カフェ・バードバス(東高円寺)

レイヴ

高円寺方面に向かうために中野通りをミニベロで進んで行くと、中野駅付近で、重低音のリズムが流れてきました。音の方に行ってみると、屋外でのDJイベントが開催されていました。

Re:animation|リアニメーションと言って、アニメとダンスミュージックをテーマとしたイベント。

今話題のクラウドファンディングで開催資金を募集し、それを元に行う、無料イベント。

通常、イベントというのはスポンサーを集め、資金を集めてから開催するか、動き出してから、入場料収入で補填するとか、色々やり方ありますが、クラウドファンディングは、ネットを使った前払いで資金を集めて、目標額に達成したら、イベントが開催されるというもの。新たな、イベント運営の方法として注目を集めています。

アニヲタが多いので、通常のクラブイベントと違い、ファッションがヲタ系だったりコスプレだったりと特殊なのですが、それでも、楽しそうな盛り上がりを魅せていました。キライジャないなな。こういうの。

自転車屋

中野通りと大久保通りの交差点には自転車屋さんも出来ていました。ルイガノなんかのライトな街乗りクロスを扱う系ですね。

うどん屋

かつて、「きゃべつ」というシュークリーム&カフェだったお店は、うどん屋さんに。

バードバス

さてさて、今回は、ツイッターで店主の方からお知らせいただいたのですが、かつて笹塚にあった古民家カフェ「バードバス」が、一旦閉店ののち、東高円寺に移転して再開したというので、行ってきました。

前回は木造アパートを改装したお店でしたが、今回も木造昭和家屋を改装。

今、さびれつつある商店街って、こういう感じの空き物件が多いですが、それがいい感じのカフェになる…という参考になると思います。

店内

店内は、古さを生かして、リノベーション。床材とかは本来は新しい木なんですが、ウエザリングみたいな感じで、古さを演出した加工がされています。なので、新店舗なんだけど、すでに味が出ている加工なんですね。

よく個人店で、イケアで買ってきたような家具をそのまま置いている所があるけど、それだと建て売り住宅感が出てしまうので、一工夫欲しい所です。

ドライカレー

頂いたのは、ランチメニューのドライカレー。800円。
+200円でドリンクをつけて、ジャスト1000円。
以前の笹塚時にもあったメニューですね。

個人店って、なにかしらの事情で、閉めてしまう事も珍しくないのだけど、こちらは前回は、建物の老朽化と建て替えだったので、無事物件がみつかり復活。全店舗の雰囲気を残す、いい具合の古民家系になっているので嬉しいですね。

■cafe Birdbath(カフェ・バードバス)
■東京都杉並区和田3-6-7 1F
■営業:
12:00〜15:00(平日)
17:00〜22:00(平日)
12:00〜17:00(日祝)
■定休日:月曜
場所はこのへん
お店のサイト

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喫茶ボタン(東武練馬)

ボタン

ミニベロで東武練馬へ。
昭和な佇まいを見せる喫茶ボタンへ。

店内

電源は入っていないものの、
店内にはまだテレビゲームのテーブルがある。
そして、お客さんは見事に高齢者たちばかり。

カフェではなく、喫茶店が見直されつつあります。
それはこういう高齢者の多い郊外だったりもします。
カフェはファミレスのように、マニュアル接客ではなく、
店員さんとの会話を含めのコミュニティーとして、
再評価されているのです。

よく病院の待合室が、高齢者の社交場と言われますが、
このお店でも、入ってくるお客さん達が顔なじみ。
ちょっとした近況を会話しながら、それぞれの席についていきます。

ドライカレー

昭和な喫茶店には、昭和な人達がホッとするメニューがあります。
ナポリタンやカレー、ピラフ、そして定食まで。
僕はドライカレーのドリンクセットをチョイス。
サラダや味噌汁、ドリンクがついて880円。単品だと680円。

注文してから野菜を刻む音が小気味イイ!
そして、ジャーっという炒める音、ほのかに漂ってくる香ばしい香り。
シンプルならが、これぞ喫茶メニューというドライカレー。
ボリュームもある。

いろんな意味で満足、満足だったのでした。

そして、もう一つ、気に入った事が。
ここのウエイターさんの接客です。
東京03のメンバーとかにいそうな雰囲気のお兄さん。
おだやかな笑顔と言葉遣いでのサービス。
なんか、ほんわかするんだよね。
マニュアルじゃだせない味があるんですよね。

■喫茶 ボタン
■東京都練馬区北町2丁目39-2
■営業:8:00~24:00
■定休日:不定休
場所はこのへん

ビートチャイルド

腹ごしらえした後は、東武練馬のイオンへ。
ここには、ワーナーマイカルシネマがあったのですが、
今は、名称が変わってイオンシネマに。

この日見たかったのは、
「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」

日本初の野外フェスと言ってもいいBEATCHILDは、
豪雨に見舞われ史上最悪のフェストなりました。
その様子をドキュメントとライブ映像で構成したのが、この映画。

見たい気持ちはあったけど料金が2500円と高いので、躊躇していたのですが
公式サイトの「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし」という文字を見て、
公開中に見ておいた方がいいだろうなあ…と、足を運んだのでした。

そして、観ました。
とにかく過酷でした。
敗軍の兵の行進のように泥の中を歩く観客たち。
そこから映画はスタート。

前日のリハーサルは、
素晴らしいフェスになる事を予想させる、快晴。

しかし、当日はフェスのスタートから雨が降り始め、
豪雨というよりは災害レベルに。
本部席の中まで濁流が流れ込んで来る。
今なら責任問題で強制的に中止にさせられだろう。

強い雨の中、たいした雨具も持たず雨に打たれながら
アーティストの出番を待つ観客達。
あきらめたように水を吸った芝生に座り込む者たちも。

アーティスト達も、時間をかけて立てたであろう髪が
一瞬でぺたんこになる。
メイクも一瞬でとれる。

しかも、雨に打たれる観客の士気をあげるために、
どしゃぶりの中、花火を打ち上げる。狂気だ。

雨で次々に楽器が死に、モニターが死ぬ中、
ドラムの音だけで歌い続ける白井貴子にぐっと来た。

テレビの人気歌番組で、局の都合でカラオケに合わせて、
アテぶりしている、牙を抜かれたミュージシャン達に観て欲しい映画。
昨年の紅白歌合戦なんて、生演奏だったの、矢沢永吉と斉藤和義とミッキーマウスだけだったもんな。
ドラムにマイクが立ってないどころか、ギターアンプに電源が入ってないグループもいた。

豪雨に打たれながらも、足もとが水たまりになっても、
そこにつかった足でリズムを取る観客達。

あそこまでして、自分たちの音楽は聴きたいと思ってもらえるのか。
きっと考えさせられるだろう。

皮肉な事に、ラストの佐野元春、サムデイの時に雨があがる。

その光景を観て、富士登山を思い出しました。
9合目までは豪雨。
まるで死の行軍。
しかし、9.5合目にさしかかった時、誰かが叫んだ。
「あ!星が見える」
沸き上がる歓声!
ご来光に一縷の望みをかけた一行は、雨雲を突き抜けて頂上に立ったのでした。

写真や動画で風景は見られるけど、感情までは再現出来ない。
その場にいた人にしかわからない事もある。
あの場にいた人の心に、この伝説のライブは、どう残っているのだろうか。

公式サイトの「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし」
「劇場限定、特別ロードショー」を信じたい。
家でぬくぬくしている人に、そう簡単に見せてはいけない気がします。

「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」公式サイトはこちら

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