高円寺南口のアーケード、パル商店街から少し路地に入った所にあるのが、
アール座読書館。
とっても有名な喫茶店なんだけど、
雑居ビルの入り口の所にひっそりと看板があるだけのお店です。
入り口に置かれた入り口の所にも、ちょこんと看板が。
上を見ると、そこにもひっそりと看板がありました。
2階に上ると、こんな張り紙がありました。
こちらは、おしゃべり禁止の喫茶店。
ガールズトークなどで盛り上がりたいお客さんはお断り。
ちょっと気むずかしいマスターでも居そうで、
扉を開ける前からちょっとドキドキです。
でも、入ってみるとコレがいいんだなあ。
アール座読書館という名前の通り、こちらは読書する為の喫茶店。
「いらっしゃいませ」も小声。
今の時期は、店内で鈴虫とか松虫を飼っていて、
BGM控えめの静かなお店の中に、虫の音が響いています。
隣の席は、目の前にアクアリウムが置かれていて、
水の音がコポコポと…。
癒される…。
私語は禁止だから、静まりかえっていて、
鞄を開けようとしたら、マジックテープがビリビリと音をたてて、
ちょっと申し訳ない気分になりました。
こんなに静かだから、カメラとか断られるだろうなと思いつつ、
「少しだけ写真撮ってもいいですか?」と切り出すと、
「もちろんどうぞ!」と、あっけなくOKして頂けました。
でも、他の皆さんのジャマにならないように、最小限にする事に。
アイスコーヒーは、600円。
「ガムシロップお使いになられますか?」と聞かれたのですが、
なぜだか「結構です」と断っていました。
森の中の小屋とか、自然の中にいるような不思議な気分で、
瞬間的に、そんな中で化学的っぽい味は似合わない気がしたのです。
もしかしたら、自然な物を使っているかもしれないけれど、
気がついた時にはもう、断っていました。
でも、正解でした。
ローストされた豆の香ばしさが、口から鼻へ抜けていきます。
静けさの中だと、感覚が鋭くなっているのか、
普段なら見過ごしてしまうような小さな事も、伝わってくるのです。
引き出しをあけたら、スタンプや落書き帳が。
いくつかあるテーブルの一つの引き出しの中には、
岬の灯台を描いたジオラマのミニチュアモデルがあるそうです。
今度は、その席に座ってみたいなあ。
とにかく静かで、心地よい空間。
友達とじゃなく、ぜひ一人で訪れてみて欲しいお店です。
ゆっくりとした時間が流れ、お店を出るときに時計をみたら、
「え?こんなに時間がたってたの?」
と、少し驚きました。
許されるなら、お昼寝でもしたくなる、そんなお店です。
お店にも本があるけれど、読みかけの一冊、読み返したい一冊がある方、
ぜひ、こちらで読書してみてください。
写真集でもいいと思います。
今まで気づかなかった、その本の魅力が見えてくるかもしれません。
■R座読書館
■東京都杉並区高円寺南3-57-6 2F
■営業:
13:30~22:30(平日)
12:00~22:30(土日)
■定休日:月曜
■場所はこのへん
■お店のサイト