江古田の森のカフェにパフェがあるという情報を聞きつけて、サクっと自転車で。
公園の脇の坂道をを登り、東京総合保健福祉センター江古田の森の前を左折するのですが、福祉センターから歌声が聞こえてきました。童謡の「ふるさと」。
懐かしい歌を聴いたり、歌ったりすることにより、眠っていた記憶を呼び覚まし、脳を活性化させられるという事なんだそうですが、童謡って老後の為に子供時代に仕込んでおくと考えると、スケールの大きいネタ回収だなと。
Spotifyなどのサブスクのデータを解析した結果で、33歳を過ぎると新しい音楽を探さなくなり、懐メロばかり聴きがちという調査が出ている事がニュースになった事があります。新しいスタイルへの歌への理解度が薄れ、懐メロを聴いていた方が楽という事に。そういう意味で、子供の頃に仕込まれた「ふるさと」をトリガーにして、昔の記憶を取り戻そうというのは、あながち間違いじゃないかもしれません。
ところで、今の小学生は「ふるさと」を歌うんでしょうか?
「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川」
僕らの時代でも、「うさぎが美味しい」と勘違いしていたというのが、定番ネタとしてありましたが、今の子供に兎を追うという事がイメージ出来るのでしょうか?「かの山」も「かの川」も、日常で使う言葉ではないですし、理解出来ない風景を理解出来ない言葉で歌うという一連の動作で、老人になった時に、鮮明に思い浮かぶ物なんでしょうか?
それとも、何十年後かのこの場所では、介護の時に「パプリカ」が歌われているんでしょうか?
「ふるさと」を聞いただけで、こういう事を脳内で考えてしまう自分は、ただの職業病です。
長々と妄想を書いたので、ここからはテンポよくサクサクと!
東京総合保健福祉センターの前の道をまっすぐ行った左側に目的のお店があります。
看板には「えこだno MA」とあったので、そういう店名だと思い込んでいたのですが…。
フロア案内図をみると、お店の奥の個室が「えこだno MA」らしく、他は「えごたいえ」と呼ぶらしいです。
という事で、このフロアは「えごたいえ」でいいんですよね。
江古田の定番ネタで練馬区では「えこだ」、中野区では「えごた」というのがありますが、この地域は中野区なので「えごた」となっています。
お店は食券方式なんですが、いちごパフェは、単品で600円。カフェラテとセットで830円です。
カウンターで食券を渡すと、無線式のアラームが手渡されて、出来たら取りに行くスタイル。
ぼーっと待っていると、後ろで小さい子どもがテーブルを離れて歩き回っていたのを、お母さんがたしなめる意味で「一人で歩いてると知らないオジサンに連れて行かれるわよ」と言ったのですが、現段階で、このフロアにいるオジサンは俺だけだ!
俺を牽制しているのか?俺が怪しく見えたのか?オジサンは窓の外を遠い目で見つめながら、軽い疎外感を受け取りました。
ポスターの写真ではガラスの器に入っていたのですが、プラスティックの器で提供なのがちょっと残念。次の写真で構成を見て頂ければわかるのですが、よく出来たパフェだけに器も頑張って欲しかったなあ。手で押さえた時にガラスとプラスティックでは、感触から来る緊張感というか、高揚感が違います。プラスティックは、ミニストップ感が出てしまっています。
グラスのトップは、苺は宮城県産のミガキイチゴと生クリーム。生クリームの下に苺アイスが隠されているので、そこを温存しながらまわりから食べていきましょう。今回は、前の半分だけ掘り下げながら断面の様子を見る作戦に。一番底がいちごジャムで甘そうなので、苺ワンカットと、アイスを温存する事に。
黄色いゾーンは、カスタードとスポンジケーキで、トップの生クリームやいちごと合わせると、ショートケーキを想像させてくれます。
食感を変えるフィヤンティーヌがあって、生クリームといちごジャムで、本来ならフィニッシュなんですが、予想通りかなり甘めなので、残していたイチゴのカットで酸味を足し、向こうの壁際に温存していたいちごアイスで、冷たさもプラスして、爽やかにフィニッシュしました!
今は、緊急事態宣言中で、11:00 〜 20:00 (19:00 ラストオーダー)の営業となっています。
■えごたいえ
■東京都中野区江古田3-14-1
■営業:7:00~22:00
■定休日:無休
■場所はこのへん
■お店のサイト