事にしておいてください。

カプチーノ

注文したのは、カプチーノ。
ロータスのカラメルビスケットが添えられて、380円。
自家焙煎をしているので、豆の香りが強く、
カップを口元に引き寄せると、コーヒーの香りがさらに鼻をくすぐります。

そしてこういうお店に足を運ぶようになってわかったことですが、
ラテでもカプチーノでも、コーヒーの味と香りがミルクに負けていません。
表面もハート型の可愛いデザインというだけでなく、
コーヒーとミルクを味わうために「層にしました」という感じ。
市販のカップや缶のラテとは違い、最初から全てが混ざった味ではなく、
「あ!コーヒー」「今度はミルク」みたいにそれぞれの素材の味が主張しながら、
口の中で徐々に混じり合い、最終的に味が完成されていくような感じ。

モネやゴッホの絵画や、山下清のちぎり絵に例えるのは大袈裟かもしれないけど、
近くではそれぞれの色が独立していて、少し離れると、一枚の絵に見えるという
点画技法のような、複雑な味わいなのです。

なので、最近は、こういうカプチーノを探すのが楽しみに。
お店の方のお話で、何軒が情報を仕入れたので、また自転車で回ってみたいと思います。

目白駅からは、椿山荘や日本女子大に向かう途中。
目白通りと、護国寺へ向かう不忍通りが分かれる、ちょいと手前にあります。
ぜひ、この道を通る機会があったら、立ち寄ってみてください。
自信を持ってオススメします。

※こちらのお店は閉店し、ネットショップとして再出発するそうです。

■エスプレッソ・フェリーチェ・ロースター
■東京都豊島区高田1-38-12 目白ガーデンハイツ1F
■営業:12:00~19:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
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花鳥風月(高円寺)

高円寺庚申通り

※このお店は閉店しました。

高円寺は若者文化と古き良き商店街が、いい意味でごちゃまぜになっています。
北口の高円寺庚申通り商店街もそんな一つ。

こうして自転車で色々な商店街を見て回っているけれど、
多くの商店街が高齢化を止められずにいます。
特に団地の付近は、移住したのが同じ時期なので、
商店街全体が一気に高齢化を迎えてしまったりするのです。

自分が住んでいる練馬区の江古田は、学生街であるにもかかわらず、
空き店舗があると入るのは、美容室か接骨院、
もしくは中国人経営者の中華料理屋さん。
若い店主のお店というのは、なかなか出来ません。
なので、学生街にもかかわらず学生向けのお店は、
チェーン店の居酒屋が主なのが現状です。

でも、高円寺は違います。
空いた物件に、若者がどんどん入ってくるのです。

誤解しないで頂きたいのですが、商店街における若手というのは、
20代はもちろんの事、30代〜40代も含まれます。
どちらかというと30代以上が多いんじゃないでしょうか?

一般社会では、青年というと10代、行っても25ぐらいまでだと思うのですが、
商店街や地域の、青年会議所とか青年団と言われるものは、だいたい40歳ぐらいが主役。
普通の会社で40歳が自分の事を青年と言ったら、おかしな人扱いされますが、
日本全国、商店街では青年は40までという感じ。
元々、商店街は高齢者を頂点としたシステムで、上が多くていつまでもあがれないので
「青年」という呼び名で、若手扱いしているのでしょうか?

お仕事や活動などは、立派な事をやっているのは重々承知しているのですが、
その呼び名だけが、どうもしっくり来ません。
どこで、どう刷り込まれたのかわからないのですが、
青年団主催と聞くと、餅つきのイメージが浮かんで来てしまうのです。
青年会議所と聞くと、運動会の本部テントみたいなのを立てた豚汁の炊き出し。
あんまり青年のイメージではありません。
なんででしょう?

すいません。これは個人的なイメージです。
当社比です。
個人ブログなので、一個人の勝手な感想として許してください。
どうしても、そんなイメージを抱いてしまうものですから。

言いたかったのは、商店街には必ず青年会はありますが、
そこに所属している20代の青年は、なかなかいないという事です。
なので、高円寺のように個人店レベルでこれだけ集まっているのは凄いなと。
…そういう事が言いたかった訳です。

書いているうちに、支離滅裂で何だかわかなくなってきたので、
青年の話はこのへんにして本題に行きます。

今回は、この高円寺庚申通り商店街にあるカフェ「花鳥風月」。

路地

入り口はわかりにくい場所にあり、この路地の奥。
そのため路地の角の所に、案内の看板があります。

階段

この建物の横の部分に、ひっそりと階段が。
これより先に、たまに行列が出来ているのですが、
そちらは、つけ麺屋さんなのでお間違えなく。

建物内

階段をのぼっていくと、昭和の古い木造アパートのような雰囲気。
間違ってドアを開けると、藤子不二雄のマンガに出てくる小池さんが、
ラーメンを食べている所に遭遇しそうなイメージです。

店内

でも、ドアをあけるとそこはオシャレな古民家カフェです。

木造アパートを改装したカフェだそうですが、
古民家って、なんでこんなにカッコイイのでしょうね。

京都出身の友人は、昔から町屋とか古民家に囲まれてきたら、
古民家カフェに行くと落ち着くし、たまに無性に行きたくなると言っていました。
海育ちの自分は、無性に水辺に行きたくなる事があり、
その理由ははっきりしているのですが、
古民家に惹かれる理由は、なんなんでしょうか?
でも、どこか呼ばれている感じもするし、行くと落ち着くのです。
ジブリのアニメとかに出てくる、見えない神様が住んでいるのでしょうか?

本日のパスタ

パスタが自慢のお店。
お品書きはぐっと絞られているのですが、書かれている注釈などをみると、
メニューに対する自信がうかがえます。

この日は、3種類のパスタから選ぶスタイルで、
それプラス、ドリンク付きがA。
ドリンク+デザート付きがB。
食前酒+ドリンク+デザート付きがC。
と、自分でセットを決められます。

選んだのは、チキンとトマトクリームのパスタで
ドリンク+デザート付きのB。1390円。

クリームパスタは、油断すると濃厚になりすぎるのですが、
トマトの爽やかさも残っていて、すっきりとした味わい。
量が少ない訳ではないのに、大盛りにすれば良かったと思うぐらい、
あっという間に食べきってしまいました。

ミルクティーのプリン

デザートのロイヤルミルクティーのプリンは、
京都の紅茶専門店の茶葉を使ったものだそうで、これまた上品味わい。

古きと新しきがバランスよく融合しているこちらのお店。
いいんじゃないですか!
京都出身の友人にも、教えてあげたいと思います。

と思ったら…。
2月には、このお店、閉店してしまうのだそうです。
またしても虫の知らせか…。

当初から5年間を目標にしていて、
元々本業としてやっていたカフェ経営コンサルタントに専念するそうで、
この店舗は他の人に明け渡すのだそうです。
居抜きになるのかな?

でも、今の雰囲気はあのご夫婦が作り上げてきたもの。
この雰囲気を味わいたい人は、急げ!急げ!
だがもうすでに、もうランチタイムしかやってないのだ…。

■カフェ・花鳥風月
■東京都杉並区高円寺北2-22-11 2F
■営業:
11:30~16:00(15:00LO)
■定休:月曜
場所はこのへん
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